千百五十九(その百三十二) 1.邪悪のこころ中野正志批判、2.中二階状態の二階俊博批判
平成三十戊戌
六月二十八日(木)
宮城県の地方紙「河北新報」によると
日本のこころ代表の中野正志参院議員(70)が、自民党に復帰する方向で調整を進めていることが24日、分かった。

これだけでも悪質だが、このあと許し難いことを言った。
「今は準与党の立場だが、これからは安倍政権を内側から支えていく」と述べた。こころの国会議員は中野氏1人。昨年の衆院選で政党要件を失った。

まづ、中野が自民党に入らうが入るまいが政局にまったく影響しない。支へるとは思ひ上がりも甚だしい。前回の選挙は野党が混乱したから、自民党が勝ち過ぎの議席を保った。だから次回は議席を下げることこそあるべき姿なのに、内側から支へるとはその平衡感覚の欠如と偽善言辞に驚く。中野は日本のこころ代表ではなく、邪悪のこころ代表だ。
ここで、中野を強く批判するには理由がある。今後かういふ悪質な連中を出さないためにも、野党から与党にならうとする連中は厳しく批判し、次の選挙で落選させようではないか。

六月二十九日(金)
「安倍政権を内側から支えていく」と云ふその偽善言辞と似た話を前に聞いたことがある。NHKのテレビに出演した日本人元上座部仏教僧だ。放送では、この僧がカナダで弟の子を抱き、守らうと思ったと云ふだけで何をしたのか云はない。私は還俗したのではと思ったが放送で云はないから違ふのかなと見続けてゐると、かなり後になって元僧侶の子が二十歳になった話が出た。
上座部仏教では一時出家が盛んだから、還俗することに何の問題もない。還俗したと云へばよいのに、抱いた子の命を守らうと思ったなどと云ふから、厳しく批判される。しかも還俗後に信徒としてこれまで多数の人たちの善意に支へられた恩返しするならまだしも、ギターを使った瞑想で反仏教になってしまった。
中野正志も同じだ。一議席なので政党を維持できなくなったと云へばよいものを「安倍政権を内側から支えていく」と偽善言辞を吐く。河北新報によると
中野氏は参院選への対応について「立候補の意欲はある。比例の事情や若い世代のことなどを踏まえて考える」と話し、今年中をめどに判断する考えを示した。

つまりこの男は自民党から立候補し比例で当選したいだけなのだ。もし日本のこころを大切にするなら若い世代の育成を考へなくてはいけない。自民党はこんな男を受け入れてはいけないし、万一受け入れるならオール野党は徹底的に批判し、中野を落選させるとともに安倍執行部にも打撃を与へようようではないか。
野党から与党に寝返る者には厳しく対処し落選させる。これは政治の基本だ。

六月三十日(土)
自民党の特長は、自由党、改進党、国民共同党など旧政党が派閥として残ったため暴走しないことだった。そして幹事長は他派閥から出すことが暗黙の了解だった。それなのに幹事長の二階は中二階状態だ。読売新聞によると
9月の総裁選での安倍首相(党総裁)の連続3選について「間違いない」との見通しを示した。その上で、「安倍政権がどういう形になろうとも徹底的に支持する」と強調した。

どういう形になっても徹底的に支持とは、恐ろしい話だ。教団が毒ガスをばら撒いても教祖に付いて行く姿と重なる。

七月一日(日)
産経は偏向が酷く、新聞とは云へない。その産経新聞に、次の文章が載った。
二階氏は「(森友・加計学園問題について)解決してもらって、すっきりすることが大事だ」と述べつつ、「朝から晩まで日本に『モリ・カケ』しかないみたいにね。おかしいじゃないですか。みんな思っていますよ」とマスコミ報道を批判した。

二階が前半で云ったやうに、解決することが重要だ。それをせず嘘で誤魔化すから、いつまでも続く。後半の「朝から晩まで日本に『モリ・カケ』しかないみたいにね。おかしいじゃないですか。みんな思っていますよ」と云ふが、思ってゐるのは二階と産経新聞だけだ。
事は首相が嘘をついてよいのか、学校法人が嘘をついてよいのか。重大な政治問題だ。四十五年前のロッキード事件と似てきた。

七月二日(月)
中二階男の発言が火だるま状態だ。
この頃はね、「子どもを産まない方が幸せに送れるんじゃないか」と勝手なことを自分で考えてね。(中略)食べるのに困るような家はないんですよ。

まづ、若年層の非正規雇用が結婚の障害となってゐる。食べるには困らなくても、所帯を持ち子供を育てるには困る。こんな男が自民党幹事長とは、分不相応だ。そればかりではない。国会議員でゐることさへ、分不相応だ。こんな男を幹事長に選んだ党総裁も、分不相応だ。(完)

(その百三十一)へ 次、(その百三十三)へ

メニューへ戻る 前へ 次へ