千八百四十四(うた) マンション管理人日記(板橋、マスカット、文京区千石、東日暮里、二刀流巡回)
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
十月一日(土)
数日前に、板橋で三日分の仕事が終了した。板橋はこれで四館目だ。昔、ある不動産関係者が、板橋は暴力団みたいな地主や経営者が多い、と言った。昔の話なので、今はまったく関係が無いはずだが四館のうち二館は暴力団風の男が関係した。昔の地主で、暴力団そのものではないから商売をしてゐた。そしてマンション建設となり、管理組合の有力区分所有者になった。
今回仕事をした一館は、無関係なのでよかった。
農村が戦後混乱その時に 農地が宅地工場に 元の地主は金銭の感覚狂ひ人生狂ふ

(反歌) 人間は毎日の仕事必要だ無いと心が狂ひ乱れる

十月二日(日)
先日、居住者の方から、マスカットを一袋頂いた。家で、母、妻、子、私で有難く食した。その二日後に居住者の部屋は引っ越した後だった。引っ越すので余剰分をくださったが、有り難いことである。
居住者に大きなぶどうを頂いた三代で食べ仕事の糧に

この歌は、メモ書き四回目で作った。一首だけ題が異なるので残ったが、今回この特集で使用した。

十月四日(火)
昨日は、文京区千石の現場に入った。午後三時までの六時間。昼食は「ままや」と云ふ弁当屋で買った。400円のランチ弁当も始めたが売り切れ。300円の弁当でも完結するがお惣菜50円を追加した。
マンション以外の区域は幅1mくらいの路地が目立つ。下町は健在である。地形上は台地だが。商店街は、ところどころに店がある。
かつて都電20番に、駕籠町(かごまち)と云ふ停留所があった。昭和四十二年頃に千石一丁目と改称された。千石は新しい地名と思はれたが、父が昭和四十五年くらいに「都電の車掌が昔は、次は駕籠町、元の千石町と云った」。母は高齢のため、ここ七年くらいは言ふ事が正しいかどうかわからない。それに比べて父は言ふ事が正確だったし、ましてや今から五十年前だ。
父はこれ以外にも、江戸川橋の次に矢来下と云ふ停留所があった、37番は根津八重垣町と方向幕に表示したが、千駄木町まで行った、と語ってゐた。
「ままや」に行く途中、お年寄りが植木の土を詰めてゐたので話を訊いたが、昔の千石町は分からないと云ふ。私より十歳くらい上だから、分からないのは当然だ。昼食後に、丸山町会の建物にゐた私より五歳くらい年上の女性に訊いたところ、分からないが歴史に詳しい人の名を紹介してくれた。著書があるさうなので、いつか文京区立図書館に行ってみたい。私は結婚するまで本籍は文京区根津だった。だから婚姻届けを出しに文京区役所迄行った記憶がある。(最近、迄の字を使ふやうになったのは、文字変換機能が勝手に出すのをそのまま使ってゐる)(続く)

十月五日(水)
本日は、荒川区東日暮里の現場に入った。この辺りは不思議と行ったことがほとんどない。今回初めて気付いた。東北線と常磐線に囲まれるからだらう。
千石と東日暮里木造の家わづかだが懐かしい街
千石は小さな路地が残る街東日暮里路地に出会はず


十月九日(日)
巡回のときに、ほうきとちり取りを片手づつ持つ。これが標準だが、最近はハンディ型電気掃除機を片手に持つこともある。この場合、片手が余るので私はモップを持つやうにした。
廊下が汚いときは、まづ電気掃除機で吸い取る。取れないときはモップで拭く。モップで拭いたものが固体の場合があり、移動中に落ちるから移動前に電気掃除機で吸い取る。二つを同時に持つことで、威力が二倍よりはるかに大きくなる。
かつて、一周目は電気掃除機、二周目はモップを手に持った。一周目でゴミは除去したはずだが、二周目に拭くと固体のことがある。そこで同時に持ったところ、相乗効果が出た。
注意することは、モップを使ふときに電気掃除機を立て掛けてはいけない。必ず床に置く。廊下と水平に置く。垂直に置くと、通行の邪魔になる。
蓄電池の充電は毎日だと十五分、二日に一回だと三十分掛かる。私は、二日に一回行ふ。かつてのニッケルカドミウム電池と異なり、小規模に充電しても寿命には影響しない。しかし着脱の回数を減らした方が、掃除機本体と充電器が長持ちするだらう。
毎日の繰り返しにも改善の余地があるので工夫をしよう


追記十月十一日(火)
電気掃除機とモップを持って巡回するやうになったのは、最近のことである。最初は一周目が掃除機、二周目がモップだった。ほとんどのマンションは階段が二ヶ所あるため(火災用であらう)、一周目と二周目で順路を変へて、通らない場所が無いやうにした。
次に、二周目で掃除機とモップを持つやうにした。そして最近、両方持って一周ののちに、階段だけもう一周するやうにした。今までは二つの階段の間が二回、階段の端側は一回だったが、これですべての廊下を二回(往復するので)になった。
最近更に、階段を回る時は下から上がるやうにした。健康に良いし、下から見ると上からは気付かないものがある。そして廊下と同時に巡回する階段と、単独で回る階段は、勤務日ごとに入れ替へるので、見逃しはまったくないはずだ。(終)

行動日記(五十六)へ 行動日記(五十八)へ

メニューへ戻る うた(三百八十三)へ うた(三百八十五)へ