千四百二 西洋野蛮人に反対し、地球を守れ
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
一月一日(水)
今年を含む最近20年間で、人類最大の課題は、地球温暖化の防止だ。まづはナショナルジオグラフィックに載った
海底下にガス貯留層、温暖化の「時限爆弾」に

と云ふ記事を見よう。
世界各地の海底下には、二酸化炭素(CO2)とメタンの大きな貯留層が、いくつも存在している。これらは、気候を大きく変えうる「時限爆弾」のようなものだ。

で始まる。
そして、導火線には火がついている。
海底では、CO2またはメタンを含んだ氷のような固体「ハイドレート」がふたとなって、強力な温室効果ガスを閉じ込め、海中や大気中に出ていくのを防いでいる。しかし、科学者によると、ハイドレートの一部は、周囲の海水温があと数度上がると解け出すという。
(中略)
海洋は、人類が排出する二酸化炭素の3分の1を吸収する地球上最大の炭素吸い込み口だ。ところが海が温まってハイドレートのふたを解かすと、逆に海洋が炭素排出源になり、気候変動と海面上昇に重大な影響を与える恐れがある。
「ハイドレートが不安定になる、つまり解け出した場合、膨大な量のCO2が海洋に放出され、やがて大気中に出てきます」と、米国、南カリフォルニア大学の古海洋学者、ロウェル・ストット氏は話す。

地球温暖化は、西洋文明が原因だ。そしてその対策も、得意なのは西洋人だ。個々の西洋人には期待しながらも、西洋文明全体は極めて野蛮なことにAAA諸国の国民が気付き、西洋野蛮文明を正しい方向に導くべきだ。
さうしないと地球は滅びる。

一月二日(木)
次はNewsWeek日本版に載った
このアザラシ、海鳥、ウミガメを直視できるか プラスチック危機の恐るべき脅威

と云ふ記事だ。プラごみまみれのアザラシ、胃にプラごみが溜まり餓死する海鳥、二枚の写真とともに記事は始まる。
世界のプラスチック生産量は今や年間4億トンを超える。そして国連の推計によれば、うち約800万トンがごみとして海に流出し、海とその生態系に深刻な影響を及ぼしている。魚や鳥は異物とは知らずに食べてしまうし、そうした魚や鳥を、また別の生き物が食べてしまう。
プラごみ汚染は「動物の正常な行動を、そして生態系の正常な機能を阻害する」と指摘するのは、米ロードアイランド大学海洋学部のエリザベス・メンデンホール准教授だ。こうした問題は「何十年も前から」知られていたし、直接的に死をもたらすだけでなく「苦痛、生存率の低下、繁殖能力の喪失」などの原因ともなり得るという。

プラスチックは西洋野蛮人が作り出した三大有害物(農薬毒薬、原子爆弾水素爆弾、プラスチックその他非分解物質)の一つだ。対策も西洋人が一番得意だ。これもAAA諸国の国民は、西洋野蛮文明を正しい方向に導く必要がある。

一月三日(金)
アメリカがイラクの武装勢力を空爆した。これはその前に、アメリカ人1人が死亡、数人が負傷したことの報復ださうだ。アメリカの空爆のほうが死傷者数は多いから、これは不当だが、この件は容認しよう。ただしイラク政府は、主権侵害だと抗議した。この抗議は正当なものだ。
アメリカ空爆に抗議する暴徒が、アメリカ大使館に殺到した。これも正当な行為だ。
アメリカ軍は大使館殺到の報復のためか、イラクのバグダットを空爆しイラン革命防衛隊司令官を殺害した。これは不当なものだ。
以上全体で正当と不当を差し引きすると、アメリカの不当が突出してゐる。そもそもイラクが混乱するのは、アメリカが原因だ。
ヨーロッパは産業革命で地球破壊の元凶とは云へ、そのことへの反省と対策がある。十分とは云へないが、それは不問に付す。
それに対しアメリカは、地球の癌細胞だ。

一月四日(土)
昨年11月末の朝日新聞電子版に
温室効果ガスの世界平均濃度、過去最高に 世界気象機関

と云ふ記事が載った。それによると
世界気象機関(WMO)がまとめた、主な温室効果ガスの世界平均濃度が昨年、過去最高に達したと気象庁が25日、発表した。二酸化炭素は407・8ppmで、産業革命前(1750年ごろ)の約278ppmの1・47倍に。メタンは1869ppbで2・59倍になっている。一酸化二窒素は331・1ppbで1・23倍になった。

人類は、地球温暖化防止に対し、もっと本気になるべきだ。

一月五日(日)
AFPBBに
侵入生物種、気候変動に乗じて南極に定着 研究

と云ふ記事が載った。それによると
南極大陸のごく一部の地域では、春になると雪が解けてコケや地衣類、草などが生える。そこにはハエやダニ、微生物のコロニーが共存し、採餌や繁殖活動を何百万年もの間続けている。
この豊かな生物多様性は、極度の寒さと強力な海流に囲まれた陸塊の孤立性の均衡が古代より保たれていることによって保存されている。
だが、27日に米科学誌サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)に掲載された研究論文の中で科学者チームは、気候変動が原因で侵入生物種が南極に定着しやすくなると主張している。たとえ南極大陸の温暖化が地球の他の地域より遅いペースで進行するとしても、この傾向は変わらないという。
(終)

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