今こそ本居宣長の第二段階である


百八十、今こそ本居宣長の第二段階である


平成二十三年
六月三十日(木)「本居宣長の時代」
江戸時代に仏道は堕落し儒学も堕落した。そのようなときに本居宣長が国学に活路を求めたのは正しかつた。翻つて現在は西洋文明が大量に流入し、しかも西洋文明にかぶれた連中は堕落してゐる。そればかりではない。西洋文明は地球を滅ぼそうとしてゐる。今こそ本居宣長の第二段階として西洋文明を非欧州地域から撲滅すべきである。

七月一日(金)「仏道と儒学の堕落」
昨日も述べたように本居宣長が国学に活路を求めたのは仏道と儒学が堕落してゐたからだ。まづそこを間違へてはいけない。次に仏道と儒学が堕落した理由は徳川幕府が堕落したからだ。家康が幕府を開いたときは堕落はしてゐないがすぐ堕落を始めた。徳川幕府と言はれて我々が思ひ浮かべるのは堕落した幕府だ。ここも間違へてはいけない。
なぜ大手拝米偏向新聞や西洋猿真似偽学者はこれらを指摘しないのだろうか。それは彼らも堕落してゐるからだ。彼らにはアメリカ大使館といふ名のCIA工作もたびたびある。

七月二日(土)「黒船が現れたのち」
鎖国政策は徳川幕府最大の失策であろう。鎖国そのものが悪いのではない。短期には必要な事もある。しかし必要がなくなつた後も続けたから大変なことになつた。もつとも鎖国をしなかつたインドや東南アジアも西洋の植民地になつたから、鎖国だけが悪いとはいへない。
ともかく黒船が現れて日本は大変なことになつた。まづ幕府が崩壊した。天竺や清国まで負けたと聞いて西洋の模倣に走つた。そして先の戦争を迎へた。

七月十一日(月)「アメリカ文化の異常流入」
戦後はアメリカ文化が異常に流入し社会が混乱した。詳細に見れば戦前の文化に染まつた人たちの間にアメリカ文化が流入し一時的には繁栄をした。しかし戦前生まれが少なくなるにつれて世の中が変になつた。
異常流入したアメリカ文化の破棄こそ平衡感覚である。現代における本居宣長である。

七月十七日(日)「新しい時代」
新しい知識が流入すると最初の十年は斬新となる。新知識に対応できるのは意識の高い人たちだからだ。黒船が現れた直後と、昭和二十年の敗戦の直後は、おそらくそういふ時代だつたのであろう。しかしこれらの真似をしようと大量に参入が始まると堕落が始まる。
本居宣長の時代とは新しい知識を流入させる時代でもある。しかし西洋の学問は百五十年流入してきた。しかも地球温暖化と福島第一原発で限界に達した。
今こそ国内の過去の知識を現代に生かす時機である。これこそ第二の本居宣長の時代であろう。(完)


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