千四百八十 (和歌)非正規雇用は禁止すべきだ
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
十月十三日(火)
最高裁が、非正規従業員に賞与や退職金を払はないことに対し、格差に当たらないとする判決を出した。非正規従業員すべてに当てはまるのではなく今回の場合ではあるが、そもそも正規の代用として非正規を雇用してはいけない。正規の費用削減策として非正規を雇用してはいけない。
労働者は最下層だから、法律で保護される。労働者(正規従業員)よりさらに下層が存在するのなら、労働者を保護してはいけない。だからと言って、労働者の保護を格下げしてはいけないが。
私が富士通関係会社の正規従業員のときに、パソコンが半導体から電算部門移管に伴ひ、会社が二回分割になった上に、富士通に派遣みたいなことをされた。みたいなことと言ったのは、私は派遣労働者として雇用されてゐないし、今後は派遣労働者になると同意した訳でもない。つまりこれが派遣なら違法だ。それなのに富士通の電算部門に派遣されたので騒動になった。
なぜ騒動になるかと云へば、富士通の従業員は富士通で昇進するし、しない人も関係会社に役職を一つ上げて出向させる。つまり、将来期待される給料が努力によって大きく上がるから、無理な残業でもこなす。関係会社は富士通から出向者は来るし将来の期待値が低いから、それ相応に働けばよいはずだ。決して怠けたりはしないが。
それなのに富士通へ派遣みたいなことをされると、同じに働かなくてはいけない。騒動になるのは当然だ。
正規従業員でも、派遣に出すと格差が生じる。派遣法は廃止すべきだ。
悪法は 廃止すべきだ 派遣法 グループ内でも 騒動になる
十月十五日(木)
本日は最高裁で別の判決があり、契約従業員への扶養手当、夏期冬期休暇、年末年始勤務手当への差別は、不合理とした。
先日の判決との違ひは、目的が明らかな手当や休暇と、目的が不明な退職金や賞与との違ひだ。私は四十年前から、退職金と賞与は廃止し本給を上げるべきだと主張してきた。このときは、時間外手当の算入に退職金や賞与が含まれない事と、企業間格差の温床になることが理由だっだ。
欧米の 猿真似なのに
日本では 労働運動
企業別 猿真似すると
元よりは 劣化を続け 非正規切り捨て
(反歌)猿真似が もう一つある 民主主義 政権交代 ほとんど起きず
十月二十日(火)
人事部のある会社は異常だ、と云ふことはない。同じやうに労働運動も普通であり、異常ではない。ところが日本では、労働運動が異常だと思はれるやうになってしまった。
非正規雇用は、労働運動が企業別だから出てきたのであって、職能別にすれば非正規雇用だらうと正規雇用だらうと変はらなくなる。それなら正規雇用のほうがいいや、と使用者側が思ふやうな運動をしないと駄目だ。
二ヶ月ほど前に、悪質な記事に遭遇した。退職させたい人に仕事を与へなくしたのに、本人はけろっとして出社してくる、と云ふ使用者側の意見だ。仕事を与へなくしたのは会社側であって本人ではないから、けろっとするのはあたり前だ。
それより使用者側がけろっとしてゐることのほうが問題だ。使用者側は仕事を配分することも仕事だ。きちんと配分しないのに、けろっとされては困る。
もう一つ悪質な記事があり、プロ経営者を自称する人が、ターミネーションは人事部の仕事だと云ふ。そんなことを云ふ自称プロ経営者、実態はアマチュア経営者こそターミネーションすべきだ。
企業を越えた労働運動をしないと、かう云ふ悪質な言論が大手を振って出てくる。企業を越えた労働運動が問はれてゐる。
何も無い 場合と比較し
企業別 労組は途上
には非ず 無い状態より 更に悪い
(反歌)総評が 元気なころの 企業別 労組は当時 役に立ったが(終)
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