千六百三十一(歌) 報道を読んで(大口病院、小室さん解決、地球温暖化、中国の歴史決議)
辛丑(2021)
十一月十日(水)
大口病院看護師の点滴殺人に無期懲役の判決が出た。日経新聞のホームページによると
「苦しい評議でしたが、生涯をかけて償ってほしいというのが裁判所が出した結論です」。(中略)裁判長は、極刑を回避するに当たってこう説明した。

犯人が無期懲役で確定したとする。犯人の受刑態度が生涯をかけて償ふことと異なった場合、裁判官を免職すべきだ。死刑を回避したときの判決文に美辞麗句が多いことは、昔から気になってゐた。
大口に 人を殺した 犯人が 死刑にならず 皆が驚く
人殺し 原則死罪 情状を そのあと考慮 これが人権 公序良俗


十一月十三日(土)
小室圭さんと、母親の元婚約者の和解が成立した。約四百万円の解決金を元婚約者に払ふさうだ。この件が無ければ、国民が祝福する中で眞子さんと小室さんは結婚できた。さんざんマスコミで叩かれ婚姻を延期し、眞子さんの側が被った損害は莫大だ。
元婚約者が貸した金は、戻り解決した。次は眞子さんの側が受けた損害を、解決を引き延ばした側が払ふ番ではないのか。実際にお金は払はなくてよいが、それくらいの気持ちは持ってほしい。
眞子さんの 婚姻につき 国民は 事件が起きる 前に帰らう


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十一月十四日(日)
地球温暖化を話し合ふCOP26は、TBSのホームページによると
初めてCOPの文書に書き込まれることになった化石燃料の扱いについて、そもそも対象を「温室効果ガスの排出削減措置なしの石炭火力発電」「化石燃料への非効率的な補助金」に限定して、「段階的な廃止」に向けた「努力を」加速させるよう呼び掛けるという弱めた表現にしてあったんですが、(中略)インドが採択直前に「段階的な“縮小”」という文言への変更を提案、(中略)シャーマ議長は言葉を詰まらせて運営の不手際を謝罪しました。

西洋野蛮文明に毒されたのは、西洋だけではない。とは云へ、今こそ先進(地球破壊を先に進める)国が率先して削減すべきだ。自分たちだけ贅沢をすることは許されない。
今こそ(1)移民国の移民受け入れ停止、(2)移民国の人口を集中させ、自動車排ガスを削減する、(3)移民国を野生生物と先住民のとちに戻し、住民は長い歴史を有する国々が引き取る、の少なくとも(2)までは実行すべきだ。
西洋の 野蛮文明 この星を 滅ぼすことが ほぼ確定か


十一月十七日(水)
Business Insider Japanのホームページに共同通信客員論説委員岡田充さんの
中国が習近平国家主席を「毛沢東と並ぶ指導者」決議した納得の理由。「個人崇拝の強化」説はまったくの的外れ

が載った。この記事は、中国が今回の歴史決議を採択したことについて、日本国内で最も正しく伝へるものだ。まづ
窒息寸前の資本主義に代わって、中国が社会主義へと「転換」するには14億人を数える国民の意思統一が必要であり、その旗頭(はたがしら)に習氏を据えた、というのが筆者の見立てだ。

同感である。その背景として
在京の中国外交筋は今回の「歴史決議」について、次のように筆者に語った。
「建党100年(2021年)という(すでに実現した)第一の『夢』と、建国100年(2049年)という第二の『夢』を連結する役割がある。
人民の要求は生活の質向上や環境問題などますます高度化しており、『共同富裕』と第二の『夢』を実現するため、共産党と人民を奮闘させ、団結させるのが目的だ」

「「民主か独裁か」で理解しようとする愚かさ」の章では
民主か独裁かという二択論に、果たして正当性はあるのだろうか。
代表民主制、三権分立、法の支配など「民主的な制度を備えた独裁国家」は少なくない。国家統治の性格を決定するのは制度だけではない。それぞれの国の伝統・文化・宗教に根ざした特殊性こそ、統治のあり方を決定する大きな要因ではないだろうか。

そのとほりである。私が二十五年間主張してきたことも同じだ。
ある全国紙は、「国際社会では中国のふるまいに対する懸念の声が上がる」と批判。(中略)記事タイトルを「国際協調乱す独善は困る」とした。
中国が世界で孤立しているという自説を権威づけるため、国際社会という実体のない主語に語らせた典型的な記事だ。

似た話は日本にもある。日本を西洋化したいため、AAA諸国を無視して西洋だけを採り上げ、日本は国際社会から遅れてゐると主張する連中である。
米ニューヨーク・タイムズのあるコラムニストが、アメリカで高まる反中国の潮流について書いた一文を最後に紹介しておきたい。
「中国がリベラルな国際秩序に対する脅威であるなら、われわれが自分たちのシステムを改善して、挑戦に立ち向かう能力はあるのだろうか」

地球滅亡を救ふには、西洋野蛮文明と対立しつつ戦争はしない勢力が必要となる。
西洋の 野蛮文明 批判して 修正させて 地球を守る
(終)

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