ＮＨＫとＪＲ東日本は失格

千二百九十六　ＮＨＫとＪＲ東日本は、公共事業失格だ
平成三十一己亥年
三月二十八日(木)ＪＲ東日本がやっと署名を受け取った
昨日、能町みね子さんらが高輪ゲートウェイに反対する署名4万7930人分をＪＲ東日本に提出した。
能町さんは、駅名決定前に地元有志が「高輪」の名称を求めた署名をＪＲ東日本が受け取り拒否したことを明らかにし、今回はそれよりは前身した。その一方で、日刊スポーツによると
署名は受け取ったが「駅名を変える必要はない、という同じ結論を繰り返された」と、スタンスはかたくなだったという。
国土交通省は、ＪＲ東日本が高輪ゲートウェイと云ふ国恥ものの駅名を変へないのなら、鉄道免許を取り上げるか、適正価格で首都圏の鉄道を買収すべきだ。
鉄道経営がＪＲ、メトロ、交通局、私鉄と細分するため、外国人に判り難いし、地元の人たちも基本料金の二重払ひで不利益を被る。オリンピックを口実にＪＲ東日本から首都圏の鉄道を取り上げよう。

三月三十一日(日)いだてん
いだてんは、これまでもつまらなくて途中でスヰッチを切ったことが何回かあった。そして本日も切った。マラソンを途中棄権したことについて回想する場面だが、まづ意味不明の子(まぼろし)が出て来るが役に立たない。子が観る人の涙を誘ふだとかするのなら判る。何のために出て来るのか判らない。しかしこれは短時間だから許容範囲だ。
金栗の付き人を勤める西洋人が、片言の日本語を話し、残りは英語を話す。まづ金栗は英語を聞き取れないと思ふが、それよりあの設定は、ＮＨＫが西洋人に大量の日本語を話させるのはＮＧ(撮り直し)を大量に出すからと、制作側の事情を優先させたのではないのか。これはかなり危険範囲だ。
金栗が現地人のパーティーの会場にたどり着く場面がある。ここからの退屈な筋書きが目に浮かぶから、ここでスヰッチを切った。この日は総じて、退屈な筋書きだった。

四月十四日(日)いだてん２
本日のいだてんは良かった。いだてんは回によって出来不出来の差が大きい。ＮＨＫ職員であるチーフプロデューサ、ディレクターに能力の欠ける人が多いのだらう。
「あまちゃん」で成功した人たちを使へば成功間違ひなしとする、安直な企画が諸悪の根源だ。毎週の制作が輪番で出来不出来の差が大きいことが２番目の欠点だ。
三本の足がぐるぐる回ったり、背広を着て隅田川を泳いだり、おやじの駄洒落並みの低級な発想が三番目の失敗だ。民放の駄洒落には、どこか面白さがある。二年前のテレビドラマ「警視庁いきもの係」はその典型だった。
「いだてん」にはない。無いが今週はよかった。来週以降に期待したい。

四月二十一日(日)いだてん３
本日のいだてんは途中でスヰッチを切った。週によってこれほど出来不出来がはっきりする番組は珍しい。民放なら即、打ち切りだ。良いときは印象に残らない。悪いときはいつまでも残る。スポンサーの怒る顔が目に浮かぶ。

四月三十日(火)国鉄分割民営化
ＪＲ東日本を嫌いな理由は、昨年まで従業員のほとんどがＪＲ総連だった。その後、大量脱退騒ぎになったので、今はＪＲ東日本を嫌ひではない。それまで青春１８切符はＪＲ東海で購入した。
ＪＲ七社が誕生したのは国鉄の赤字が原因と思はれてゐるが、国鉄の末期に赤字の原因は解消されてゐた。貨物は操車場で組成を繰り返す輸送が廃止されたし、旅客は小編成の列車を頻発に運転、手小荷物の廃止が行はれた。あとは余剰人員をどうするかだけだった。
そこに風見鶏と呼ばれた中曽根が国鉄分割民営を言ひ出した。そして当時の動労松崎派が突然、寝返った。そのため国労、全動労、動労千葉は余剰人員として解雇が行われ、全国で多数の自殺者まで出した。
つまり国鉄分割民営は、余剰人員を公平に解雇するのか、寝返った人たちを優遇するのかのためだけに行はれた。だからＪＲ各社のその後は、国鉄末期の経営が続けられた。唯一の違ひは、旅客と貨物を分けたことにより客車列車が少しづつ減ると予想し、これはそのとほりになった。気動車の直噴式エンジンは予想しなかった。
分割民営で悪くなったのは、新幹線建設とともに在来線の第三セクター化が行はれるやうになった。国鉄時代の発想は電車線など特別の用途を持たない一般の線は、すべての車種が走行できることだ。だから山形新幹線と秋田新幹線はその方法に沿ふ。一般周遊券が廃止されたのも悪い例だ。あれは地方の私鉄に取り、大切な観光客誘致方法だった。
ＪＲ総連とは手を切ったとは云へ、三十年間寝返りのご褒美を続けた責任は大きい。ましてや今回の高輪ゲートウェイだ。国土交通省はＪＲ東日本から首都圏の鉄道認可を取り上げ、都営、メトロと統合し、更に各私鉄には経営権を継続させるとともに運賃計算方法を統合すべきだ。東京オリンピックを契機に、この程度はすべきだ。せっかく来日した外国人に出国税を払ってもらふのだから、この程度はすべきだ。(終)

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