千八百六十二(うた)(モリカケ柳河桜藪黒トリー敗カル、二百三十二) 1.嘘をつく男、2.円安で確定した日本の“衰退途上国”入り
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
十一月一日(火)
Mag2ニュースに
党首討論でもウソ八百。野田元首相「安倍氏追悼演説」で語られなかった“負の側面”

が載った。ジャーナリスト尾中香尚里さんの執筆である。
あの党首討論は2012年11月14日に行われた。野党・自民党の総裁として野田氏に衆院解散を迫る安倍氏に対し、野田氏は、この日衆院に提案した、衆院議員の比例定数を削減する法案などについて、今国会での成立に向けた自民党の協力を求めた。
(中略)
この2日後の16日、民主、自民、公明の3党は定数削減について「(2013年の)次期通常国会終了までに結論を得た上で、必要な法改正を行うものとする」という合意文書をまとめた。野田氏はこの日、言葉通りに衆院を解散した。民主党は選挙で大敗して野党に転じ、自民党は政権を奪還。安倍氏は野田氏の後任の首相に就任した。

そして
それから3年あまりが過ぎた2016年2月19日。野田氏は衆院予算委員会で、野党議員として(中略)「安倍さんは『2013年の通常国会で、定数削減を含む選挙制度改革をしっかりやりますよ』と言った。その約束を受けて、私はあなたから要請のあった衆院を解散する約束を果たしたんです」「ところが、約束したはずの定数削減は、残念ながら実現できませんでした。できないまま今日に至っている」

安倍は、誠実さに欠けた男だ。良心がない。

十一月二日(水)
これに対し
安倍氏は4分近くも、質問に関係のない話を延々と語ったあげく「定数削減を言うのは簡単ではありますが、実際に実行するのは簡単ではない」と述べた。

簡単ではないと云ふが、議員の既得権を考慮しなければ簡単だ。特に世襲議員の既得権を。議会は、議員の既得権を守るためにあるのではない。安倍はとんでもない男だ。
答弁を聞いた野田氏は「一言くらい、国民の皆さまにおわびの言葉くらいあるのかと思ったら、驚きましたよ今の答弁」とあきれたように述べ(中略)改めて安倍氏の見解をただした。これに対する安倍氏の答弁がこれだ。 「私たちは(12年の)衆院選で勝った。皆さんは負けた。そのこともかみしめていただきたい」「これは共同責任です。3党がそれぞれの責任をかみしめなければいけない」
ヤジに包まれる議場。

これだけひどい答弁をされ、議場はヤジに包まれたのに、野田は追悼演説でそのことを云はなかった。安倍同等に野田は腐った。

十一月三日(木)
野田は更に
追悼演説で野田氏は、安倍氏の答弁について「少しでもすきを見せれば、容赦なく切り付けられる」と振り返った。実際、首相時代の安倍氏は、国会で野党の質問に真摯に答弁するどころか、時にはヤジまで飛ばして質問者をこき下ろしてきた。

これはどう見ても、安倍批判ではない。安倍称賛だ。
そもそもこういう言動自体、議会における首相の「あるべき姿勢」ではない。国会は野党が国民を代表して質問し、政府は誠実に答弁するのが、それぞれに与えられた役割だ。質問者の後ろには国民がいる。質問者に「容赦なく切りつける」のは、国民を罵倒しているのと同じであり、政府のトップとして恥ずべき行為である。
安倍氏が質問者攻撃に走るのは、突っ込まれたくないことがあるからだ。


十一月四日(金)
尾中さんは
追悼演説という性格を十分にわきまえ、(中略)そのことには筆者も共感する。

とした上で
しかし、野田氏が安倍氏との国会論戦について「丁々発止」「真剣勝負」「張り詰めた緊張感」などの「美しい」言葉を繰り出すたびに、筆者はどうしても、それとは真逆の論戦の数々を思い起こしてしまうのである。
筆者には、安倍氏の数々の答弁を、野田氏のように「美しく」振り返ることはできない。

