千百八十七(モリカケ疑獄百四十九) 1.薩長ネタは無教養、2.安倍には松陰の「諸君、狂ひたまへ」を解釈できない
平成三十戊戌
八月二十八日(火)
安倍は無教養な男だ。鹿児島で出馬宣言をした。NHKの不人気大河ドラマ「西郷どん」にあやかったつもりらしい。長州の吉田松陰とその弟子たちが立ち上がったのは、欧米列強の植民地化がすぐそこまで迫り、止むに止まれぬ事情があった。
今の日本に国家存亡の危機があるか。実はある。それはTPPだ。しかし安倍はTPPを推進してきた。山口県みたいにナカマロに工業が発達すると基本産業に鈍感になるらしい。西郷の登場だ。
それにしてもTPPと薩長ネタで、鹿児島を含む全国を敵にした。安倍を9月で最後どんにしよう。

八月二十九日(水)
TPP問題では、鹿児島までを敵にした。鹿児島県では約140万頭の豚を飼育してゐる。なぜ突然、豚の話が出て来るかと云ふと、サイボクぶた博物館と云ふホームページを見つけた。株式会社埼玉種畜牧場、通称サイボクのホームページ上の仮想博物館だ。サイボクは昭和21 年に種豚の牧場として創業し、現在では、種豚と肉豚の牧場、ハム・ソーセージの加工、販売、パン工房、レストランを経営する。
私は先週埼玉県に引っ越したので、サイボクぶた博物館を見たら、鹿児島県では約140万頭の豚を飼育と書いてあった。埼玉県と云へば立憲民主党の枝野さんがよいことを言った。朝日新聞DIGITALによると
我が党にも、鹿児島選出の川内(博史)さんという非常に力強い仲間がいますが、一方で、我が党の地方議員には福島の人間もいる。(戊辰戦争で薩長などに敗れた)奥羽越列藩(おううえつれっぱん)同盟の地域だった人間もいます。薩長を強調するというのは我が国を分断するような話で、国全体のリーダーとしては間違った言い方だと思う。

そのとほりだ。安倍の頭の程度は、自衛隊ヘリコプター墜落事故対応で露呈したが、今回再び暴露してしまった。昨日も述べたが、薩長が同盟したのは、西洋列強がすぐそこまで迫ってきたためだ。安倍は平時なのに薩長同盟の猿真似をした。
だいたい薩長幕府は昭和二十年(1945)に滅んだ。武力で作った政府を幕府と称する。戦後の日本はマッカーサ幕府だが、講和条約の後は幕府が続くのか、政府になったのか議論の余地がある。私は安保闘争を経て政府になったとの立場だ。安保闘争とは、アメリカから見れば反米暴動だ。あのやうな闘争ができたのは米ソ冷戦があったからだが、幕府から政府に進化した。
それなのに、二つ前の薩長幕府を持ち出す。さすがはA級戦犯尊敬の安倍だ。

八月三十日(木)
安倍には吉田松陰の「諸君、狂ひたまへ」を解釈できないだらう。松陰がこのとほりに言ったかどうかは判らない。しかし「 狂愚誠に愛す可し」と漢詩に書き残した。漢詩の後半では、「狂」は常に進取に鋭く、「愚」は常に避趨(急いで避ける)に疎い、とある。
ここで 「狂愚」には二つの意味がある。一番目は誰もが考へる狂って愚かなことだ。首相の椅子にしがみつく本人と、その周囲が嘘をつきまくる姿はこれに該当するかも知れない。
二番目の解釈として松陰は、進取で避けないこととした。松陰が狂愚を愛し塾生にも勧めたのは、欧米の植民地化がすぐそこまで来たからだ。
安倍は鹿児島で立候補宣言なんかをしたが、地球と日本の危機が見えてゐるか。地球は滅亡寸前、日本も基本産業がめちゃくちゃになる寸前だ。自民党の諸君、狂ひたまへ。

八月三十一日(金)
自民党にだけ狂へと言ってゐるのではない。すべての政党は地球破壊とTPPを防止するために狂ふべきだ。政党だけではない。すべての国民は安倍政権の打倒と、地球破壊とTPPを防止するために、狂はうではないか。(終)

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