千五百九十五(和語の歌)(モリカケ桜疑獄二百五の一) 国民の為の同盟、私欲の為の同盟
辛丑(2021)
六月二十三日(水)
二つの勢力が同盟を結ぶときは、国民の為なのか、自分たちの為なのか、それによって結果がまったく異なる。
幕末に、徳川の勢力が強すぎるから、坂本龍馬が薩摩と長州を同盟させたのは、国民の為だ。一方で、徳川と雄藩による連合政府を目指し始めた後に、薩摩と長州が裏で結び坂本龍馬の居場所を幕府に密告したのは、薩長の権力欲だ。
岸信介は工業と貿易の責任大臣でありながら、東條英機と同盟したのは保身のためであり、敗戦責任は重大だ。
今回の細田派安倍周辺グループによるLGBT法案騒ぎは、モリカケ黒桜をごまかし続けるため、リベラルと組まうとしたものだから、私欲だ。
世の為と わたくしの為 外からは 二つの力 合はさると 同じに見えて 向きが逆さだ


六月二十四日(木)
或る生物で、子孫は残せないが特別な個体が稀に出るとしよう。その個体を保護することは多様性だ。しかしそれによって、稀に出る個体以外の多数が混乱するなら、これは多様性とは逆だ。今回のLGBT騒動は、或る生物の場合に当てはまる。
多数が混乱するか、と云ふ意見もあるだらう。それを議論するのが、国会だ。今回は議論させないやう国会末に動いた。それも細田派の安倍周辺だけが動いた。
そもそも産業革命以前に、LGBT騒ぎは無かった。地球滅亡と引き換へだ。それによって多数の生物が滅びてゐる。稲田の云ふ多様性が損なはれてきた。地球を保守することが、今の時代は本当の保守だ。

六月二十五日(金)
モリカケ桜、或いは黒川問題を含めたモリカケ黒桜のうち、モリの赤木ファイルが開示された。安倍周辺がLGBTで暴走した理由もこれで明らかになった。開示される直前にLGBT法を成立させ、世間に巻き起こる賛否の声で赤木ファイルを誤魔化さうとした。
東京スポーツのホームページに
赤木ファイル公開で小沢一郎氏が安倍前首相や麻生財務相に怒りの3連投「線香の一本でもあげたのか」

と云ふ記事が載った。それに依ると
立憲民主党の小沢一郎衆院議員(79)が23日、事務所公式ツイッターを更新。「赤木ファイル」の公開を受けて、政府を批判する投稿を3連続で行った。

その三つとは
「長らく隠蔽され続けてきた『赤木ファイル』が漸く公開。改ざんを直接指示した職員の名前を中心に、約400箇所もの黒塗り。財務大臣は『再調査の考えはない』。隠蔽は続く」
「安倍(晋三)氏絡みの記述は真っ先に削除。元理財局長による『国会答弁を踏まえた修正指示』があったことも明白になった。総理のためには、国民の命や法まで犠牲にする行政。許されない」
「1人の善良な公務員が、隠蔽・改ざんの圧力に苦しみながら亡くなった。(中略)安倍氏や財務大臣は反省しているか。線香の一本でもあげに行ったか」


六月二十六日(土)
時事通信のホームページによると自民党の参院幹事長が
学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題が衆院解散・総選挙に与える影響について「なくはないと思う」との見方を示した。

大影響があるか、無くは無い程度か、無いかは、野党の攻撃方法に掛かってゐる。それにしても麻生と財務省の低劣が目立つ。毎日新聞のホームページによると、麻生は
閣議後記者会見で、開示したファイルについて「オーバーラップ(重複)しているものはいっぱいありますから、それは省いてますよ」と発言した。

大臣が「オーバーラップ」なんて外国語を使っては駄目だ。次に
財務省理財局の担当者は、記者団に「大臣の言い間違えがあった。財務省は赤木さんが作成したファイルを特定してそのまま提出したものであり、我々の方でファイルを取捨選択したわけではない」と釈明した。

麻生は言ひ間違へをしなかった。言ひ間違へとは例へば「オーバーランしているものはいっぱいありますから」と発言したら、これは言ひ間違へだ。或いは「いっぱい」ではなく「幾つか」だったとしたら、これも言ひ間違への範疇だ。
しかし麻生は、言ひ間違へではなく、違ふことを言った。財務省理財局は、今回も誤魔化した。

六月二十七日(日)
LGBT問題は、人類のこれまでの歩みを変更する重大なものだ。西洋人は、プロテスタントの出現、産業革命、資本主義、帝国主義を経て、化石燃料大量消費時代にこの選択をした。
非欧州は、どのやうな副作用があるかを十分検討した上で結論を出さなくてはいけない。それなのに赤木ファイル隠しの為、国会会期末を狙って成立させようとした。
それほど、赤木ファイル問題は重大だ。安倍と麻生は議員辞職または離党が適正だ。野党はそのつもりで攻めなくてはいけない。目標なしに騒ぐと国民には、怒ったふりにしか見えない。

六月二十八日(月)
赤木ファイルと並んで、もう一つ攻め口がある。モリカケ桜と、モリカケ黒桜の違ひ、黒川問題である。なぜ安倍は必死になって、黒川を検事総長にしようとしたのか。そこには隠蔽したい事件があったのだらう。一般には河井夫妻事件だと云はれて来た。
他に事件がないかを調べるとともに、これを機に内閣人事局を廃止させるべきだ。他の事件とは、赤木ファイル問題かも知れない。

六月二十九日(火)
中日スポーツのホームページに
立民・小沢一郎議員『隠蔽 改ざん 虚偽 どう喝』過激ワード感情むき出しで菅政権に苦言「腐敗国家まっしぐら」

と云ふ記事が載った。ツイッターを更新したもので
「不正行為は隠蔽(いんぺい)し、証拠文書は改ざんし、虚偽答弁は当たり前、あることないこと捏造(ねつぞう)し、忖度(そんたく)しない公務員は追放し、報道機関はどう喝し、捜査機関は手なずけて、追及されてもはぐらかし、後は国民が忘れるのを待つ」

「国民が忘れるのを待つ」の部分は大切だ。大いに「モリカケ桜」または「モリカケ黒桜」を叫ばう。(終)

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