千六百五十一(歌) 安中榛名旅行記
辛丑(2021)
十二月一日(水)
大人の休日倶楽部パスを使ひ、本日は上越新幹線燕三条駅から弥彦線で弥彦駅、明日は上越新幹線長岡から越後線の小島谷と出雲崎を往復する予定を立てて、バスの時刻表も調べた。良寛ゆかりの地である。一日目と二日目で上越新幹線を降りる駅を変へて、退屈もしないやうにした。
母がデイサービスから戻るため、一泊ではなく日帰りで二日間掛けて廻る予定だった。ところが本日は、新潟県が大雨だ。予定を変更し、安中榛名に行った。ここは、大人の休日倶楽部で三割引の切符を購入し行く予定だったが、急遽計画を流用した。
大宮駅で新幹線改札を入り、まづ上野駅と東京駅に寄った。今回の旅行は元の計画を少し変更し、四つの目的がある。
1.大宮東京間の新幹線に乗る
2.上野駅と東京駅の東北上越北陸新幹線乗り場を見る
3.安中榛名駅とその周辺を見る
4.高崎から在来線の特急に乗る

大宮東京間の新幹線は、浦和に引っ越してからは乗る機会がないのでよかった。上野駅の新幹線コンコースは、かなり余裕ができてしまった。東京駅は、新幹線改札の外に駅の中とは思へない立派な商店が立ち並ぶ。新幹線ホームは、修学旅行の生徒が三校ゐた。東北と北陸から来たか。
熊谷、高崎を過ぎて、安中榛名駅に到着した。多くの人が旅行記に記すとほり、駅の外は店はおろか自動販売機すらない。駅に、釜めしとそば、飲み物を販売する店がある。自動販売機もある。
駅前に広がる住宅地は土地が広くゆとりがある。観光地の別荘に住む気分になれる。しかし自家用車がないと買ひ物ができない。新幹線を使ふと、片道で運賃330円と自由席特急料金880円が掛かる。
駅前に 店が一つも 無い街は 自販機さへも 見えないが 人に優しい 落ち着いた街

駅もゆとりがあり、乗降客にやさしい。文化的にも優れる展示が幾つもある。ハイボール缶と天玉そばを食べ、上りの新幹線を待った。
高崎駅で二時間待ち、在来線特急に乗る予定だった。しかしハイボールを飲んだ為、降りるのが億劫になり、大宮まで乗った。家に着いたのは午後一時過ぎだった。本日は生協の配達があり、母が冷凍と冷蔵を間違へるといけないので、心配になったからでもあった。
昼が過ぎ 母は帰宅し 一人だと 心配なので 早く家路へ
(終)
(追記、12月から母の帰宅が午後三時半に戻ったことを忘れてゐた。長いと、絵や紙細工は嫌だなど朝勝手に電話を掛けて休むため、ケアマネージャに相談して今まで一時半に帰宅した。)

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