千四十九(その六十一) 中途半端は犬も食はない(悪徳政治屋、安倍ナカマロ)
平成二十九丁酉年
十一月九日(木)
安倍のナカマロと云ふ架空の悪徳政治屋がゐる。阿倍仲麻呂のパロディーだが、ナカマロは悪質だ。お友達をゴルフに誘ひ優遇する。安倍ナカマロは別名を安倍仲間呂と云ふ。

十一月十日(金)
中途半端は犬も食はない。その理由は欧州、アメリカ、日本の三者には大きく違ひがある。まづ欧州とアメリカをまとめて欧米としよう。欧米と日本には大差がある。これは明治維新前までの歴史が異なるのだから当然のことだ。日本は、欧米の文化を完全に取り入れることも全然受け入れないことも不可能だ。だから日本にあった方法で取り入れなければならない。
ところが中途半端に取り入れる連中がゐる。自分たちに都合のよい部分だけを取り入れようとする。しかも欧米の中でまだ定常状態に達してゐないアメリカの都合のよい部分を真似するから、社会を混乱させる。
実に中途半端だ。安倍ナカマロは別名を安倍麻呂と云ふ。

十一月十日(金)その二
中途半端が駄目なことを先日体験してしまった。年末に提出する書類のため、証明書類を発行してもらひに市役所のサービスコーナーに行った。一時間早退して行った。ところが役所が終了した後の時刻なので、受付はするが受け取りは明日の11時以降になると云ふ。やむを得ず翌日は午前半休を取り、受け取りに行った。
この場合、申し込む日は30分早退にすればよかった。さうすれば翌日は受け取ったあと出社して12時まで3時間の遅刻。合計3時間30分だから欠勤にならない。私の勤務する会社は富士通の就業規則と同じで、1ヶ月に3時間59分までは欠勤が認められてゐる。尤も欠勤と云ふ語は富士通しか使はず、遅刻早退等と呼ぶが。
早退が30分で済むところを1時間取るから翌日遅刻3時間で合計4時間となり、欠勤ではなく欠勤になってしまふ。1分の差で有休を半日取得するはめになった。
この場合、どこが中途半端なのかと云ふと、まづ2時間取れば役所が開いてゐるからその場で書類を取れた。或いは30分取れば翌日貰ふのに3時間取れた。自分に都合のよいやうに余分に取るから、翌日足りなくなった。特区だと言って自分たちに都合がよく認可しようとする連中と心理は似てゐる。ただし私は合法、彼らは違法。彼らが違法ではないと言ひ張るなら、国会に証人喚問して白黒をはっきりさせるべきだ。特区は憲法違反と云ふ主張もあり、これは一理ある。

十一月十三日(月)
時間が十分に経過しない中途半端もある。明治維新の後に西洋の猿真似で近代政府を急造し、後に国民の要求で普通選挙も実施した。ところが日本の実態に合ふ状態に至るまでの時間を経ず終戦を迎へた。
戦後は完全な民主主義になったはずなのに昭電疑獄、深谷駅急行停車事件、ロッキード事件、そして森友加計事件が起きた。四つのうち一つは軽微だ。それは深谷駅急行停車事件で、逮捕者はゐない。しかし運輸大臣は辞任した。
七十二年を経過したのに日本の民主主義はまだ日本に合ってゐない。間が足りない。安倍ナカマロは安倍無か間呂だった。

十一月十八日(土)
権力者は公正でなくてはいけない。お友達を優遇してはいけない。ゼロサムの原理で損をする人たちが出て来るからだ。今回は膨大な補助金の原資を支払った納税者と、既に獣医学科を卒業または在学中の人たちだ。あと愛媛県以外の都道府県と、今治市以外の市町村も損をする。
ナカマロは魔が差したとしか云ひやうがない。或いは三代目ともなると、公平さを忘れて心の中に悪魔が棲み付くのか。ナカマロは安倍中呂だった。(完)

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