千四百三十五(モリカケ疑獄百九十四の八) 自民党の進化論改憲4コマ漫画は世界の恥さらし
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
六月二十四日(水)
自民党の総裁は、モリカケ桜IR検察庁アベマスク河井1億5000万円の安倍だ。だから予想はしてゐたが、自民党は世界の恥さらしとも云ふべき4コマ漫画を発表した。セリフを列記すると
わたしはもやウィン ダーウィンの進化論ではこういわれておる
最も強い者が生き残るのではなく 最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
これからの日本をより発展させるために いま憲法改正が必要と考える


六月二十五日(木)
もやウィンこと安倍自民党の言ひ分は、環境が変化し、それに対応した生物が生き延びる。しかしこれは正しくない。環境が変化する前に生物は膨大な年月を掛けて突然変異する。環境が変化したときに、その中の一部は死滅する。
それとは別に、突然変異した生物は、その多くが平時にも生き延びられない。
つまり「もや安倍」の主張は次の六つが間違ってゐる。
1.人間社会では環境の変化に合はせて適応させるが、生物はそのはるか前に変化する。
2.人間は意思を持って変化させるが、生物は自然発生する。
3.生物の変化の多くは死滅し、一部は生き延びる。一般には、存続する確率が一番高いのは元の生物だ。
4.生物の進化は、膨大な死滅の上でのごく一部だ。人間の社会にそんな多数の犠牲を伴ふ話を持ち込んではいけない。
5.政治とは、一つは不景気のときは景気を刺激し景気が過熱したときはこれを抑へるなど、平衡を保つためにある。進化論を持ち込むことは、平衡の義務を放棄したことになる。
6.生物の進化に言及することは、人間も今後は別の種になることを容認することになる。例へば良心のないホモサピエンスとは別の種が出現したり、大脳細胞のない別の種の出現を容認することになる。
「安倍ウィン」にも困ったものだ。

六月二十六日(金)
数学のグラフは、循環(値が繰り返す)と拡散(値がどんどん広がる)に分けられる。人間の思想にも、保守(永続可能)と進歩(消滅に向かふ)がある。進歩は、かつては正しいと思はれだが、地球滅亡が目前にせまった今となっては、間違った思想である。
もやウィンこと安倍自民党は、進歩思想だから間違ってゐる。
1.今の憲法は、人類史上最悪の戦争犯罪人、トルーマンとマッカーサが押し付けたものだから、独立国の憲法に戻す。つまり、「変化」させるのではなく、「発展」させるのでもなく、変異を修正すべきだ。
2.明治憲法については、吉田松陰、高杉晋作など一流志士が亡くなったあとの、長州三流四流政治屋が西洋猿真似で作ったものだから、問題点がある。ただし問題があると考へるのは私が戦後生まれだからで、戦前の進歩的学者(美濃部達吉だったか?)は戦後に、明治憲法で問題ないとしたから、その思想背景は考へるべきだ。
3.江戸幕府は、徳川家康が創設のあと劣化を重ねたものだから、参考にするとすれば初期だ。
4.江戸幕府が参考にした鎌倉幕府も、源頼朝が創設のあと劣化を重ねたものだから、参考にするとすれば初期だ。
「安倍ウィン」は保守を自称するのだから、この程度は考へないといけない。それにしても、もやウィンこと安倍自民党は、自民党の末期だ。劣化を積み重ねた。

六月二十七日(土)
「変化」させることが重要なのではない。不都合を修正することが大切だ。近年「改革」「改革」と叫ぶだけの政治屋が多くなったが、「改革」が目的ではなく、不都合を修正することが目的だ、
変化を目的とする「もや安倍」には困ったものだ。そもそも首相補佐官和泉と厚労省官房審議官の女の疑惑について、週刊誌に報道されたのに、更迭さへやらない。「もや安倍」は変化すらできない。(終)

前、(モリカケ疑獄百九十四の七)(モリカケ疑獄百九十五の一)

(歴史の流れの復活を、その三百七十一)へ (歴史の流れの復活を、その三百七十三)へ

メニューへ戻る 前へ 次へ