一四八、米帝国主義は人類と全生物の敵である

平成二十二年
十二月十三日(月)「日本社会党佐々木委員長」
今から四五年前に「米帝国主義は人類の敵である」と語つた人がいる。私ではない。私は「米帝国主義は人類と全生物の敵」である。昭和四〇年に当時野党第一党だった日本社会党の臨時大会で、委員長に就任した佐々木更三の発言である。
その後、ベトナム戦争は終結した。アジア各地の民族独立運動も一巡した。しかしアメリカが世界各地の文化を破壊し、地球温暖化を招き、人類と全生物を亡ぼそうとしていることは今でも変わらない。

十二月十八日(土)「先住民と野生生物の保護区に」
アメリカは一人当たりの二酸化炭素排出量が異常に高い。しかも移民を受け入れるから人口増加率が異常に高い。更に悪いことに京都議定書に反対した。移民の国という構造上、二酸化炭素排出の削減と人口増加率の激減は不可能である。アメリカ人はアメリカから出て行くのが一番よい。
そうしないと地球は滅びる。取りあえず暫定的に十三州に移住し、残りは先住民と野生生物の保護区にすべきだ。

十二月二十日(月)「自衛隊、たまにはやろう、クーデター(一)」
今日の題は「自衛隊、たまにはやろう、クーデター」である。もちろんクーデターなんて許される訳がない。その理由は危険を冒してクーデターを起こしたのだからと自衛隊高官がいつまでも特権を持つようになる。この本質を見ずに「民主主義に反する」と答える人は国会で多数を取れば何をしてもよいという民主独裁主義に陥る。
菅直人は八月に次のように述べた。
明治憲法下でも二大政党があってスキャンダル合戦とか軍部と組むようなことをやって、政党政治そのものが自己崩壊し軍部による政権に変わっていった。
これは正しくない。二大政党が同じような政策を行い農村の貧窮を放置したためまず二・二六事件が起き、その後は政治家が軍部の顔色ばかり伺うようになって軍部が発言力を増した。
菅直人のやっていることはまさに戦前の二大政党である。消費税を上げる、そのときは自民党案を参考にする、法人税を下げると言い、しかもアメリカの顔色を伺う。クーデターがないとわかっているからこういう間抜けな政治家が出てくる。政治には緊張が必要である。そのためには米軍に出て行ってもらうのが一番いい。

十二月二十一日(火)「自衛隊、たまにはやろう、クーデター(二)」
特権を持たないクーデターならやってもいいのか。そのような疑問を持つ人もいよう。しかし特権を持たないクーデターはあり得ない。前政権と同じ政党が選挙に勝てばクーデター関係者は逮捕されるからである。
戦前は帝国主義の時代だから国力の疲弊には軍部も口を挟んだ。今はそういう時代ではないから益々クーデターはあり得ない。
選挙によらずに政権を倒すことはあり得る。外国ではデモで政権が倒れる。先日はイギリスでチャールズ皇太子の車がデモ隊にペンキをかけられ後部座席の窓ガラスも割れた。日本人はおとなしくなりすぎた。
戦前に陸軍省軍務局長の永田鉄山は、「朝鮮は軍備と外交とを除き、国内自治を許す方向にもって行く必要を痛感した」と述べたが今の日本はアメリカの自治領そのものである。選挙によらないと政権交代できない。軍備と外交の実権はアメリカが握っている。

十二月二十二日(水)「アメリカの介入」
社会党が野党第一党だった時代に、駐日アメリカ大使だったかアメリカの高官だったかが「もし日本に社会党政権が誕生したらアメリカは介入する」と発言した。そのことを取り上げて「だから社会党に政権を渡してはいけない」と主張した拝米派の政治家だか評論家がいた。
昭和四〇年代まではインドシナ半島で戦争が行われていた。日本では社共共闘の知事が全国に誕生した。だからアメリカがそのように発言したとしても驚くには値しない。問題なのは日本側は「日本は独立国だからそのような発言は許されない」と言うべきだった。
先日は社民党と連携を強化することを官房長官の仙谷が駐日アメリカ大使に説明したというニュースが報道された。当時も今も属領状態に変わりのないことが明らかになった。それにしても菅政権は、官僚に擦り寄ったり、財界に擦り寄ったり、社民党と連携することをアメリカに説明したりするとんでもない連中である。そこまでして大臣の椅子にしがみつきたいのか。

十二月二十三日(木)「歴史で見る日露戦争以降の日本のアジアでの罪悪」
日露戦争以降の日本のアジアでの罪悪を歴史で見ると、一つには欧米の猿真似をアジアに持ち込んだこと、二つにはアメリカ軍を強大にしてしまったことである。歴史でみると赤壁の戦いで残虐行為があっただとかモンゴル軍に残虐行為があったかどうかは問題にならない。
欧米の猿真似をアジアに持ち込んだ結果、欧米は自分たちのやり方が正しいと錯覚し今日の温暖化を招いた。二つ目のアメリカ軍を強大にしたことはあまり触れる人がいないが、日米開戦前と終戦時の軍艦と航空機数を調べれば判る。米帝国主義は日本が作ったとも言える。
そして日本は二つの罪悪を敗戦後も現在まで続けている。欧米の猿真似は相変わらず続いているし、アメリカには基地と思いやり予算を提供している。

十二月二十九日(水)「米CIAの工作を防ぐ」
防衛省D棟三階に業者控室があって十人ほど入れば満員になる。この部屋に小さな売店があって『尖閣諸島が危ない』という書籍を何冊も並べて販売している。防衛システム研究所という民間会社が編著し、元陸上自衛隊中部方面総監、元海上自衛隊駐米連絡官、元航空自衛隊技術幹部など自衛隊のOB六名が執筆者に名を連ねる。防衛システム研究所はもう一冊『核神話の返上 「アメリカの核に頼るのか、独自に持つのか」』という本も編著している。この本には各国の核について客観的に書くなど公平を保っているようには書かれているが、日本が独自に核を持つことはないからアメリカに頼るしかない。つまり二冊を合わせると反中拝米となる。
自衛隊はかつての陸軍とは異なる。家が貧しい新兵はいないし戦争に備えて国力を気にする必要もない。だから二大政党が似たような政策を採ってもクーデターの心配はない。冷戦下ではないからアメリカの工作もない。
しかし二冊の本を見ると心配になる。自衛隊はアメリカとばかり交流してはいけない。日英同盟のときの日本軍だってイギリスとだけ交流していたわけではない。自衛隊内にアメリカかぶれを作らない努力が必要である。

十二月三十一日(金)「人類と全生物を救うには」
地球は温暖化で滅亡寸前である。そして二酸化炭素を一人当たり最も大量に排出し、最も削減に反対するのがアメリカである。
浅沼稲次郎の時代は沖縄が争点だった。佐々木更三の時代はベトナム戦争が争点だった。今は地球が滅びるかどうかが争点となっている。
世界中で叫ぼうではないか。米帝国主義は人類と全生物の敵である。


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