千七百六十三(うた) 函館長万部間を廃止してはいけない
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
六月十八日(土)
函館本線の函館長万部間が、新幹線開通時にどうなるのか未定だ。この区間は貨物用として残すべきだ。国鉄分割の時に、貨物は線路使用料+1%と決まった。函館長万部間をJRから国鉄に戻すか、JR貨物が今までどほり使用する。どちらかを選択すべきだ。さうなると後者だらう。
財源は新幹線に負担させる。北海道新幹線利用者と、北海道新幹線が札幌まで完成することにより東北新幹線が増益となった分をJR東日本に出させる。
北海道新幹線利用者が高額になるなら、国と北海道も負担すべきだ。そんなことは皆が判ってゐるのに、云ひ出せないだけだ。先に発言した側が余分に負担させられさうだと。それなら新幹線利用者だけに負担させればよい。乗客激減で困るのは、国と北海道だ。

六月十九日(日)
だからと云って、函館長万部間が赤字でよい訳ではない。北海道と本州間の物流は鉄道を原則とし、南北海道と北東北間に限り船舶も認めるやうにすべきだ。フェリーは交通政策、地球温暖化対策で廃止する。自家用車のみ運搬する方法でもよい。
それとは別に、稚内とサハリンの間を連絡船で鉄道車両ごと運搬する。台車は付け替へる。問題はサハリンは人口が五十万人弱なので、需要が少ない。サハリンと大陸を結ぶ連絡船で車両ごと運搬すればユーラシア大陸の鉄道と繋がる。
青函トンネルは、貨物列車を二つまたは三つ繋げて機関車をそれぞれの先頭に入れる。例へば三編成を繋げたら途中に機関車が二つ入る。これらをやらないと、そのうち宗谷本線まで、廃止の話が出て来るぞ。
それにしても、函館長万部間が廃止されたときの、国土の姿を見てみよう。新幹線があっても、軌間が異なる上に、電車専用線だ。日本列島は、函館長万部間で分断されることになる。
鉄道は国土をつなぐ動脈だ廃止をすれば国が分断

そもそもJR北海道は、函館周辺とその他が分断される。北海道も函館周辺とその他が分断される。函館だけ本州の付録にしたいのなら別だが。札幌だけが異常に発達した北海道は、函館、旭川、釧路、根室、網走、稚内への分散が必須で、そのためには自動車道では駄目だ。(終)

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