千三百四 続、NHKとJR東日本は、公共事業失格だ
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
五月二日(木)NHK批判
NHK総合テレビで「京都の大宇宙 東寺 特別編」と云ふ番組があった。これがとんでもない駄作だった。番組紹介が
京都・五重塔で有名な東寺。毎年1月、1200年続く秘密の儀式が行われる。それは日本で生きるすべての人と関わる“秘儀”。8Kで初めて撮影が許された神秘の祈りとは?」
これは期待できると、母を呼んでいっしょに見た。妻は外出中だった。しかし期待外れだった。
一、最初に話す女のアナウンサーが下手だった。NHKは主流ではない番組を下手なアナウンサーの練習に使ってゐるのではないか。前にも感じたことを、今回も感じた。
二、途中から男のアナウンサーになって、こちらは合格だった。しかし番組全体に難点がある。秘密の儀式とは後七日御修法で、これについてそのまま放送すればよいのに、空海、東寺、五重塔、両界曼荼羅の解説など余計なことが長くて、秘密の儀式を始めて撮影と云ふのは、誇大広告ではないのか、と不信感を持った。後七日御修法を中心に、予備知識としてこれらを放送するのなせよい。これらが中心で後七日御修法は付け足しだった。
三、再び女のアナウンサーが登場した。今回は下手では無かったので、三人目かと思ったが、番組最後の出演者を見ると、最初と同じ女だ。この女が途中から「何々でございます」と変な言葉遣ひを連続させた。一回ならともかく、変な口調を繰り返すのは、下手な話し方を誤魔化すためかと思った。
四、宗教学者を自称する正木晃が、つまらない自説を述べた。まづ諸仏を神々と呼ぶ。森の木々は神々を表すと云ふ。一つの説としてはよい。しかし全員が納得できる説ではない。なぜこんなつまらない説を登場させるのか。だいたい正木晃は、突拍子もない現象を紹介し、その本質を話せない。単なる珍妙現象陳列に終ってしまふ。今回も、仏像を神々と呼び、木々は神々と言ってみただけだった。
番組の最後に、東京国立博物館で開催中の特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」を紹介したので、つまらない番組が作られた理由が判った。この特別展の主催は
東京国立博物館、真言宗総本山教王護国寺(東寺)、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション
最後の二団体、NHKとNHKプロモーションに注目しよう。
五月三日(金)JR東日本批判
今日はマスコミ各社が一斉に、国土交通省がJR東日本に対し、原因などの検証を求める文書を出していたことを報道した。日経新聞によると
文書は4月29日付。国交省が個別の事象だけでなく、輸送障害が続いたことに対して文書を出すのは異例だ。JR東は「トラブルを未然に防ぐように都度対策を取っていたが、結果的に重大な事象が続き、誠に申し訳ない。再発防止に全力を挙げる」とコメントした。
JR東では昨年末から10連休にかけて輸送障害が相次ぎ発生した。昨年12月末には東北新幹線の車両故障でダイヤの大幅な乱れが発生し20万人以上に影響が出た。さらに今年1月には新潟県の私立高校入試、2月には国公立大の2次試験の当日に中央線などで運転を見合わせ、受験生が影響を受けた。
4月28日には上越新幹線の一部の路線内で停電が発生し、東京―新潟間で3時間半にわたって運転を見合わせた。10連休中だったこともあって帰省や観光目的の乗客約4万人に影響があった。
五月四日(土)JR東日本批判
一か月ほど前だらうか、京浜急行は列車の遅延が少ないと云ふ記事を読んだ。その理由は、信号や転轍機の集中操作を、非常時には運転経験者が行ふからだ。どの駅には待避線があるなどを熟知するから、効率の良い運転指令ができる。平常時はコンピュータ、非常時は人力。これが遅延の少ない理由だった。
それに比べてJR東日本は、遅延が多い。まづ人身事故などが起きると、全線を運休にする。復旧するときも全線が一斉だ。これでは運休や遅延が多い。JR東日本に首都圏の交通は無理だ。早く取り上げたほうがいい。オリンピックはせまってゐる。高輪ゲートウェイと云ふ世界の恥さらしの駅名も迫ってゐる。
五月五日(日)NHK批判
先週の「いだてん」は、昨日再放送で見た。日曜に見なかったのは、番組があったことすら忘れた。それくらい魅力のない番組になってしまった。昨日の放送は、仲間と二人で旅館に泊まり、互ひに一文無しだと判るところでスヰッチを切らうと思ったが、我慢して最後まで見た。この番組の唯一の利点は、我慢強くなることだ。
仮の師匠からなぜ破門になったのか、本来の師匠の死の詳細、熊本から来た妻を追ひ返す場面の葛藤、浜辺で水しぶきを上げながら練習することの効果。幾らでも山場はあるではないか。それなのにこれらは軽く触れるだけで、焼肉を後輩におごるだとか、牢屋で落語をするだとか、二階の物干しでふんどし姿になるだとか、つまらない場面ばかりが多い。
宮藤官九郎さんも「あまちゃん」で予想外の人気だったので、今回は努力を怠ったかな。「あまちゃん」も何回も見るうちに、宮藤官九郎さんのやり方は、はらはらさせておいて逆転させることだと手の内が判るやうになった。それでもあの番組は三陸の大自然と、狭い社会での人間関係がうまく調和した。何より劇伴がよかった。今回は音楽も努力を怠った。更に怠ったのが、制作と演出だ。
五月六日(月)NHK批判
昨夜の「いだてん」も見なかった。日曜に見ないのは二週連続だ。今度の土曜に、或いは再放送で見るかも知れないし、つまらないので見ないかも知れない。
最近、NHKの傲慢を感じる場面が二つあった。一つは二週間くらい前に、ビートたけしが演じる志ん生をテレビカメラが移す場面があった。テレビに映れば偉ひと思ひ込む。NHKがそんなことをしては駄目だ。
二つ目は、先週に「いだてん」の演奏チームの音楽会を放送した。ディレクターに云はれたのだらう、視聴率が低いけど負けないやうにと。演奏者は皆が顔中に笑みを浮かべ、体をスイングさせながら演奏してゐた。観たのは番組紹介番組だから短時間だったが、国民の視聴料を浪費するとんでもない番組と番組紹介番組だ。
五月七日(火)JR東日本批判
今朝6時50分頃、高崎線行田と熊谷の間で人身事故が発生した。ここまでは仕方がない。ところがそのあと驚いたことに、東京高崎間の運転を見合はせ、運転再開見込みは8時と発表があった。東京に通勤する人が、熊谷や行田はそれほど多くない。多いのは宮原、上尾、北上尾、桶川辺りまでだ。なぜ東京高崎間の運転を取りやめるのか。
高輪ゲートウェイを撤回するまで、JR東日本を批判しよう。
五月十一日(土)NHK批判
先週の「いだてん」再放送は、始めから見始めたもののオープニングのところでスヰッチを切った。ベルリンオリンピックの中止から、金栗の悲嘆する姿、加納の慌てふためく姿がわざとらしくて、見てゐられなかった。二つの場面はどんなに大袈裟に演じても大袈裟すぎることはない。そんな場合は大げさに演じてはいけない。軽く流すべきだ。
ここで一週間遅れで前回を批判すると、牢内で落語を演じる三遊亭朝太と、亡くなった橘家円喬の画面を何回も切り替へるので、見てゐて煩はしかつた。せっかく外部から招聘した演出家でも、NHKのスタジオで制作すると悪くなってしまふのかと驚いた。(終)
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