千六百四十七(和語の歌) 1.大人の休日倶楽部とジパング倶楽部、2.安中榛名旅行計画
辛丑(2021)
十一月二十七日(土)
前に大人の休日倶楽部ジパング会員を特集したが、「大人の休日倶楽部」と「ジパング倶楽部」の違ひが分かりにくい人もゐることでせう。
大人の休日倶楽部は、六十五歳未満「大人の休日倶楽部ミドル」と、六十五歳以上の「大人の休日倶楽部ジパング」がある。「大人の休日倶楽部ジパング」は、「ジパング倶楽部」の会員を兼ねる。
「大人の休日倶楽部」はJR東日本(とJR北海道)だけだが、「ジパング倶楽部」はJR六社で利用できる。私は今月初め、「大人の休日倶楽部ジパング」に入会したので早速、「ジパング倶楽部」で熱海まで新幹線で往復した。これはJR東海である。
六十四歳までの二年間は、「大人の休日倶楽部ミドル」の会員だった。旅行したのは「大人の休日倶楽部パス」の、東日本が二回、東日本北海道が一回、北陸が一回だった。普通の割引切符で旅行したことがない。と云ふことで、ジパング倶楽部で静岡まで行く計画を取りやめて、来月中旬に安中榛名まで往復することにした。

十一月二十八日(日)
榛名山は、小学校の林間学校で行った。その後、家族旅行で行ったが四十年前だ。胸をわくわくさせながらバスの路線を調べると、榛名に行くバスがない。「安中榛名」は限りなく詐称に近く、その実態は「新安中」または「北安中」だった。
榛名には 山と湖 社あり 峠を越えて その先に 伊香保のいで湯 湯気で賑はふ

それでも安中の観光地を廻れるなら、まだよい。「安中榛名駅 観光地」で検索すると、群馬サファリ―パーク(高崎駅に戻り、上信電鉄の上州富岡駅からタクシーで15分)や富岡製糸場(同じく上州富岡駅から徒歩10分)など、一旦高崎駅に戻るものが出て来る。
これでは「新安中」「北安中」も詐称に近く、その実態は「高崎に戻るほかない山中の駅」であった。インターネットで調べると、群馬県などが、県内に駅を造らないと新幹線の地方負担分を払はないと主張したらしい。
高崎駅があるではないか。もとからある上越新幹線の駅だと云ふのなら、北陸新幹線(当時は長野新幹線)は高崎駅を通過させればよかった。地方負担分の支払ひ完了後に停車させればよい。
平成九(1997)年に安中榛名駅が開業し、その六年後に県道の安榛トンネルが開通し榛名町(現、高崎市)が近くなった。しかしバス路線が無いのは、需要が無いからだ。無駄は、国民、群馬県民(地元負担分と安榛トンネル)、北陸新幹線の乗客が負担した。ずいぶん無駄なことをした。
解決策は、新幹線の古い車両を短い編成に改造し高崎と安中榛名間を在来線として運行する。山形新幹線や秋田新幹線の逆だ。特急料金が不要なら、高崎から榛名湖方面に行く人は、安中榛名経由になる。
JRは北陸新幹線を停車させなくて済むし、バスは高崎まで乗り入れなくてよい。エネルギー効率がよい。赤字なら、地球温暖化対策として補助金を充てる。
(十一月三十日追記、鉄建公団総裁仁杉巌さんの「北陸新幹線の高崎-軽井沢間の線路選定(新幹線発達史5)」によると、現路線の安中榛名手前から松井田駅の上空を橋で渡り、北中込から上田の手前で現路線にすると12‰に抑へられる。しかし軽井沢を通らないことに国鉄が反対したため30‰の現路線になった。松井田に駅ができると地元に期待を持たせたため、途中に駅を造るため1kmの水平部分を設け、これが安中榛名になった。)
(十二月一日追記、在来線は軽井沢まで運行する方法もある。急勾配区間なので、特別料金でもよい。青春18きっぷなどは、特別料金分を払へば乗れることにするとよい)

十一月二十九日(月)
安中榛名駅の周辺は、JR東日本が開発分譲した住宅地だけだ。かつてコンビニが一軒あった。今は閉店した。安中榛名を見たあと、高崎に戻って観光の予定だったが、高崎は過去に何回も行った。
帰りの高崎と浦和の間は在来線の特急に乗車することだけが、唯一楽しさうだ。この特急は、途中下車の場合に料金が高くなってはいけないと云ふ私の旅行内規に従ふなかで、見つけた。旅行内規と云っても文章ではない。アナログだ。
大人の休日倶楽部で割引切符を買ふことを目的とする旅行は、やや無理がある。高崎までだと100Kmに満たないため、割引にならない。
高崎の 少し先まで 旅をする 月明けまたは 年明けに 行く行かないは まだ決まらない
(終)
実際の旅行

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