千五百五十一(和歌) 1.大河ドラマ批判、2.ニュースを見て
辛丑(2021)
四月三日(土)
大河ドラマの再放送を観たが、最後の5分で電源を切った。千代を嫁に欲しいと云ふ喜作に、あれこれけちをつけ、それでゐて千代を嫁にすると云ふくだらない筋書きに呆れたためだ。
今回の大河ドラマは悪すぎる。まづ開始時の音楽の背後で、和風の踊りに始まり最後に西洋風のダンスを踊る。あれはいったい何の意味があるのか。西洋崇拝か。
登場人物で、老中の阿部、堀田、福井藩主の松平春嶽、その他の区別が付かない。特徴のない役者ばかりを人選するからだ。
徳川家康役の北大路欣也が、実に嫌味だ。如何にもNHK受信料で出演してゐます、と云ふ印象を受ける。背後で絵を操作する黒子は、顔を覆へ。これも受信料で顔を出してゐます、と言ってゐるやうなものだ。
幕末の志士を、低能に描き過ぎる。まさか自民党最大派閥に忖度し、長州藩は優秀、その他の志士は低能と描いたのでは、と疑ってしまふ。

追記四月十日(土)
本日は大河ドラマ(再放送)を見なかった。千代との結婚を巡って剣術の勝負など、低級過ぎて見る気にならない。

四月五日(月)
ニュースで、中山道の馬籠を聖火が出発するところを映した。ニヤニヤと笑ひながら四方を振り向く女に、竹下景子の字幕が出た。数十年ぶりに見たので、竹下景子とは気付かなかった。ニヤニヤするのは、すべての走者に共通なのか、芸能人だけなのか。
聖火は真剣に走るべきだ。不真面目なら聖火リレーは中止しろ。
コロナ禍も 聖火リレーは 始まった
走者不真面目
ドーピング 大量配布の コンドーム
堕落の五輪 似合ふとは云へ

(反歌) 委員への 贅沢過ぎる 接待と 放映利権 その他の利権

四月七日(水)
東京新聞のホームページに
「女性管理職、理想は5割」東京・小平市初の女性市長へ、当選した小林さんが訴えていたこと

と云ふ見出しが載った。この文章のどこが間違ひかを指摘したい。
世の中の仕事は、収益部門(または直接部門)と消費部門(または間接部門)に分けられる。収益部門の女性管理職を理想は5割にすべきだ。さうすれば、消費部門は自然に追従する。
役所は、ほとんど消費部門だ。だからまづ市役所がするのではなく、市内の企業がさうなるやう市長として努力すべきだ。
小平市長は、市政について問はれたのであり、発言全体を読めば問題ないはずだ。問題のある人が当選するはずがない。悪いのは、一部だけ取り上げた東京新聞だ。新聞記者は、実際に取材をする人と、配達をする人と、勧誘をする人が、収益部門だ。
それ以外は消費部門なのに、勘違ひして偏向記事を書く人が一部にゐる。
世の中は 収益部門を 標準として
新聞に 偏向記事は あってはならぬ


四月八日(木)
川口市は、川口駅に中距離電車を停車させる要望をJR東日本に出してきた。今回、ホーム新設百十五億円の他に、混雑対策で駅舎建て替へ二百四十五億円、その他四十億円の、合計四百億円が掛かると回答が来た。川口市の一般会計の五分の一だから、実質断念した。
赤羽に中距離電車が停車するから、その隣の川口に停車させると所要時間が延びる。JR東日本も、私鉄に乗客が流れるとして、乗り気ではなかった。
唯一、停車させる必要があるとすれば、ラッシュ時の京浜東北線の混雑だ。私は二ヶ月前まで京浜東北線で通勤したから、川口駅はそれほど混まないことを知ってゐる。しかし乗りものニュースによると
川口駅の1日平均乗車人員は、JR東日本発足時の1987(昭和62)年度が5万9319人だったのに対し、2017年度は8万4231人。30年ほどで約4割増えました。

元が少なければ、4割増えてもそれほどではない。鉄道ライターを名乗る人の記事だが、数値だけではなく、実地調査が必要だ。
運行トラブルなどで列車が遅れると通勤客であふれ、駅構内への入場規制が行われるほどです。そのため、同駅のホームを増設し、京浜東北線に並行して走る宇都宮線・高崎線と湘南新宿ラインを停車させる構想があります。

列車が遅れて入場規制をすることは、通常の混雑とは別次元の話だ。そして対策は、川口より遠方の駅で入場規制をすることだ。さうすれば川口到着時に余裕ができる。しかし川口駅到着までは車内に空きができてしまふから、遠方を優先させることは一理ある。
また運行トラブルのときは京浜東北線より中距離電車のほうが混むから、ホームを増設しても解決策にはならない。
そもそも駅舎建て替へを省くため、朝日新聞のホームページによると
市側からは「朝のラッシュ時は通過させる」といった奇策も提案して費用削減を狙う。

川口駅停車が混雑対策ではないことは、これで明らかになった。
川口は 市内に駅が 多数ある
川口駅の 為だけに
税を使ふは 不公平感

(反歌) キューポラの ある街または あった街 調和のとれた 安定の町(終)

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