千四百二十六(モリカケ疑獄百九十三の二) 安倍の怠慢
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
四月一日(水)
全国で感染者が爆発寸前なのは、入国時の検疫が不十分なためで、つまりは安倍の責任だ。日経新聞電子版によると
都内で経路不明の感染者は、海外での感染拡大後に帰国した人が増えた時期から少し遅れて増加している。(中略)20日から始まった3連休の前、都に対し「第1波の中国・武漢からの感染者数とは桁外れの感染者が今後、入国してくる。1~2週間以内に入国者を起点とするクラスターが形成される可能性が高い」と文書で警告していた。(中略)3月26日からの1週間で159人の感染者が発生する、と試算。しかし、実際は29日までの4日間だけで約1.8倍の218人に達した。

重要な部分を赤色にした。政治屋の記者会見に騙されてはいけない。決して、夜飲みに行っただとかがすべての原因ではない。もちろん夜飲みに行くことは感染を拡大させることだから謹んでほしいが、レストランなどの経営者と従業員も生活が掛かってゐる。密閉、密集、大声を避け、十分に気を付けた上で行ってほしい。
マスコミは、武漢からの帰国者のときに大騒ぎをした。第二派は、第一波とは桁外れなのに、マスコミは無視をした。

四月四日(土)
報告書が予想したやうに感染者数がここ1週間で増大した。第2派が収まるのか、それとも予想を上回った0.8倍分の経路不明が増大するのか。
それらを検討した上で、休校すべきは地域を限ってこのときだった。台風を考へれば判りやすい。台風が来るのを遅くしても意味は無い。そんなことより予め準備をして、来た瞬間に対策を実行する。
安倍のしたことは、台風が来るのを遅らせるだけだった。そんなことに全国一斉休校を消費してしまった。遅れた授業は取り戻さないといけないから、この問題はいづれ批判の対象になる。
余った人員について、病院を空けるために療養施設を作り補助人員に回すだとか、医療器材の製造に回すだとかを、政府と都道府県が率先すべきだ。民間に任せても、緊急時には回らない。あとカネのばらまきはよくない。失業状態の人や企業には、きちんと仕事を与へて報酬を払ふべきだ。

四月五日(日)
昨日の、国内累計感染者数は3271人で336人増えた。増加率は10.3%。世界全体の累計感染者数は1048003人で79029人増えた。増加率は7.54%。日本の増加率は世界全体より36.6%高い。ここ数日、この傾向が続く。
それより重大なのは、回復者より新規感染者がはるかに多いことだ。336人増えたのに対し、回復者は61人、死者は1名。差し引き274人の増加だ。
更に重大なことがある。新規感染者が、毎日増大してゐる。
非常事態宣言を求める声が強い。宣言で変はることと、現状でできることを予測し、その上で結論を出すべきだ。

四月八日(水)
緊急事態宣言が七都府県に発令された。兵庫県は日本海側を含める必要があるのか。京都府は日本海側を除いて出すべきではないのか。埼玉県は、熊谷より北に出す必要があるか、千葉県は木更津から先に出す必要があるか。
大都会への居住を選択することは、得失両面がある。人類の長い歴史ではそれが均衡してゐたが、日本では昭和三十年代後半の高度経済成長と東京オリンピックから大きく崩れた。
今回の新型コロナウィルス騒ぎは、不均衡の揺り戻しだ。だからまづ学校の一斉休校のときに、大都会だけ休校にすべきだった。中小都市と農漁村は学校が続けられていいなと、大都会から羨望されるべきだった。
今回の宣言も同じだ。安倍はこのことが判らないから、県内の分け方が不十分だ。各知事と、県内の分別について協議した話も聞かない。

暗い話ばかりなので、冗談を一つ。安倍は記者会見で、自身が新型コロナウイルスに感染した場合について、意識がなければ麻生が臨時代理だと答へた。
財務省職員自殺無視やお友だち依怙贔屓、後援会依怙贔屓、検事依怙贔屓など、良心がなければ誰が臨時代理を務めるのか。官僚の書いた文章を棒読みなど大脳細胞がなければ誰が臨時代理を務めるのか。

四月九日(木)
Presidentオンラインに
なぜ安倍首相と小池都知事は「不要不急の会見」を繰り返すのか

海外のリーダーはどこが違うか

と云ふ岡本純子さんの記事が載った。内容は会見での話し方や表情など技術論が中心で、私の考へるところの政策がないから会見が空虚になると云ふ理由とは少し異なる。とは云へ、大筋では一致する。前文で
どちらの会見もあいまいな表現ばかりで、国民の不安を高めるばかりだ。全米で最悪の状況にあるニューヨーク州知事のスピーチとは正反対だ。

本文はまづ
安倍首相は3月28日、コロナウイルスの感染拡大について3回目の会見を開いた。
その会見スタイルはこれまでと同じで、プロンプター(原稿が映し出される透明のボード)を見ながら、用意された原稿を一字一句漏らさず、読み上げていた。安倍首相は両側に設置されたプロンプターを交互に見るため規則的に左右に目をやる。その姿はロボットのように不自然で、聞き手(視聴者である国民)からすると、誰を向いて話しているのかわからない居心地の悪さがある。


四月十日(金)
何より、「彼自身の言葉」という感じが全くしない。
「ご協力を」「徹底的に下支え」「きめ細かな支援」「笑顔を取り戻す」といった抽象的な言葉を並べながら、行間にメッセージをにじませる。

記事は次の章で
また、これまでと同じく「○○してまいります」という未来形が続くため、本当にこれで有事対応できるのかと心配になる。(中略)さらに気になるのは、このご時世に、ぎゅうぎゅう詰めの記者席だ。記者は記者で、事前に用意してきたような質問を順番に読み上げているようで、緊張感も臨場感もない。結局、せっかくの記者会見が「記者クラブ向けの内輪の儀式」になっていて、国民に正面から向き合っているようには見えない。


四月十一日(金)
ニューヨーク州知事の偉いところは、過去の事例を調べたことだ。
知事は、ロックダウン措置を緩めることは感染の第2波を招くリスクがあると警告。1918年に始まったスペイン風邪のパンデミックが3波にわたって流行したことに言及した上で、感染拡大防止に向けた「行動を止めれば、数字は増加するだろう。われわれは最悪のシナリオに対処することはできない」と警鐘を鳴らした。

安倍の無能だけが浮き彫りになった。(終)

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