千五百五十八(和歌) 動物病院と手術
辛丑(2021)
四月十六日(金)
十以上の動物病院についてホームページを見ると、午後の診察は十六時開始が多い。昼休み後の十三時から十六時は、手術の時間に充てるやうだ。
獣医師は全員が手術をする。人間の医師は、内科が手術をしない。この点を調べると、循環器内科の冠動脈カテーテル治療や消化器内科の内視鏡治療など外科手術に近いことを行なふさうだ。人間の医師で麻酔科出身は内科に向くと云ふ記事があった。外科医は執刀に集中するが、麻酔科は体全体を診るからださうだ。
獣医の麻酔科について調べると、或る大病院では、内臓手術、脳神経手術、腫瘍手術、整形外科、心臓手術に対し、三名が麻酔科だ。獣医師への麻酔指導も行ふとある。
麻酔科は 体全部を 管理する
麻酔血流 心肺を
目立たずしかし 体を護る

(反歌) 縁の下 力持ちは 昔から どの業務でも 渋く尊し

四月十七日(土)
動物病院の動画を見ると、主要な任務に動物の保定がある。獣医師が診察や治療のときに、飼い主と動物看護師が保定する。人間の小児科に類似する。
犬や猫は、噛んだり引っかいたりするので、小児科より大変かも知れない。噛まれたときは血を十分絞ったあとで薬を付けないと腫れるさうで、そのあと人間の医師の診察を受ける、と云ふ動画もあった。
子犬が注射のとき大暴れし、しかも注射針が刺さるときに死にさうな鳴き声を出した。抜いたあとキョキョロする犬に、皆が「気のせいだよ」と頭をなぜたり笑ったりしてごまかした。成長するとおとなしくなるさうだ。
人間の 幼児は噛まず 引っ掻かず  動物の子は 大暴れした


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四月十八日(日)
手術の動画も観た。最初は肝臓腫瘍の摘出、二本目は動物看護師のための手術助手心得で避妊手術だ。二本目は字幕にて
術者は(中略)ピリピリしたり、余裕がなくなったりする。
このような場合、手術を手伝う助手の役割りが重要であり、(中略)時には手術操作を一時中断させ、気分を落ち着かせ、雰囲気を変えることが必要となる。最悪の時には術者を交代させる場合もある。

更に
この時、卵巣の取り出しは助手が行う。
(中略)
縫合時に刺入する針が、内臓を誤って傷つけないように、アリス鉗子で軽度に腹壁を持ち上げます。

と、極めて高度だ。
来年五月に施行される法律により、動物看護師は、愛玩動物看護師として国家資格になる。
今までの 民間資格が 昇格し 従来名は 名乗れなくなる
お友だち 依怙贔屓だぞ 特区での 獣医資格は 看護師にせよ


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(終)
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