千六百三十一(歌) 報道を読んで(沖縄は最高裁罷免要求二倍、死刑当日通知で提訴、コメディNo1、腕組みの写真)
辛丑(2021)
十一月四日(木)
総選挙と同時に行はれた最高裁国民審査で、沖縄県は罷免要求が本土の二倍と云ふニュースを見た。そのことで思ひ出すのは、かつて電機労連所属の単組だったときに、配布された機関紙(単組、単産、中立労連、全民労協、金属労協、国民春闘共闘会議、総評系のメーデー実行委員会)の中に、選挙は社会党候補、最高裁国民審査は全員×と書かれたものを一回だけ見た。
それ以来、私は全員×を付けて今に至る。電機労連は、沖電気争議で明らかなやうに駄目な単産だが、元々は産別会議(共産党系)、民同(社会党系)、総同盟(社会党、民社党系)が含まれ、中立労連に所属した。組織内候補は社会党に所属した。
駄目な単産でも社会党を応援することで、或る程度の軌道修正ができた。社会党を消滅させた村山富市は、とんでもない男だ。
駄目労組 社会党を 応援で 多少はできた 軌道修正


十一月五日(金)
死刑執行を当日通知するのは違法と死刑囚二人が提訴した。それなら死刑囚は、被害者へ「あなたは明日殺されます」と前日までに通知したのか。身勝手にも程がある。
身勝手を 許す理由は 法務省 死刑囚を 大量放置


十一月五日(金)その二
コメディNo1の一人が亡くなった。七十九歳だった。ニュースでは名前が載ったが、私は今まで名前を知らなかった。それでも記事を採り上げたのは、昭和四十七(1972)年にコメディNo1の漫才は本当に面白かった。
この年、 第1回上方お笑い大賞で金賞、第14回上方漫才大賞で大賞を受賞したのも、実力どほりだった。ところが、第二作はひどかった。第一作は、原作者がゐた。そして二つの賞を獲得したため、独自に演じたのかと、そのとき思った。
インターネットで調べると、昭和四十五(1970)年第5回上方漫才大賞新人賞、昭和四十六(1971)年第1回NHK上方漫才コンテスト最優秀話術賞。このころはまだ上方のみだ。そして原作者が付き全国区になったのだらう。
全国区の第二作がひどかったので、その後は解散したとばかり思ってゐた。コンビを解散したのは平成二十一(2009)年だった。そのことが驚きなので、今回採り上げた。
漫才の 天才コンビ 現れた 五十年前 一作目 だがその後は 忘れられ 上方のみで コンビを保つ

(反歌) 漫才は 原作者にて ほぼ決まる 多くのコンビ 両方兼ねる

十一月六日(土)
Yahooニュースに
こんなスタートアップに要注意。就活生が警戒すべき「企業の特徴」とは

が載った。それは四つあるのだが、前文に
巷では「経営者がプロフィール写真で腕組みしている会社は危ない」という意見もよく聞かれる。(中略)半分笑い話でもあるが、「確かに!」と思われる方も多いかもしれない。

実は、腕組みの写真を載せる経営者は、私も嫌ひだ。腕組みをすることが悪いのではない。腕組みの写真を載せることの無神経が嫌ひだ。
今から三十年くらい前に、国立演芸場(最高裁判所の隣)の観客席の前から三列目で、私が無意識のうちに腕を組んだら、漫才(けっこう有名な人だったが、名前は忘れた)が、私の方を向いて「そこのお客さん、腕組みして聴いてますが大丈夫でせうか」と云ふので、急いで腕を降ろした。漫才の人も「いや、腕組みが目に入ったもので」と言ひ訳をして、そのまま進行した。
最前列だと行儀よくするが、三列目だから気を抜いた。それにしても三列目なのになぜ見えるのか。空席だらけだ。
腕組みを するは構はず だが写真 撮りて載せるは 威張ると見える
(終)

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