千三百十六(モリカケ疑獄百八十二) 大相撲が大変なことに
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
六月一日(土)
今後は天覧相撲ができなくなってしまった。安倍夫妻が升席にソファーで座ったからだ。天皇様が二階の貴賓席に座られたのでは、安倍より悪い待遇になってしまふ。
だからと言って、一回は天皇様にも升席でソファーにお座りいただく訳には行かない。それでは安倍の二番煎じだ。解決の方法は、責任を取って首相を辞任する以外ない。
この件は早く国会で審議すべきだ。ところが安倍は予算委員会の開催を拒んでゐる。予算委員会の開催を拒むと云ふ事実を、野党はどんどん宣伝したほうがよい。参議院選挙が終はった後に、アメリカへ過度なまでに譲歩することと併せて、ここは野党の攻め所だ。三つの問題で、自民党の議席を大きく減らすことができる。

六月二日(日)
HUFFPOSTに
安倍政権の「圧力」、望月衣塑子記者や前川喜平氏らが明かす。映画「新聞記者」に合わせて【動画】

と云ふ記事が載った。
権力が隠蔽する不正に新聞記者が迫る映画「新聞記者」(藤井道人監督)が6月28日、全国一斉に公開される。(中略)作品はフィクションだが、東京新聞の望月衣塑子記者の自伝「新聞記者」が原案となっているほか、加計学園問題など、安倍政権下で実際に起きた出来事を題材にしているとみられる内容が盛り込まれている。

そして
作品に合わせ、望月記者と元文部科学省事務次官の前川喜平氏、新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元ニューヨークタイムズ東京支局長でジャーナリストのマーティン・ファクラー氏の4人が「権力とメディア」をテーマに対談し、記者に対する安倍政権の「圧力」について話した。

望月さんが安倍政権を批判する記事を書くと、社内の同僚記者に圧力が掛かるといふ。
ほかのテレビ局でも、官邸にとってすごく不都合な報道をすると、それをやったプロデューサーとかが根性座っていると(官邸側が)わかると、局の編集長とか、もっと上の統括責任者とかに、まさに官邸の秘書官とかがボーンと電話入れて「なんだあれは」っていうのをすごくやっている。

上層部に圧力を掛けるのは極めて悪質だ。次に前川さんは
役人を思うように動かす術っていうのは、今の権力者は非常に長けてますね。「飴と鞭」をうまく使い分けてる。(中略)やっぱり役人にとって一番効果があるのは人事ですよね。
人事権は今、完全に官邸にあると言っていいので、官邸権力に迎合する、忖度する、そういう人物は出世しますね。今は。(中略)文部科学省のこの10月に行われた人事もまさにその通りで、官邸と距離を置こうとしていた、次官と一番近いところにいた幹部職員が辞めたんですよね。
その人物を飛び越えて、下のポストにいた人物が事務次官になったわけですけど。
今度事務次官になったこの人物は、官邸の言うことは何でも聞くだけではなくて、むしろこの人物は官邸の力を借りて自分のポストを獲得したと言ってもいいぐらい。そういうことが起こっている。


六月三日(月)
谷川の暴言については前に書いたが、この男は以前にも非常識な行動を取った。朝日新聞(電子版)によると
2016年11月30日に行われた衆院内閣委員会のカジノ解禁法案に関する質疑の場で、質問に立った谷川氏が40分の質問時間があるにもかかわらず、28分を過ぎた時点で「一応質問が終わったのですが、あまりにも時間が余っているので」と前置きし、余った時間を潰すために「般若心経」を唱えはじめたのだ。その他にも地元愛や夏目漱石の紹介も行った。

安倍と同じ派閥(安倍は首相のため形式上は離脱)には、ろくな人間がゐない。

六月四日(火)
Newsweek日本版に
日本の遺産を食いつぶす安倍首相──「イラン緊張緩和に努力」の幻想

と云ふ記事が載った。それによると
緊張緩和のために努力するという安倍首相の提案をトランプ大統領が歓迎したことに表れているように、日本政府のいう「努力」とは暗黙のうちにイランへの働きかけを意味する。ところが、イランをめぐる緊張を高めてきたのは、むしろアメリカだ。

まったくそのとほりだ。
イランが核合意に従ってきたことは、国際原子力機関(IAEA)も認めている。イランの立場からすれば、アメリカこそが脅威だ。トランプ氏とはゴルフ場で仲良くツーショットに収まっておきながら、自己防衛に向かわざるを得ないイランに「戦争はやめてくださいね」と求めるなら、本末転倒と言わざるを得ない。

これまで長い間
イランで日本に悪くない感情が支配的だとすれば、その一因としては、これまで日本がアメリカと同盟関係にありながらも、これと一定の距離を保ってつきあってきたことがある。

それなのに
アメリカとの関係のみに基づいて安倍首相がイランでの緊張緩和に努力すると申し出たことは、いわば日本がこれまで築き上げてきた遺産を食いつぶすものに他ならないのである。


六月五日(水)
週刊SPA!5月28日号に倉山満さんが
「一強」と言われる安倍内閣は、一体どんな実績をあげたのか?

と題する記事を書いた。
安倍内閣は「一強」と言われながら、史上最長の政権になろうとしている。では、どんな実績があったのだろうか? 日清戦争に勝った伊藤博文や日露戦争に勝った桂太郎と比べるのは酷だが、戦後の歴代総理と比べても極端に見劣りする。

お友だち優遇の不公平と、そのごまかし方でも、歴代総理と比べても極端に見劣りするが、実績でも見劣りする。
これから安倍内閣は、伊藤、桂、吉田、佐藤の歴代内閣を抜いて史上最長となろうとしているのだが、いまだ何の実績もあげていない。「北朝鮮拉致でも北方領土でも、なんでもいいから成果を出したい!」などと思った瞬間に相手から足元を見られるのが外交だ。そして案の定、舐められている。

安倍は北朝鮮から、面の皮の厚さは熊の足の裏のやうだと云はれてしまった。確かに、県文書の矛盾を学校法人事務局長の嘘にしてしまふのだから、面の皮が厚い。(終)

モリカケ疑獄百八十一の四次、モリカケ疑獄百八十二の二

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