千四百九十八 (和歌)1.社会破壊(山尾志桜里、福島瑞穂)を批判、2.犯罪者不道徳者の発言を取り上げるな
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
十二月三日(木)山尾志桜里
週刊朝日12月4日号の
皇族減少が喫緊の課題となっている日本の皇室制度。国民民主党の山尾志桜里氏は、皇位継承者の人権にも配慮し、女性・女系天皇を認めるべきだと訴える。

と云ふ題の記事がAERAdotに載った。山尾志桜里の言った内容は、読んでゐないから何の感想もない。しかしこの見出しは、実に不適切だ。
まづ山尾は「日本死ね」を国会で発言し、大ひんしゅくを買った。投稿した本人は無罪だ。しかしそれを取り上げた山尾は、国会議員失格だ。
それなのに山尾は、そのことを反省するでもなく、若い弁護士とホテルの一室で密会したことを週刊誌に報道された。そのときは、男女の関係ではないと発言し、私もそれを信用した。
それなのに再度、その弁護士との写真を報道された。そしてダブル離婚に至った。
これだけ騒ぎを起こした人間が、皇室について発言することは、多くの国民が許し難いことだと考へる。このままでは、国民民主党が非国民党になってしまふ。
そればかりではない。多くの選挙投票者が不快に思ふことを四回繰り返したのだから、非民主党になってしまふ。
皇室に ついて発言
する人は スキャンダルなく
日本死ね などとも云はず
良識が なければならぬ 昔も今も
(反歌)皇室は 江戸時代での 標準が 一番正しい 長い伝統

十二月四日(金)福島瑞穂
時事通信のホームページに、福島瑞穂のインタビューが載った。
―野党内でも埋没が懸念される。存在感を示す方策は。
 女性や若者が主役の政党にしていきたい。(その方策として)執行部にもっと女性に入ってもらうことなどがある。

国民が望むことは、国民のための政治、公正な政治、税金を有効に使ふ政治をしてほしいことだ。議員に老若男女は問はない。だから土井たか子さんが委員長のときに日本社会党は大きく伸びたし、世襲ではないのに若くして国会議員や市町村長になる人がときどき現れる。
福島の「女性や若者が主役の政党」は一見、問題がないやうに見える。しかし隠された意味は、女性や若者なら、国民のためにならない政治、不公正な政治、税金を無効に消費する政治屋でもよいと云ふことだ。
若者や 女性ならば
それでいい さうではなくて
国民の ための政治を すべきであらう
(反歌)国民の ための政治は 西洋の 真似ではなくて 良識こそが
(反歌)良識を 歪んだ心の 政治屋は 持つことできぬ 立ち去るべきだ
鳩山政権で福島瑞穂が入閣したときは、心から喜んだ。単組の協議体全国集会で鳩山政権の閣僚としての報告をしたときも、心から喜んだ。国会図書館に行くときに、社民党本部前に警察官が一人配置されたときも、閣僚所属の政党と云ふことで心から喜んだ。
それなのに消費税増税可決の直後に護憲、ごけーんと発言したときは唖然とした。社民党は消費税増税反対なのに、公式発表と腹の中が逆だ。村山富市に至っては、前回の消費税増税は正しかったとまで発言した。社民党の遺産を食ひ潰したのは福島、日本社会党の遺産を食ひ潰したのは村山だ。かつて日本社会党は野党最大政党だった。

十二月五日(土)犯罪、不道徳者の発言をマスコミは取り上げるな
犯罪者であっても、懲役などで罪を償ったあとは、過去のことは水に流し立派に更正してほしいと思ふ。ところがマスコミは、過去に犯罪を犯した人の発言を、得意になって取り上げる。これはよくない。有名と悪名高いを混同してゐる。
犯罪ではなくても、道義上問題のあった人の発言も同様だ。
マスコミが 悪名高いを
有名と 混同させて
発言を 記事に書いては 絶対ならぬ
(反歌)悪名が 高い者の 発言を 載せると社会が 崩れ壊れる

十二月六日(日)社民党の「憲法を活かす」は間違ひだ
かつて社会党共産党統一候補の畑和が埼玉県知事に当選し、「憲法をくらしに生かさう」と云ふ垂れ幕が、埼玉県庁に掛けられた。全国の大都市に革新系知事が誕生した時代だった。もし農地改革が無ければ、日本全国に革新系知事が誕生した時代だった。
社民党のホームページを見ると「憲法を活かす」とある。埼玉県庁の「憲法をくらしに生かさう」は正しいが、社民党の「憲法を活かす」は間違ひだ。それを明らかにしたい。
革新系知事の時代は、労使が全面対決の時代だった。だから憲法に書いてある条文で役立つものは、労働側のために利用しよう。これは当然のことだった。
米軍の強制で作らされた自衛隊と、そもそも米軍が日本に駐留すること自体が憲法九条に違反だから、これらを廃止しようとすることで、拝米になることはなかった。
もちろん自衛隊は必要だし、米軍は急にゐなくなればいいと云ふものではない。米ソ冷戦が終った今となっては、誰もがさう考へる。ところが冷戦終結後に、拝米或いは拝西洋を進めるために憲法を悪用する連中が、社民党に入り込んだ。
人類史上最悪の戦争犯罪人、トルーマンとマッカーサが今の憲法を押し付けたことを無視する。(終)

追記十二月七日(月)
四年前に流行語大賞が「保育園落ちた 日本死ね」を上位10に選び、その偏向した選考が大問題になった。私はあれ以来、この賞はまったく見なくなった。すべてのマスコミも、偏向した賞は無視するべきだ。

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