千三百八十八 1.インフルエンザ予防接種、2.繁盛するミャンマー料理店ゴールデンバガン
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
十一月十一日(月)
明日は1時間30分の私用外出をとり、インフルエンザの予防接種を受ける予定だ。会社にも医療機関が往診で接種に来るが、3960円(健保組合から補助金2300円が出る。医院は3960円以下にしなくてはいけない)の上限金額なのでここ数年は、私用外出で会社近く、または休日に自宅の近くの医院に行くやうになった。
昨年まで利用した医院は会社から10分だが、今年は2800円を一気に3100円に上げた。消費税の増税分にしては大きすぎるので、別の医院を探すことにした。
上限金額の医院や、便乗値上げの医院を避ける理由は、経営努力をする良心的な医院を応援したいためだ。3000円と2750円を見つけた。前者は会社から歩いて5分、後者は36分(Googleマップ)。
わずか250円の差なら、近いほうがいい。ところが前者のホームページを見ると、皮膚科だが美容医院の要素があり、市井の医者とは異なる。と云ふことで、後者に決めた。
東新宿駅の近くだから、帰りにお母山で昼食を食べやう。一旦はさう決めた。しかし徒歩7分だ。それより徒歩15分のところにゴールデンバガンがある。会社からゴールデンバガンまで徒歩36分なのでこんなときしか行く機会がない。今回はゴールデンバガンにした。
ミャンマーから来日した比丘二名がゴールデンバガンの店の前に立つ写真を八月にFacebookで見たことがある。そのときは四谷で遠いから行く機会はないと思ってゐた。

十一月十二日(火)
医院が混むといけないので、私用外出を10分延長し1時間40分とった。月曜と水曜、木曜を避けたのに、待合室の椅子がいっぱいに混む。普段は内科と循環器科があるが水曜と木曜はない。内科と循環器科のどちらの医師も対応できて、月曜を避けた。
予定では11時15分までに医院を出て、11時30分ゴールデンバガン到着の予定だったが、医院を出たのは11時30分だった。
医院からゴールデンバガンまではGoogleマップで調べてあったが、運悪く工事中の道路だ。しかもこの道路に入ってすぐを左折するのに、その道が無い。工事の交通整理の人に聞いたところ、しばらく考へたあと「わかった」と教へてくれた。なんと墓地の開いた門に通じる。半信半疑で墓地に入ると、その先に反対側の門がある。そこを出て 細い路地で右折と左折を繰り返して靖国通りに出た。
新宿区にも、こんな狭い路地の街があるのだと嬉しくなった。高層マンションが一つあって、これだけが目障りだ。 ゴールデンバガンは、日本人向けミャンマー料理店で成功した模範例だ。ランチは10食限定の950円と、通常ランチの900円がある。私は900円の「モヒンガー バクチー付」(デザート付、小ライス無料)を注文した。
値段は高めだが、満足度は高い。まづサラダが出て、食べ終へたころに、モヒンガーと小ライスが出た。ゴールデンバガンのランチはお勧めだ。バクチーはタイ料理でおなじみだが、薬味だから小量を食べる。デザートは半径3cm、円弧長1cm、高さ2cmの小さな菓子(ゼリーで固めた)だが、これも口を整へるものと考へればよい。
終了後に、バクチーの皿を指さしタイ料理によく出ますねと店主に云ふと、バクチーだと答へた。デザートの皿を 指さし、中板橋の文化協会で食べたことがあると云ふと料理名を答へたが、こちらは記憶に入らなかった。私が 食べてゐるときに、OL風の二人連れが来店した。ここの店はランチに繁盛すると見た。1日10食限定があると 云ふことは、それをはるかに上回る来客があるからだ。

十一月十三日(水)
店が繁盛してゐることは、インターネットを調べても判った。2015年のランチ料金表では、日替わり(限定10食)が880円、通常のランチが780円。2016年もほぼ同じだが、バッタイ(タイ風焼きそば)はシャン焼きそば(バッタイと似ています)に変はった。2018年は、通常のランチが850円になった。説明に「デザート付」が加はった。限定10食との差は30円。
消費税が10%に上がった現在は、本来ならば(880円/1.08)×1.10=865円70銭。消費税が上がれば店の経費も上がるから、それを考へると妥当なところだ。
消費税が上がって、それを転嫁しないのは、業績が悪い。逆に消費税が上がって便乗値上げするのは、客離れを招く。
私の勤務する会社の本社が最初にあったビルは、1階がタイ料理店の閉店跡だった。一年以上放置してあった。開店してゐたときを知る人の話では、最初値段が高く客足はまばらだった。値下げしたところ繁盛するやうになった。その後、強気の値上げをしたところ、客足が止まり閉店に至った。まだ西新宿にタイ料理店が1店くらいしかない時代の話だった。
12時45分始まりなので、時間がないときは都営地下鉄曙橋駅から乗るつもりだったが、ぎりぎりで間に合ふ。歩いたところ会社には5分前に着いた。

十一月十四日(木)
お母山とゴールデンバガンは、どちらも日本人向けで繁盛する。共通点は、夫婦とも愛想がよい。高田馬場に集中するミャンマー料理店の場合、日本語がそれほど得意ではないためか、愛想が悪く感じる。
日本語は下手でもよいので「いらっしゃいませ」「お待たせしました」「ありがとうございました」「またお越しください」。これらを話すとよい。(終)

メニューへ戻る 前へ (その二)へ