千五百八十五(歌)(モリカケ桜疑獄二百四の一) 1.恩を仇で返した長州、2.安倍のポスト菅発言に騙されるな
辛丑(2021)
五月二十三日(日)
徳川幕府は幕末に、大名の家族を江戸から帰郷させた。西洋列強に対処するため、挙国一致にするためだ。ところが長州は、討幕を進めた。まるで恩を仇で返した源頼朝みたいだ。
薩摩は、第二次長州征伐に反対したのに幕府が強行したため、倒幕に踏み切った。しかも明治維新後は西南の役があり、国民の反感は収まった。
源頼朝は、後に一族が滅亡した。恩を仇で返したことへの反感が、御家人たちの根底にあったのだらう。因みに鎌倉幕府を乗っ取った北条は平家だ。
長州は、前原一誠の乱があったため、今の山口県民は無関係だ。それに対し、政府高官として江戸(まもなく東京と改名)に行った連中は、恩を仇で返した汚名を背に負ふ。前原一誠を討った側なのだから。
山口県出身の総理大臣が異常に多いことは、その流れだから、やはり汚名を引き継ぐ。岸信介は、東條英機に次ぐ敗戦責任がある。岸信介を尊敬すると主張する安倍も引き継ぐ。
いい国に 繁栄できぬ 人がゐた 恩に対して 仇返す その一族は 消滅をした

(反歌) いい国だ 朝廷幕府 共存し 荘園地頭 共存をした 最初のころは

五月二十四日(月)
昨日の件をまとめると、薩摩は東京に行った連中を除き藩全体が西郷軍に加はったから、恩を仇で返した罪は過去のものとなった。
長州は維新後に失職した元奇兵隊兵士の反乱や前原一誠の乱があったものの、藩の大部分は明治政府側だった。そのため、民間人は無罪だが、政府に仕へた側は恩を仇で返した罪を引き継ぐ。
私がよく、今の山口県民はいい人たちだが政府高官は違ふ、と主張する根拠はここにある。岸信介が農工相になったのは、政府高官の流れだ。山口県出身の首相が異常に多いのも、その流れだ。恩を仇で返した罪は、今も続く。
伊藤博文を暗殺した安重根は、その理由を十五ヶ条にまとめ、その第十四条に
今ヲ去ル四十二年前現日本皇帝ノ御父君ニ当ラセラル御方ヲ伊藤サンガ失イマシタ其事ハ皆韓国民ガ知ツテ居リマス

とある。島津斉彬と孝明天皇の急死は、歴史の不思議だ。昭和十五年、日本医史学会関西支部で佐伯理一郎が孝明天皇毒殺説を発表した。あの時代にかういふ説を発表するには、相当の根拠がなければできない。

五月二十五日(火)
X宗の悪坊主が、女性を車のボンネットに乗せたまま960メートル走らせ、しかも蛇行運転や急ブレーキを掛けて逮捕される事件があった。富岡八幡宮で、宮司が前宮司に殺される事件もあった。神社本庁の金銭を巡る裁判は、女性スキャンダルまで飛び出し、本庁側が敗訴した。これらの原因は明治維新の神仏分離、僧侶妻帯が原因であり、長州の三流四流政治屋の責任は重大だ。
明治維新以降、日本は西洋の猿真似を始めたが、まだ和魂洋才としてそれは技術や制度に留まった。戦後は、米魂洋才になってしまひ、国内は混乱する一方だ。これらの原因は、敗戦責任の東條英機と岸信介にある。
長州と敗戦責任を受け継ぐのが安倍だ。国民はこれらの怒りを安倍に向けよう。

五月二十六日(水)
高橋洋一が、またやらかした。緊急事態宣言を「屁みたいなもの」と投稿した。そして辞職した。NHKのホームページによると
立憲民主党の枝野代表は党の役員会で「辞めたから済むという話ではない。菅政権は高橋氏をわざわざ内閣官房参与という立場につけて長期にわたってアドバイザーとして頼りにしてきた。とんでもない人にアドバイザーになってもらっていたわけであり菅総理大臣の見識が問われると厳しく指摘したい」と述べました。

更に
共産党の小池書記局長は記者会見で「高橋氏が辞めて済む話ではなく菅総理大臣の任命責任が問われる問題だ。内閣官房参与は総理大臣に直接意見を言うことができる数少ない立場であり、そのブレーンになぜこの人物を据えたのか総理みずからが国民に語るべきだ」と述べました。

モリカケ黒桜のうちカケに関係したので任命したことを、国民に語ってほしい。

五月二十七日(木)
高橋が辞職したので五月十一日に書いた三人のうち、残りは萩生田と下村だ。
細田派が拝米利権派と保守系に分裂するやう、誘導することも必要だ。
拝米と 親イスラエル ニセ保守だ 移民の国は 保守の逆ゆへ
お友だち 依怙贔屓なぞ ニセ保守の 更に下なる 政治破壊だ


五月二十八日(金)
安倍がポスト菅について四人挙げたが、こんなものはニュースに値しない。安倍の言ひなりになる四人を並べただけだ。特に下村は昨日述べたやうに、高橋に次いで辞任すべき一人だ。朝日新聞のホームページによると
「ポスト菅」についていずれも自身に近い4人の名前を挙げた。(中略)各社の世論調査で「次の首相」として人気が高い河野太郎行政改革相や石破茂元幹事長については、触れなかった。

ここは河野さんと石破さんの連立に期待したい。或いは菅さんが萩生田と下村を切ることで、人気を就任直後まで回復させる方法もある。
下村以外の三人は、それぞれが連携するとともに、河野さん、石破さんと連立すべきだ。総裁は、国民の信頼を得ることが、まづ第一にすべきことだ。安倍の言ひなりになることではない。(終)

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