千四百四十三 タイの音楽、ミャンマーの音楽
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
六月二十日(土)
タイの音楽は、上野公園のタイフェスティバルでも聴いたし、Youtubeでも聴いた。しかしミャンマー音楽は聴いたことがない。そのためYoutubeでラビオリ選を聴いてみた。
器楽はよいが、歌の発声がすごく耳触りだ。ミャンマーは投稿が少なく、アマチュアで下手な歌しかないのではないか。或いはラビオリの選曲が悪いのか。
聞き苦しい発声は、音量を小さくすると、何とか聴くことができる。

六月二十一日(日)
Youtubeで「ミャンマー音楽の不思議な世界2018」を聴いた。日本人の女性歌手がミャンマー語で歌ひ、音楽の学問的解説もあり、ユニゾンだが楽団は楽器ごとにチューニング、雨季は農作業で忙しい。乾季は作物できない、古典、仏教音楽(これが鳴ると皆がくる)、イギリス統治を経た、微分音があるが西洋音階への移行もある。以上のお話があった。

七月四日(土)
インターネットでヤンゴンナウと云ふページに、ウーミンチーさんが次のことを書かれてゐる。
楽器によって微妙な音階のずれはあるが、現在標準音階としてミャンマーの音楽家達が基礎音としているのが、「hne(ネエ=ミャンマーの楽器)」(オーボエ)と呼ばれるミャンマーの管楽器の7音である。
7音の呼び方はインドのサンスクリット語で動物の名で呼ばれており、実際の音階は中国の5音音階が基礎となり、それにタイの標準7音階とミックスされミャンマー式音階ができたものと推測されている。
西洋音階のキー、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シ の対比として、ミャンマーでの竪琴を除く楽器での呼び方では「タパウ(C)」、「コォンネパウ(D)」、「チャウパウ(E1/4音下がる)」「ンガーパウ(F半音上がる)」、「レイパウ(G)」、「トンパウ(A)」、「ネッパウ(B1/4音下がる)」と呼ばれている。

二拍子または四拍子で、三拍子はない。和音もない。和音がないのはよいことだ。西洋音楽は、和音を取り入れたため、音楽を悪魔の叫び声にしてしまった。悪魔の叫び声とは、音程に気を取られ、それ以外の重要な要素を切り捨ててしまふことだ。

七月十二日(日)
「ミャンマー音楽の不思議な世界2018」を再度観た。対談はかなり飛ばしたが。管楽器にトロンボーンがなくチューニングできる楽器を使はずデチュー。不協和音があることについて幾つかの説があり、(1)木琴で倍音が不協和音に、(2)例へばCとC#が同時は両方の中間の微分音では、など。楽団の演奏は純粋な古典ではなく、ポップ、民謡ロックみたいな感じ。得度の儀式に楽団呼び料理を村人に振る舞ふ喜捨。
幼児の得度式で多額の金を使ふが、日本人がミャンマーで出家するときに、本人もお布施はするのだらうが、近隣の住民に支へられたのに、帰国して年を経るとミャンマーの仏道に背く人が多いことに驚く。
日本は明治維新の廃仏毀釈、僧侶妻帯で、国民の性質が邪悪になってしまった。(終)

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