千四百四十七 1.西洋野蛮人の発想は中学生以下だ、2.レジ袋「たった5円」の悪質記事に注意
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
七月十三日(月)
レジ袋「たった5円」と云ふ記事を見た。騙されてはいけない。レジ袋を有料にした理由は、ビニールを削減することだ。たった5円だから今後もレジ袋を使はうと考へる人がゐたら、これは正しくない。レジ袋は削減すべきだ。

七月十七日(金)
5円だからレジ袋はどんどん消費しようと云ふ内容だと、さすがに非難が殺到する。それは自称「イギリス滞在歴の長いライター」も判るらしく、だからレジ袋の2倍で販売する長く使へる袋について書いた。イギリスではこの袋があるさうで、その善し悪しはここでは問題にしない。
問題なのは、この袋が出てきた理由として、買ひ物客が(1)今まで無料だったのにお金を払ふのがいや、(2)商品にお金を出すのはいいけれど、袋に出すのは嫌、と書いたことだ。そこには、レジ袋が海洋に流れ、破片となって生物を害することへの反省がない。
欧米に住む或いは過去に住んだ人の、この種の文章は根底に、国内に住む人への優越感がある。西洋の猿真似をすればいい時代が既に終はったことに、この人たちは気づかない。

七月十八日(土)
中学生のときに、日直があった。二人づつ毎日交代で、黒板を拭いたり、給食の後片付けをした。冬はストーブにコークスを投入するのも日直の役割だった。
当時の給食は瓶に入った牛乳が1本出て、飲み終はった後に紙製の蓋とビニールのカバーが残った。これらをカートに乗せて廊下に出すことも日直の仕事だ。
私は冬に、牛乳のビニールをストーブで燃やした。コークスを入れる口を開けたまま投入するから、そこから空気が入りビニールは完全燃焼する。有害なガスは発生しない。ビニールを燃焼させる理由は、ビニールが自然界に還元しないためだ。
後に、燃焼させると大気の二酸化炭素が増大することに気付き、当時の東京は2割程度焼却、8割程度埋め立てだったから、埋め立てたほうが将来掘り起こして再利用できるかと、ストーブでの燃焼を中止した。
西洋野蛮人どもは今頃になって、プラスチックの海洋汚染だ、二酸化炭素排出による地球温暖化だと、騒いでゐる。五十年前に中学生のとき、私はこのことを心配し、対策も実施してゐた。
西洋野蛮人どもの考へることは、中学生以下だし、五十年遅れてゐる。(終)

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