千八百五十三(うた)和田秀樹「60代以降に衰える人・衰えない人の差」 (以下略)から左翼と右翼を考察
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
十月十九日(水)
東洋経済のホームページに、和田秀樹さんの『「60代以降に衰える人・衰えない人の差」 急に怒り出す人が増えるのは前頭葉萎縮が原因』が載った。その中に
政治の主義主張などにしても、中年くらいまでは極左だった人が極右に主義を変更する、もしくはその逆も起こりえますが、60代以降になって前頭葉が本格的に衰えてきた頃であれば、そうした主義主張が極端に変わることはあまり起こりません。

私のホームページは、穏健左派と穏健民族派を行き来すると思ふ人がゐることだらう。実際は、三十年間まったく変はってゐない。変はったのは、或る鎌倉僧の評価だけだ。幕末以降のアジアは、植民地化される惧れが強かった。元寇と同じだから、明治以降はその僧の系統が広まった。しかし敗戦の経済状態が終はった昭和四十年以降は、状況が異なる。
あと、歌を重視するやうになった。元々、私は定型詩が好きだから、これも変はらない。
まづ、和田さんの云ふ左翼と右翼は、戦後の米ソ対立で生まれた。その前を考へれば、西洋列強による世界植民地化とソ連共産主義政権の誕生で生まれた。だからこれらを取り払ふと、生活を守ることが目的で、左翼と右翼は同じだ。
強いて云へば、制度を変へれば解決するとするのが左翼、制度の根底に文化があるから文化を守らないと生活は守れないとするのが右翼。しかしこれは方法の違ひで、二大勢力になる話ではない。
右左あるふりをして既得権死守の業界労組血縁


十月二十一日(金)
かつて社会党と共産党は、資本主義に反対するとともに、アメリカや西欧(西ヨーロッパ。かつて東欧は共産主義国だった)にも反対した。
ところが、社会党が消滅したあとの野党は、日本に反対し欧米の真似をしろと主張する。これでは、江戸時代に藩の悪政に反対するふりをして幕府と結託するやうなものだ。藩は日本、幕府は世界を牛耳る欧米である。
だから野党は人気がない。石原慎太郎や小林よしのりなど、反米は人気がある。かつて社会党共産党推薦の美濃部都知事に投票した人たちが、その後に石原慎太郎と云ふ自民党以上の右翼に投票したのは、この原理だ。決して、都民が左翼から右翼に主義を変更した訳ではない。
国民が嫌ふ利権はまづ議員次お友達圧力団体


十月二十二日(土)
二つまたはそれ以上から一つを選ぶときは、それぞれの長所と短所を調べる。例へば、一軒家にするかマンションにするか、都内にするか周辺市町村にするか、などだ。どちらが安いか、通勤に便利か、維持費は、利便性は、などの項目がある。
左派と民族派と、それらの中間のふりをする既得権派と新自由主義派と欧米猿真似派も入れるとよい。左派と民族派は国民のためになり、既得権派と新自由主義派は国民に有害なことがよくわかる。国民が両端を行き来するのではなく、中間のふりをする連中が悪質だから、国民は左民(和田氏の云ふ左右)を選ぶ。(終)

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