千四百八十 (和歌)みりんについて調べた
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
十月十八日(日)
行動心象日記から、みりんに関することを独立させた。Wikipediaによると
焼酎を みりんに加へ
飲むことは 江戸時代には
行はれ 文献に載り 本直しと云ふ
(反歌)本直し 柳蔭とも 上方は 呼ぶ飲み方で 江戸時代から
みりんは戦国時代からあったさうだ。庶民も飲めるやうになったのは江戸時代からだ。
みりんには 二つの反する
サイトあり 一つは調味料として
一つはお酒 飲用として
(反歌)それぞれが 別の主張 みりんの利害
片方のサイトでは、本みりんが今では調味料としてのみ使用されるとある。もう片方は、本当の本みりんは美味しいとある。どちらも本直しの話は載ってゐない。みりんは焼酎で作るから、そこに焼酎を追加する話は、古文書に載っても稀な例ではないか。Wikipediaは重視してはいけない。
十月十九日(月)
本みりんを美味しく飲用するのに、カクテルにするなどを載せた本格酒造会社のホームページがある。美味しい飲み方を開発される努力に敬意を表するが、私自身は伝統ではどう云ふ飲み方だったかに興味がある。
伝統の 風習の中に
長年の 智慧があるので
見逃さず 智慧の理由も 探るべきだ
(反歌)近年の 西洋かぶれは 長年の 智慧を破壊し 社会も破壊
みりんには二つ疑問点がある。一つは、焼酎を添加するが、昔は焼酎がなかった。この疑問はすぐ解けた。昔は、日本酒を沸かして蒸気を冷却し、濃度の濃いアルコールを作ったさうだ。
もう一つは、焼酎を添加して醸造するが、このとき生成されるのは糖分だ。アルコールを生成しないのに手間を掛ける目的は何だらう。インターネットはどこにも書いてないが、昔は砂糖を作れなかった、或いは作ることが大変だったのではないか。だからみりんで甘い食材を作ったのではないか。
十月二十日(火)
本直しについて、みりんに焼酎を加へたら20度くらいになる。甘みがあるから濃さに気付かず飲むと、悪酔ひの原因になる。
それより、本直しは酒屋や飲み屋では販売してゐない。酒に何かを加へて別の酒にすることは、酒税法違反だからだ。個人で混ぜて飲むのなら問題はない。
私も、みりんに焼酎を加へて、コーヒーカップに1cmの深さで作り、半分はそのまま、残りは水で2倍に薄めて飲んでみた。
驚いたのはその後だ。焼酎を10倍に薄めて飲むのは、健康に考慮した私独自の飲み方だが、これが苦く感じる。本当の苦さではなく、苦いと酸っぱいとしょっぱいの中間みたいな味だ。みりんの甘さで、舌が一時的に麻痺したやうだ。焼酎を不味いと感じたのは初めてのことだった。
本直し 強い甘さで 焼酎が 不味く感じる 舌を狂はす(終)
メニューへ戻る
和歌二十二
和歌二十四