千四百四十四 三つの番組を見て(大河ドラマ代替、執事西園寺の名推理、家政夫のミタゾノ)
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
六月二十日(土)
新型コロウィルス騒ぎの影響で、大河ドラマの集録ができず、本日は「独眼竜正宗」の名場面が放送された。昔の俳優は個性があった。今の役者は個性がない。昔の大河ドラマは、登場人物になり切った。近年のゲテモノ大河は出演者が地のまま出てくる。これが第一印象だった。
正宗の父が人質になる場面では、三十三年前に、悪いのは隣国の領主だと思ったが、今改めて見ると、悪いのは正宗の強引さだ。尤も三十三年前に、正宗が強引だと思はなかった訳ではない。

六月二十三日(月)
「執事西園寺の名推理」と「家政夫のミタゾノ」は、特に見たかった訳ではないのだが、痛風がまだ治らないため、外出せず家で見た。これで「執事のミタゾノ」「家政夫西園寺の名推理」と間違へなくて済む。その程度の感覚だった。
ところが見終はった観想は、どちらも名作だ。西園寺とミタゾノはすべてに正しい判断を下すから、安心して見ることができる。西園寺は執事職が当たり役だし、ミタゾノは最後に円満解決するのがよい。
私自身は、「水戸黄門」や「遠山の金さん」と同じで、たまに見るならよいが、毎回見たい訳ではない。まだ再雇用で最低賃金とは云へ勤務する。来年初めで六十五歳になるから、それからは毎週見るかも知れない。
最低賃金で面白い話がある。再雇用期間中は、毎年一定の割合で給料が下がる。ところがある年は、思ったほど下がらなかった。なぜかと思ったら、これ以上下げると最低賃金を下回るからだった。私だけが最低賃金ではない。再雇用で65歳に近づくと、全員がなる。会社にとり有益な人は、再雇用ではなく契約社員として別賃金の人もゐるが。

六月二十七日(土)
大河ドラマの代替は「国盗り物語」の名場面だった。ゲストで出演した近藤正臣が「麒麟がくる」をベタベタと褒めるので興ざめだった。最近まで大河ドラマに出演したので、NHKへのおべっかに見えた。
二週間前の「麒麟がくる」は、OP前の2分間でスヰッチを切った。その日は桶狭間の戦ひで、インターネット情報によると、松平が今川からこき使はれるので手を抜いただとか、今川が乱取りをしてゐるところに織田が来ただとか、歴史上の裏付けのない思ひ付き脚本ばかりだった。
これでは「奇説がくる」だ。そもそも大河ドラマは既得権の塊だ。「既得権がくる」でもよい。

六月二十九日(月)
インターネットの見逃し配信で「執事西園寺の名推理」と「家政夫のミタゾノ」を見た、別の理由が判った。新型コロナ騒ぎで図書館が一ヶ月以上閉館した。そのため本を借りることができなかった。本を読むのは、会社に到着後の早朝か昼休みだから、二十日と二十一日の土曜日曜は、ホームページの執筆がそれほどできなかった。

七月四日(土)
NHKが映らないテレビで受信料を払はないことが、やっと裁判で勝訴した。今までは機械を外せば受信できると云ふことで敗訴だった。今回は樹脂で固めて、外すとテレビが壊れるさうだ。
NHKを見たくない人は多い。希望者のみ見れるやうにすべきだ。(終)

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