千五百八十五(歌)(モリカケ桜疑獄二百四の四) 1.オリンピック、2.ニセ保守とリベラルの共通項
辛丑(2021)
六月十日(木)
AERAdotに週刊朝日の記事が載った。
大会組織委員会の幹部は言う。
「もともと森(喜朗・元首相)さんは、昨年3月に安倍さんに大会の2年延期を進言していた。コロナは1年では収まらないとわかっていたから。それを安倍さんが『1年でワクチンはできる』と言って、1年延期で押し切ったんです」

続いて
政治ジャーナリストの田中良紹氏は言う。
「二階氏は、大会開催をめぐる今の混乱は安倍氏に責任があると考えているでしょう。おそらく、関係者のほとんどもそう思っている。今、メディアでは菅首相ばかりが批判されていますが、中止になって政治的に最も追い詰められるのは安倍氏です」


六月十一日(金)
最近、3Aなる語が現れた。昭和三十年のバンドン会議でできたAA(アジア、アフリカ)や、昭和四十年頃から中南米を加へたAAAに対し、3Aはずいぶん怪しげだ。
どうせすぐ消える。二十年後に3Aとは何かと訊かれても、誰も答へられないだらう。だから永続できる意味を考へた。3A(悪質、あこぎ、あくどい)、或いは3A(阿呆、頭が悪い、アベ)。
アベは普通名詞なのか固有名詞なのか不明だ。或いは用言かも知れない。アベない、アベます、アベる、アベるとき、アベれば、アベれ。

六月十七日(木)
FRIDAYデジタルに
安倍再々登板待望論の出所は「ほとんど本人とその周辺」の不気味

と云ふ記事が三週間前に載った。
「安倍待望論」の出所を探ってみると、じつはすべてが「安倍自身の仕掛け」だった。わざわざテレビに出演して菅首相を支持してはいる。が、よく聞くと、(中略)安倍氏は相当不満に思っているようだ。

そして
「安倍前首相の懐刀である、今井尚哉・内閣官房参与が『いまは黙って待つしかない』と漏らしているそうです。これは安倍前首相の内意を受けた発言と捉えられています」(官邸スタッフ)

高橋洋一が辞任したのは安倍周辺の差し金と前回指摘したが、その可能性は限りなく高い。

六月十八日(金)
かつて共産主義国は地上の1/3に達した。しかし欧州では崩壊した。その原因は、
(1)経済の貧困
(2)スターリンの粛清、毛沢東の文化大革命、ポルポトの大量虐殺
このうち(2)の起きた原因は、単純唯物論だ。そしてリベラルの本質も、単純唯物論だ。
安倍は神道と関係が深い。しかし神道は、神話や過去の偉人を神として祀るものだから、生前の善悪が死後に影響しない。つまり一歩間違へると、唯物論と変はらない。
安倍、稲田、下村はニセ保守だから、細田派から分離させないと大変なことになる。自民党他派の良識議員は、細田派のニセ保守が唯物論だと認識しないと大変なことになる。

六月十九日(土)
山尾志桜里が、次の選挙に立候補しないことを表明した。これで、残ったニセ保守(=単純唯物論=リベラル)は安倍だ。尤も安倍は、辞任の前に、モリカケ黒桜の真相発表と原状復帰が必要だ。
西洋の 唯物論は 残酷な 思想なるゆゑ 人間の 良心を麻痺 人類と 社会を破壊 地上も破壊

(反歌) 単純の 唯物論は リベラルと 新自由主義 共通項だ
日刊スポーツのホームページによると
東国原英夫が山尾志桜里議員の政界引退表明に私見「辞めるの遅いわ」

が載った。
東国原は17日、ツイッターで「山尾志桜里が政界を引退するらしい」と言及。「当たり前じゃ、ボケっ!辞めるの遅いわ!」(中略)「他は?本多平直は?石垣のりこは?丸山穂高とかまだいるみたいやな。早よ、辞めんかい、ボケっ!こいつら一人に年間数千万円の血税。納税意欲無くすわ!……ボケっ!」と、その他の議員についても怒りの矛先を向けた。

東国原さんの発言に、大賛成だ。それにしても、山尾志桜里を自民党に迎へ入れようとしてゐた連中は、どうするつもりか。

六月二十日(日)
ニフティニュースに
山尾氏引退に惜しむ声皆無か

と云ふ記事が載った。これはデイリー新潮の
山尾志桜里が政界引退宣言 政治アナリストは「世間が思う以上に彼女の罪は大きい」

を紹介するもので、
Twitter上では、「山尾議員を惜しむ声」は皆無と言っていい。《今秋の総選挙で当選する見込みがない》、《特段残念とは思いませんが》、《顔見るのも嫌》、《辞職大歓迎ですといったツイートしかない。

更に
政治アナリストの伊藤惇夫氏は(中略)「自分が所属している政党の方針より、自身の“欲望”を優先した人でした。(以下略)

安倍と山尾は、自分の言動が原因で自殺者を出した以外に、あと二つ共通点があった。まづ、安倍が首相を辞任したときも、惜しむ声はなかった。もう一つ、山尾は「自身の“欲望”を優先」、安倍は「お友だちの“欲望”を優先」。

六月二十一日(月)
稲田朋美が、東京新聞のインタビューに答へ
―もともと「保守」の稲田議員がLGBT法案成立へ動く姿は「変節」とも言われました。

「保守」とは何かという問題だと思うのです。私は保守とは多様性を認め寛容であること、そして他者の生き方を認めるあたたかさや謙虚さだと思います。

昭和五十五年辺りまでの、自民と革新勢力の対決時代を経験した世代が不満に感じることは、反米、反西欧への多様性が国内から消失したことだ。かつて革新勢力は安保反対を掲げ、これは反米と反西欧そのものだった。
因みに西欧が今では東欧を組み入れ、地球温暖化ではアメリカと異なり良い主張が多い。イスラエル問題でもアメリカとは主張が異なる。欧州は実に住み良い地帯だ。とは云へ、それをアジアが真似をしてはいけない。何より、欧州の繁栄は地球温暖化と引き換へだ。
LGBT法案は、欧米のやり方を日本に押し付けるもので、多様性を損なふ。細田派は、安倍周辺ニセ保守と保守派に分裂したほうがいい。

六月二十ニ日(火)
平成の始め頃までは、保守と革新と云ふ言葉があった。資本主義が帝国主義を経て社会主義に至ると当時は考へられ、社会主義を目指すのが革新、資本主義に留まるのが保守だった。
社会主義陣営は西側に勝つ戦略として、民族解放、愛国戦線を掲げた。今の感覚だと、社会主義陣営は保守だ。
保守と革新は米ソ冷戦時代にのみ有効な語だ。それなのに、今でも拝米、拝西欧の意味で保守を使ふ人がゐる。安倍周辺がLGBT法案で暴走した理由もここにある。単なる西洋の猿真似だ。
日本では、争ひを好まない人が多い。それは徳川時代に戦がなかったため、おとなしい人たちの子孫が栄え、争ひを好む人の子孫は消滅して行ったからだ。AAA諸国は、その国に合った政策を行なふ必要がある。これが保守だ。(終)

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