千五百三十六(和歌) かつて共産党と社会主義協会以外は、差別されなかった
辛丑(2021)
三月十日(水)
かつて、就職の試験で支持政党を訊いて、社会党ならよいが、共産党や社会主義協会と答へた人を採用してはいけないと、書籍に書いてあった。今は支持政党を訊くこと自体が不適切とされるから、隔世の感がある。
しかし更に隔世の感があるのは、社会党は社会主義を目指す政党だったから、社会主義を目指す人が差別されなかったことだ。勿論、思想と信仰の自由があるから、それらを理由に差別してはいけない。過去に、これらを理由として採用しないことは違法として労働側が裁判を起こしたこともあり、採用は経営側の裁量範囲として却下された。しかし、採用後に差別していけないことは当然だ。
昭和の世 四十年代
都内から 埼玉県へ 引っ越すと
都知事と同じで 県知事が
社共候補で 嬉し安心

(反歌) 県知事を 利根大堰の 新しい コンクリートの 横に名を見る
(反歌) 真っ白な コンクリートに 新しい 時代続くを 予感しながら
(反歌) 五年後に 革新知事と 国会の 社共議員が 退潮始める

三月十一日(木)
或る組織に所属したら、その組織の一員として行動しなくてはいけない。雇用の場合は複雑で、所属したのか、それとも賃金の代償で労働を提供するのかは、組織の運営により異なる。普通は、所属度60%、賃金代償度40%などとその中間になる。
所属度がある以上、組織に所属したら組織の一員として行動しなくてはいけない。共産党や社会主義協会の指示で行動してはいけない。行動してよいのは、勤務時間が終った後だ。
或る組織 所属をすれば
一員だ 別の組織の
指示を受け 行動しては 信義に違反

ここで最近はプロ経営者を自称する怪しげな連中が現れた。この人たちが経営すると、所属度0%、賃金代償度100%になることがある。そのときは、遠慮なく組織外として活動してよい。活動しないからプロ経営者なる連中が出現する。

三月十ニ日(金)
共産党と社会主義協会が差別されていいとは、絶対に思はない。だから、採用後の差別は駄目だ。一方で判例に於いては、採用のときに差別があっても経営側の裁量とされるが、そもそも支持政党を答へなければいい。
共産党や社会主義協会は、かつて労働運動でも差別されることがあった。その理由と対策は昨日述べた。私自身は、労働組合で共産党や社会主義協会と対立したことはないので、これまで差別したことは、一度もない。
協会や 共産党も 人間だ 差別を防ぐは 文化を要す
文化とは 公序良俗 宗教と 多岐に亙るも 人類の智慧
(終)

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