小生も同じだ。モリカケ柳河桜藪黒トリー敗カルを美しく振り返ることはできない。森友学園問題では自殺者が出たことも、美しく振り返ることはできない。
国葬に多くが反対その理由問はず出席議員失格
失格の議員が国会出席し下手な演説口先だけで


十一月五日(土)
同じくMag2ニュースに
アベノミクスの大ウソが露呈。円安で確定した日本の“衰退途上国”入り

が載った。高野孟さんの執筆である。
各国とも利上げによる自国通貨防衛に懸命だが、日本はアベノミクスの呪縛で(中略)独り場外に取り残されている格好である。安倍政治の腐臭に満ちた負の遺産はそこらじゅうにゴロゴロしているけれども、中でも最大の迷惑はアベノミクスという壮大な錯誤によってこの10年間にも一段と国力が衰微し、いまや「衰退途上国」の代表格とまで呼ばれ始めている(以下略)

そして
岸田が今でも「円安」はいいことだと思っているなら、そう宣言し、理由を説明して、為替市場に介入するのを止めるべきである。もし介入するなら、アベノミクスの「円安」による見せかけの繁栄で国民の皆さんを騙して申し訳なかったと告白してからにすべきだろう。

これは正しい。
安倍政治腐臭に満ちた負の遺産日本国内ゴロゴロとする


十一月六日(日)
具体的には
円安にすれば、(中略)輸出依存の高い大企業の円建てによる見かけ上の利益は途轍もなく大きくなり、それをみて株価は急騰する。そこへ日銀が異次元金融緩和で(中略)供給すれば、とりわけ富裕層や機関投資家や大企業の財務担当者は、無金利に近い金をいくらでも借りて株式投機に狂奔するだろうし、それに釣られて(中略)一般大衆も(中略)自家用車の買い替えや家の新築を繰り上げて大型消費ローンを組んだりするだろうと期待された。円安はまた訪日観光客の呼び込みにはまことに有効で、観光業のみならず飲食業、百貨店や薬局はじめ広く小売業を潤すだろう。

この状態が長続きしないことは、バブルで経験したではないか。そもそもバブルで懲りたから「株式投機に狂奔」なんてしない。
そうした効果は一時的に終わるに決まっているという指摘は(中略)最初からあったけれども、アベノミクス陣営は「いや、それが起爆剤となって、ほんの2年の内にたちまちデフレから脱却してインフレ率2%は達成できるのだ」と言い張った。しかし(中略)化けの皮が剥がれるのは当たり前で、そうすると安倍政権は日銀に国債を買わせ株式を保有させて何とかしてこの虚構を維持しようとした。(中略)その結果として日本の資本主義の支えである為替、株式、債券の3大市場は政府・日銀による事実上の国家管理下に組み敷かれてしまった。

これでは戦時中や終戦直後だ。岸信介に次いで安倍も敗戦責任か。

十一月七日(月)
東洋経済のホームページに
金利上げられない日本を待つ5つの最悪シナリオ

が載った。経済ジャーナリスト岩崎博充さんの執筆である。
日本だけが超低金利の金融緩和を維持し、円が売られる「円安」の状態が続いている。

その理由として
①当座預金残高への利払い発生懸念
②金利上昇=保有する国債価格下落によるバランスシート悪化への懸念
③金利を上げても止まらない円安への懸念
④金利高=景気後退からくる日本政府の財政に対する懸念
⑤国内のゾンビ企業破綻に対する懸念
⑥アベノミクス神話に対する懸念
この中で現在、最も懸念されているのが①の当座預金残高への利払い問題だ。


十一月八日(火)
具体的には
利払いの額は、金利を1%引き上げただけで年間5.6兆円に達する、という試算もある。原則無利息の預金だが、一定の必要額を超えた部分には金利が付く。これまで(中略)預ける銀行が利息を支払うマイナス金利が適用されていた。金利が上昇すれば、今度は日銀側が利息を払うことになる。

話は変はるが、長期の円安は悪いことではない。しかしそのためには、円安に合はせて製造業を呼び戻すことが必要だ。その時間差が、国民の生活を混乱させる。(終)

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