千七百九十四(普通のうた、和語のうた) 閲覧注意三たびメモ書き歌
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
八月三日(水)
浅草のマンションに半年ぶりで勤務した。ここは空調が無いし、室内に机さへない(と思ったら、窓のところにあった)。それなので一回だけ勤務した。今回だけだと思へば我慢できる。まだあるのかと思ふと無理だ。メモ用紙に歌を幾つか詠んだ。
二回目で半年ぶりの浅草は暑く居づらくこれで最後に
真夏日に空調の無い勤めでは 静かに座り制服に水を掛けつつ 時来るを待つ

(反歌) 扉開け部屋に座りて時を待つそよ風入り少し涼しい
浅草の賑はひ道と 路地一つ異なるために 人通り無きには無くも 落ちついた街

(反歌) 下町は西洋風の店が無く落ち着いた街住むに好い街
裏のビル室外機ありだが扉開けると風が入り涼しい
マンションの管理会社に特化した 制服持ちて半年が空き埋め合はせ 次は秋冬

(反歌) 半年に一回ならば暑さにも寒さにも耐へ勤めができる
近くには公会堂と仲見世と伝法院がある街に 住む人々も善人と見える雰囲気 住みやすい土地

(反歌) 勤務後は王子方面都バスにて駅で乗り換へ家路を急ぐ
作った歌から選抜して歌集に載せる人がほとんどだらう。メモ書き歌は、すべてを載せる。ホームページ作成中の歌も、九割五分は載せる。ごく稀に字数を合はせられずに消すことがある。

八月四日(木)
空調の無い別のマンションも一日だけ勤務した。前にも勤務したことがあり、浅草よりは管理室の環境がよい。一日ならいいだらうと思ったら、室内が暑い。ここは外と面しないため、火災警報器など三つから発熱する。手で触るとかすかに暖かい程度だが、部屋が狭いのと、建築が比較的新しいので密閉度断熱度が高い。便所の換気扇を入れて、扉に椅子を挟んで換気したが駄目だ。
真冬には快適な部屋真夏には滞在できず居場所無くなる

ゴミ庫は外と玄関側の両方を開けるから、一番涼しい。
ゴミ庫にてペットボトルを紙剥がし潰す作業で時間も潰す

資源ごみの回収は月曜だ。水曜なのにペットボトルを入れるネットが一杯になった。あと五日分どうするのだらう。
オーナーから冷たい麦茶と水ようかんの差し入れがあった。資源ごみの日ではないのに紙剥がしと潰す作業をするとは感心だと思ったのだらう。実は、一番涼しい場所なので居ただけだった。
何とか勤務し帰宅した後、体が重くなって一時間ほど寝た。今年の異常気象も原因だ。

八月五日(金)
二枚目のメモ書き歌は
猛暑日が一旦終はり 羽越では大雨になり 関東も曇りや雨に昨日から 昼は自転車快適に夕は大雨夜寒く 今朝は体が重くなり疲れが出るは暑さが理由

(反歌) 猛暑日の影響出るは頂きを過ぎ弱まった頃に遅れる
管理室空調切って窓を開け換気扇点け蚊寄せを防ぐ 二酸化炭素
使はずに済むなら切らう空調を体の為に地球の為に
十時前薄日が射してやや暑く空調入れて一旦冷やす
換気扇それより窓を開け入る風は瞬時も長く涼しい
風による瞬時涼しいその効果かなりつづくは進化の知恵か
換気扇効果ほとんど無いものの点けて少しは気を休めるか


八月六日(土)
昨年は六ヶ月勤務した滝野川のマンションがあった。空調が無いので夏は暑い。一週間のうち三日は午前、一日は午後だ。六月から午後の一日は無理だと云ったら、午後だけ勤務してくださる方がゐた。
私が三日間で四日分清掃しますので、一日は近くの公園で涼んでいいですよと伝へたら、居住者に見られるとまづいと、会社の顧客担当からご注進が入った。その人は翌月に扉を開けて中で休むところを住民から苦情が出て、月末で解除になった。
ここは扉の上側が無く、冬は寒い。さすがに十一月一杯で辞退した。三枚目のメモ書きでは、このマンションについて
滝野川午後から週に一日は六月よりは暑くて辞退
滝野川六ヶ月間勤め上げ十二月より寒くて辞退

ここからは今夏の話題で最近は、弱った虫や死体が多くなった。
蝉及び黄金虫の身腹を見せ掃くと動くかジイジイと鳴く
黄金虫そして蝉の身全うし死にた時にはもはや動かず

九月にはジパング倶楽部の切符を含めると六回目、大人の休日倶楽部パスだと五回目の旅行を予定した。ところが
葉月には六つ目の旅その日には勤めが入り昼から行くか 昔の月で

来年度(私は十一月入会)にしてもよいが、午後からも変化があってよい。やっと猛暑が一段落した。だが羽越地方は大雨で大変だ。
元々の夏の暑さに戻りても体の鈍さ未だ戻らず
(終)

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