千三百六十五 欧州人はまだ見込みがあるが、アメリカ人は限りなく困難
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
九月十三日(金)
欧州の鉄道に寝台車が復活したと云ふニュースを見た。航空機で移動すると、二酸化炭素を大量に放出するからだ。一方、アメリカでは相変はらず、二酸化炭素を大量に放出する。
これは歴史が長いか短いかの相違だ。人口密度が高いか低いかの違ひだ。

九月十四日(土)
環境破壊、地球温暖化、海洋プラスチック、野生生物激減。これらの阻止は急務だ。欧州は長い歴史があるから、まだ見込みがある。環境政策は伝統国で決定し、移民国にも従はせる。従はない場合は、すべての伝統国が経済制裁する。このつもりでやらないと、地球は守れない。JIJI.COMにAFPBBの
北極で記録的高温、進む氷の融解 1日37億トンの消失も

と云ふニュースが載った。
デンマーク気象研究所(DMI)の気候学者、ルース・モットラム(Ruth Mottram)氏は「2012年に記録された北極の海氷面積の史上最小値(中略)とグリーンランドの氷床融解量の史上最大値の両方が、更新される可能性がある」と警告した。

記事は後半で
米地質調査所(USGS)によると、北極圏に生息するホッキョクグマの個体数は海氷域の縮小が原因で、過去10年で約40%減少したという。
北極圏に生息し、一角獣の角のような長い牙を持つクジラ類のイッカクも、主な天敵のシャチから身を守る役割を果たしている氷の減少に直面している。

地球保護は待ったなしだ。世界はアメリカ抜きで、早く対策を開始しよう。

九月十五日(日)
次はForbes Japanに載った今年六月の
北極圏で進む氷の融解、1日「20億トン」消失の異常事態

と云ふ記事だ。
2019年は雪解けが早く始まり、氷の融解の頻度も高くなっている。6月13日には、この時期には珍しく2ギガトン(20億トン)の氷が解けた。(中略)氷の融解が起きると悪循環に陥る。地表の白い雪や氷が溶ければ、太陽光が反射しにくくなり、吸収される熱の量が増えることでさらに融解が進むのだ。

アメリカ抜きでの地球保護は急務だ。

九月十六日(月)
次は日経電子版に載った、日経ナショナル ジオグラフィック社の
北朝鮮で寝台列車の旅 車窓巡る手つかずの自然と農村

と云ふ記事だ。
ツアーは2018年9月に平壌を出発し、ロシアと中国との国境に近い羅先(ラソン)特別市までの鉄道旅を体験した。(中略)ツアー客には政府のガイドがピタリとはりつき、監視の目を光らせる。外国人は、体制が見せたいものだけを観光する。

で始まる。
「近代的な建物はなく、手つかずのビーチや小さな入り江が連なる、東アジアでも数少ない美しい海岸線です。貧しくはありますが、この風景には目を奪われます」
(中略)
「今回実際にかかったのは34時間でした。列車での長旅は大変そうに聞こえますが、窓の外には見るものがたくさんありますから、時間はあっという間に過ぎてしまいました」と感想を述べた。
「中央の高地には手つかずの森に覆われた丘や谷が広がり、豊かな自然は世界のどこと比べても引けを取らない美しさです。収穫を待つ畑では、人々が農作業をしていました。ほこりっぽい道を行き交うのは自転車ばかりでしたが、たまに牛に引かれた荷車も見かけました。これが100年前の世界ではなく、本当に2018年なのだと確信させてくれるものはほとんど見当たりませんでした」

昔は世界中が、これより貧しかった。北朝鮮の問題点は、独裁と世襲と叔父兄殺しであり、経済は世界が学ぶべきだ。このままでは地球が滅びる。

九月二十一日(土)
ダイヤモンドオンラインに、ジャーナリスト姫田小夏さんの
中国やアフリカ諸国の後塵を拝する日本「プラごみ対策」の無残

と云ふ記事が載った。それによると奈良公園のシカがプラスチックを誤食し死亡する事件が続発することを取り上げたあと
6月28、29日は、G20大阪サミットが開催され、海洋プラスチックゴミも議題となるが、G20のメンバー国をはじめ海外の多くの国は、すでにレジ袋を規制している。欧州はイタリア、フランス(議会承認)が禁止、18ヵ国が課税・有料化とし、アジアでは中国、インド、バングラデシュ、ブータンなど7ヵ国が禁止、台湾、ベトナムを含む4ヵ国・1地域で課税・有料化している。奈良公園を訪れる多くのツーリストたちの母国では、すでにレジ袋対策は進んでいるのだ。

更に
アフリカでは55ヵ国のうち、すでに34ヵ国がレジ袋の使用を禁止している。(中略)中国では、2000年以降、捨てられたレジ袋が街に散乱する「白色汚染」が社会問題化していた。そこで、中国政府はレジ袋(厚さ0.025ミリ以下を対象)の生産、販売、使用を制限し、有料化することを中国全土に義務付けた。今から11年も前の2008年6月のことである。

それなのに
レジ袋の有料化でゴタつく日本が恥ずかしい。日本は、チャレンジする中国をもはや笑えない。世界で吹き荒れるプラスチックごみ削減ムーブメントだが、日本の及び腰が続けば、アジアやアフリカの国々からも白い眼で見られることにもなりかねない。


九月二十二日(日)
再び日経電子版による日経ナショナル ジオグラフィック社で
人は年間何万ものプラスチック片を摂取 ボトル水にも

と云ふ記事だ。これは題だけで内容が判る。だから問題点だけを挙げると、人間はプラスチック片を摂取しても、今のところ影響が出ない。将来出ても病院で治療を受けることができる。小さな生物はプラスチック片でも影響が出る。
プラスチックは分解せず、将来このやうな問題が起きることは予想できた。西洋野蛮人に地球のことは任せられない。

九月二十三日(月)
Jiji.comに
ライチョウ生息域、ほぼ消滅か=北アルプスで今世紀末-長野県など

と云ふ記事が載った。
絶滅危惧種ニホンライチョウの生息に適した環境が、地球温暖化により北アルプスでは今世紀末にほぼ消滅する可能性があるとの予測を、長野県環境保全研究所などの研究チームがまとめた。

で始まる。
世界の平均気温が2081~2100年に、現在より約2~4度上昇すると想定し、(中略)その結果、3種類の高山植生はいずれも減少し、ライチョウの生息に適した環境の面積は現在の0.4%に急減した。ライチョウの生息域はそれぞれの山で独立し、逃れる場所がないため、これらの山岳では絶滅する可能性が高いという。

今こそ西洋野蛮人の始めた化石燃料使用費を中止すべきだ。(終)

(歴史の流れの復活を、その三百五十八)へ (歴史の流れの復活を、その三百六十)へ

メニューへ戻る 前へ 次へ