千三百二十一 孫正義さんの講演を聴いて(Automation Anywhere社のImagine Tokyo 2019)
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
六月十三日(木)
本日は有給休暇を取り、孫正義さんの講演を聴きに行った。Automation Anywhere社によるImagine Tokyo 2019で、登録するには60000円、登録コードをお持ちの場合無料とある。私は登録コードが予め送られてきたので無料だった。場所はグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで午前9時受付開始、10時開演。
ここで問題になるのが、10時に間に合ふやうに行くと、電車が混む。だから8時に品川駅に着いた。まづ駅前通り左側の品川プリンスホテルのアネックスタワーを見た。中国人の団体が廊下にゐた。
道路を渡り、グランドプリンスホテルに入った。いつの間にか道路の両側が広大なプリンスホテルになった。庭園をかなり丁寧に観た。それでも時間があるので高輪側に出て、道路の反対側に竹田の表札があるので貴賓館はその関係かなと思った。坂を上がり貴賓館に家具を搬入するところを5秒ほど立ち止まって見た。ずっと見てゐると私より外側で道路側に向かって立つガードマンが来るだらうから、そのままグランドプリンスホテル高輪から入った。
国際館パミールに行かうとするが、廊下からは行けない。ホテル従業員が庭園に出てからの道順を丁寧に教へてくださったので、私も丁寧にお礼を言った。このとき、普通の人はホテル従業員より自分のほうが偉いと勘違ひするだらうから、宗教は必要だと思った。とは云へ、世襲や妻帯だと利権が絡むから、日本以外の仏道やカトリックのやうに独身は必要だと、このときは思はなかったが深層心理では思ったことだらう。アナログ思考だ。
六月十四日(金)
9時に受付開始、9時30分頃に開場。中央のブロックは前から五列目までReserveの紙が置いてある。私は中央のブロックを過ぎた先の最前列、つまり自由席で舞台中央に一番近い席に座った。開場前に私より前に並んだ人は、一旦は私の隣だったがこんな端だと見えないと云って、中央の六列目に移動した。
かつてソフトバンクの孫正義さんはアスキーの西和彦さんと並び、マイコン(今のパソコン)ベンチャーの先駆者だった。暫くして孫さんは病気で入院し、しかし孫さんと親しい財界人(経団連の会長か何か)が「孫君は紳士だったが、入院して成長した」と評したのは平成元年(1988)辺りのことだった。
病気が、その後の進路を西さんとは別のものにしたのかも知れない。今では日本を代表する実業家になった。孫さんは私から20mくらいの位置で、メモによると次の講演をされた。
人口減少だがRPAは休みなしで夜も働くから5倍。生産性が2倍。5×2=10倍
これは単純作業の場合。AIを使ってキーボードを単純ではなく自ら学習して打てるやうにすると5×5=25倍
縦軸に付加価値、横軸に業務の種類を取ると、RPAは縦軸、横軸とも0に近い部分。今は横軸右側に増える状態だが、RPAIで縦軸上側にも増やす。そして人間の業務は、縦軸更に上の長方形に移動。
明治維新の時に日本の90%は農業、今は5%。しかし失業率は低い。RPAで失業者が増えることはない。
(Automation AnywhereはRPA+AI+可視化。日本復活のシナリオ
以上のお話があった。
日本の大企業社長は概して(1)俺は偉いと云ふ気持ちが現れる、(2)紋切型、(3)口先と腹の中が相違してゐるのではと思はせる、の欠点がある。その理由は、課長代理、課長、部長代理、部長、・・・と出世競争を上り詰めた先が社長だからだ。
孫正義さんは、自身で作った会社を大きくされたから、これらがまったくない。孫さんの話に感心した。
六月二十一日(木)
今回の催しはAutomation Anywhere社の主催なので、せっかく同社を誉めようと思ったのに、冷や水を浴びせられる場面があった。同社の製品を導入した模範企業を分野別に表彰した。分野別はよいことだ。五社ほど表彰された。別の対談で登場した一社(日本マイクロソフト)と表彰されたうちの一社(コカコーラボトラーズジャパン)は、どちらも英語で対応した。対談の相手、或いは表彰状を手渡す人が外国人で英語を使ふからといって、ここは日本だ。しかも同時通訳がゐる。英語を使ってはいけない。
別の話題からこの現象を解説すると、ミャンマー瞑想の中国人比丘3名が来日し、土曜、日曜の瞑想会に参加した。比丘は流暢な英語を話され、土曜は中国語日本語の通訳、日曜は中国語ミャンマー語の通訳さんがゐる。だからインタビュー(瞑想参加者が比丘から指導を受ける)を、土曜は日本語で、日曜は英語で受けた。土曜に英語でインタビューを受けた人は、パーリ語の専門用語など別の事情がある。
ここは日本だから日本語を使ふが、やむを得ない場合は他の言語を使ふ。この原則を守るべきだ。Automation Anywhereの製品は外資系向けではなく、日本の企業向けなのだから、尚のことさうだ。
先週は木曜のImagine Tokyo 2019から日曜の瞑想会まで四日間連続で忙しく、かなり疲れた。本日になってやっと平常に戻った。だから書き込みが一週間空いてしまった。(終)
メニューへ戻る
前へ
次へ