千八百四十(うた) エリザベス女王の葬儀で思った
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
九月二十六日(月)
ウェストミンスター寺院で行はれたエリザベス女王の葬儀を、インターネットで観た。聖職者などが折々に一文づつ発言する。その内容を聴いてまづ思ったことは、これでは地球は滅亡する、と云ふことだった。
神を讃へるとともに、人類で神を信じる者は何をやってもよいことになってしまふ。そもそも動植物は出てこない。葬儀を見てそんなことを感じるのは不謹慎だと云はれさうだが、最初に感じたことを事実として挙げた。地球温暖化の防止は、人類最大の問題だ。
イギリスだけの問題に言及するなら、葬儀に相応しくない。しかし欧州全体の問題であり、更にはそれが地球全体の問題になった。我々日本人はキリスト教の本場の葬儀を見る機会が無いから、初めて見てさう感じた。
人間は全知全能非ずして地球壊すな石油燃やすな


九月二十七日(火)
エリザベス女王が即位したのは一九五二年。だから列強が世界中を植民地にしたことや、アメリカ大陸先住民にアメリカ独立軍と戦はせたり先住民居住地域の約束を反故にしたり、インド独立の約束を破ったり、パレスチナで二枚舌を使ったため今でも大変なことになったことに、エリザベス女王個人は責任がない。
私もそのつもりだが、日本が悪く米英仏は正しかったと主張する人たちがゐる。あの当時世界で一番悪いのは米英仏だ。そして世界大恐慌のときに、他国が自分たちの植民地に輸出することを突然禁止した。
日本が悪く米英仏は正しいと云ふ主張があるときは、対抗して米英仏が世界で一番悪いと云ふべきだ。幸ひエリザベス女王批判は避けられる。ベトナム戦争に言及することでも、戦前のイギリスへの批判が弱められる。
イギリスの女王即位は戦後にてまだ戦争は続いてゐたが


九月二十八日(水)
西洋野蛮人を批判しつつ、エリザベス女王の葬儀とは重ならない方法をみつけた。
西洋の野蛮人ども 産業の革命以来絶え間なく 地球破壊と戦争を 繰り返しつつ滅亡近し

(反歌) エリザベス女王はこれら野蛮とは無関係にて葬儀を終へる(終)

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