千四百三 下請け(フランチャイズ)の犠牲は禁止しろ
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
一月一日(水)
昨年10月MAG2ニュースに
不二家が大量閉店、コージーコーナー赤字。洋菓子の甘くない現状
と云ふ記事が載った。これを読んで、不二家とコージーコーナーは偉いと思った。直営だからだ。フランチャイズで出店する大手はよくない。
小売店も十分な利益を上げられるのならよい。最初はさうでも、本部が堕落して小売店の犠牲の上に成り立つのではないか。
不二家の記事は
近年は不採算店の閉鎖を余儀なくされている。洋菓子事業の店舗数は15年末には986店あったが、18年末には862店まで減った。3年間で、全体の13%に当たる124店が減ったのだ。
(中略)
不二家は1910年11月に横浜で洋菓子店を開いたのが始まりだ。(中略)同社は洋菓子店を駅前の路面を中心に出店し、成長を果たしてきた。しかし、百貨店やデパートなどに顧客を奪われるようになり、次第に苦戦を強いられるようになった。(中略)こうした状況を打開するため、不二家は現在の親会社である山崎製パンの力を借りることにした。消費期限切れ問題後の07年3月に山崎製パンと資本業務提携を締結。08年11月には同社の連結子会社となった。これにより、不二家は山崎製パンが持つスーパーやコンビニなどの販売ルートを活用できるようになった。こうして山崎製パンの力を借りて経営の立て直しを図り、これが功を奏し、消費期限切れ問題で落ち込んだ業績を回復させることに成功した。
しかし、ここ数年はコンビニが急激に増えて競争が激化し、収益性が大きく悪化している。
一昨年に、不二家で誕生ケーキを買った。だから今回、不二家を応援した。
一月二日(木)
フランチャイズは、コンビニエンスストア以外もたくさんある。しかしその多くは、本部と小売店が共存してゐるやうだ。コンビニエンスストアだけが問題になった。
コンビニエンスストアは、これまで高収益産業だった。だから本部の取り分が多くても、小売店も高収益だった。たまには逆風を経験しないと、組織は堕落する。そして本部が堕落し、小売店は搾取対象になった。
一月三日(金)
先月の20日から22日まで宮城県南三陸町を旅行し、その途上で、時短や元日休業を主張した小売店が本部から契約破棄されたと云ふニュースを見た。
それまでセブンイレブンを2回利用したが、それからは気仙沼駅の市内側にあるスーパーと、岩手県陸前高田市のスーパーで買って荷物を持って気仙沼まで戻った。翌朝の分も買ったから、セブンイレブンは二度と利用せず、現在に至る。
気仙沼のコンビニは、二人の店員が感じよく、やる気もあったので残念なことだ。
一月四日(土)
不二家とコージーコーナーの記事を読んで思った。コンビニは、その店で購入の必要があるもののみを購入しないと、街の各商品の小売店を廃業に追ひやる。
各商品の小売店があるからこそ、街は安心して生活ができる。だから私がコンビニで購入するのは、昼食でたんぱく源が無いときに単品を買ひ、ビニール袋は要らないですよ、と云ふときだけだ。
Welciaはビニール袋不要の場合はポイントが付くことを後で知った。そこのコンビニは付かない。Welciaは安いことが取り柄なのに、ビタミンCアメの値段がコンビニと同じだ。Seimsは30円安い。
「コンビニと同じだ」と云ふ表現に注目してほしい。「価格が高い」と同じ意味だ。(終)
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