千四百四十六(モリカケ疑獄百九十五の八) Gotoキャンペーンと帰省
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
八月四日(火)
経済再生相の西村は
お盆の帰省に関して、慎重に考えなければならないというような姿勢を示しました。
(FNNプライムオンライン)
Gotoキャンペーンと帰省制限は矛盾するが、それより問題なのは
菅官房長官が、お盆の帰省を制限するとかしないとかそういった方向性を言ったものではなく、高齢者に感染が広がる可能性もある。お盆の帰省に関する注意事項について、専門家の意見を伺う旨を申し上げたものなのです。今週予定されている分科会での専門家の分析を踏まえた上で、どう対策をとるのか判断するということを強調しています。
(同じく、FNNプライムオンライン)
帰省をどうするかまで、専門家に聞かなくてはならないとは驚く。もしかすると、自民党の云ふ専門家とは、範囲が膨大なのではないか。想像するに
用語意味
与党の政治屋頭があるのかないのか不明な人たち
自民党の云ふ専門家世間一般普通の人たち
自民党と公明党の議員は、安倍なんかを支へるから馬鹿にされる。速やかに倒閣に回るべきだ。

八月五日(水)
Gotoキャンペーンは、正しい日本語では「ごとキャンペーン」または「ごとうキャンペーン」としか読めない。これを「ゴーツーキャンペーン」と読むのなら、安倍Shinzoは「安倍シンズー」と読まなくてはいけない。
政府が主導するものに、外来語ならまだしも外国語を入れてはいけない。安倍は外来語と外国語の違ひが判らないらしい。外来語は日本語だ。外国語は日本語ではない。安倍シンズーにも困ったものだ。

八月六日(木)
安倍が7月6日に首相官邸内の執務室で吐血したと云ふニュースが流れた。安倍が記者会見や国会を開かないから、情報が駆け巡る。Jiji.comによると
自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は5日、国会内で会談し、新型コロナウイルス対策について議論する閉会中審査を19日から再開することで合意した。安住氏は安倍晋三首相が出席し、予算委員会の集中審議を行うよう求めたが、森山氏は「引き続き協議する」と述べるにとどめた。

ますます怪しい。

八月七日(金)
つひに安倍が記者会見に応じた。と云っても15分で、そのうち7分がコロナ対策の説明だった。これでは安倍が健康なのかどうか判らない。そもそも今回の記者会見は、広島での慰霊式と平和祈念式出席に合はせたものだから、歴代首相の慣例だ。
今回の第二波について、これまではそれほど心配をしてこなかった。その理由は、第一波のときみたいに海外からの帰国者がないからだ。あのとき海外からの帰国者で、感染が激増することは予想されてゐた。予想の1.8倍だったことは、三密が原因だらう。
今回は帰国者がゐないのに、増加が続く。エアコンが原因と考へるのが普通だ。

八月八日(土)
Newsポストセブンに
甘利明、小渕優子、高木毅氏ら禊ぎが済んでない醜聞議員6人

と云ふ記事が載った。
選挙買収容疑で逮捕された河井克行・前法相と妻の案里夫妻、香典問題で閣僚を辞任した菅原一秀・前経産相はいずれも安倍首相や菅義偉・官房長官の側近として重用されてきた政治家だ。
共通するのはスキャンダル発覚後も、一切、国民に対する説明責任を果たさずに逃げ回ったことである。

これについて
政治評論家の小林吉弥氏が指摘する。
「安倍政権の足かけ8年間の政治で際立っていたのは透明感のなさです。首相自身、森友・加計問題や桜を見る会問題で説明責任を果たしていない。不祥事を起こした大臣も同じです。国民と向き合わずに逃げるということは、国会議員としての資格がないということ。それが罷り通ってしまうことが、国民の政治不信を深めている」

その結果
スキャンダルで辞任した大臣たちは、決まって国会に出席せずにほとぼりがさめるまで身を隠し、こっそり選挙で勝ち上がると「禊ぎは済んだ」とばかりに大手を振って復帰する。安倍首相はそんなお友達を重要ポストに起用する。
だから政権の自浄作用が働かず、スキャンダル大臣が拡大生産されてきた。


八月九日(日)
先日、与党の政治屋を「頭があるのかないのか不明な人たち」と称したことについて、その根拠を説明したい。モリカケ桜IR検察庁アベマスク1億5000万円。これらが報道されたときに、与党議員はどう行動したか。
例へば検察庁法の改正案が出た時に、こんなものを可決したら、政権の都合で逮捕者や不起訴者が続出して大変なことになる、とは思はなかったのか。思はなかったのなら、頭がない。他のモリカケ桜IRアベマスク1億5000万円も同じだ。

八月十日(月)
安倍は、感覚のずれた男だ。Jiji.comによると
6日、広島市で開かれた「原爆の日」の式典で、新型コロナウイルスの感染拡大を原爆投下に重ね、広島の復興のようにコロナ終息を成し遂げると決意を示した。(中略)「75年前、1発の原爆により廃虚と化しながらも、先人たちの努力によって見事に復興を遂げたこの美しい街を前にした時、現在の試練を乗り越える決意を新たにしている」と語った。

式典の目的は、膨大な犠牲者への回向と、史上最悪の戦争犯罪である原爆を世界に問ひ続けることだ。それなのに安倍は、復興の称賛と新型コロナウィルス対策に変へてしまった。

八月十一日(火)
安倍がまたやらかした。広島と長崎の式典での挨拶がほとんど同じだ。毎日新聞のホームページによると
首相の被爆地あいさつ「文面が酷似」と怒りの声 官邸HP掲載の全文と同じ構成・表現

と云ふ見出しで
8月6日と9日に広島市、長崎市の両被爆地でそれぞれ開かれた平和式典での安倍晋三首相のあいさつの文面が酷似しているとして、被爆者から「何のために被爆地まで来たのか。ばかにしている」と怒りの声が上がった。
官邸のホームページに掲載された双方の全文を比較すると、両市の原爆投下からの復興を称賛した一文や、「広島」「長崎」といった地名などは異なるが、その他は段落数や構成、表現が同じ。結びの段落の言葉も「永遠の平和が祈られ続けている」「核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くす」などと完全一致している。(共同)

まづ式典の第一目的は、犠牲者への回向、つまり慰霊だ。慰霊と云ふ言葉がよく使はれるやうになったのは、神仏分離の後であらう。歴史が浅いから、実感を伴はない。だから昨日より「回向」の語を用ゐることにした。
安倍は、犠牲者への回向を何だと思ってゐるのか。昨日指摘した、復興の称賛と新型コロナウィルス対策へのすり替へと云ひ、許し難い。(終)

前、(モリカケ疑獄百九十五の七)(モリカケ疑獄百九十六の一)

メニューへ戻る 前へ 次へ