千十一 1.民進党は内紛をしてはいけない、2.民進党と共産党は反唯物論の共通項で選挙協力を
平成二十九丁酉年
七月二十一日(金)
民進党は、蓮舫さんが国籍関係の資料を提示し、一件落着した。ところがまだ党内がもめてゐる。今の民進党が駄目なことは明らかだ。だからと言ってもめてはいけない。
将来、都民ファーストの会と合流するにしても、民進党は一体で行動しなくてはいけない。執行部を批判するのではなく、将来の展望を語るべきだ。
七月二十二日(土)
蓮舫さんに替はり代表を務め党勢を回復させられる人がゐるのなら、執行部を批判したほうがいい。ゐないのに批判してはいけない。とは云へ、蓮舫さんが野田さんを幹事長に指名したのは最悪の選択だった。今回幹事長は交代するらしい。これで少しは光が見えてきた。
安倍内閣の支持率は最低、支持しない率は最高なのだから、閉会中審査で安倍を追ひ込んで支持しない層を取り込む。その上で小池新党と交渉すれば、双方に満足がいく選挙協定が可能だ。
七月二十三日(日)
今は、安倍お友達濡れ手に粟政権を倒閣できる好機だ。それなのに菅直人が、原発ゼロを公約とする新党構想を言ひ出した。菅直人は時機を見極める能力がゼロだ。安倍を引き摺り下ろすことが、民進党の国民に対してその存在価値を回復できる唯一の方法だ。
七月二十六日(水)
二日間の閉会中審査で、民進党と共産党の質問が安倍の嘘を明白にした。この二党に自由党、社民党を合はせて選挙協力するには、反唯物論を共通項とすべきだ。
共産党は弁証法的唯物論を掲げるが、これは単純唯物論に反対するためのものだ。単に民進党と共産党が協力すると、多くの国民は単純唯物論を見抜いて支持しない。単純唯物論に反対して民進党、共産党、自由党、社民党は協力しますと云ふことならば、多くの国民が支持する。
七月二十七日(木)
民進党が一番にすべきは都民ファーストの会との連携だ。それにも関はらず共産党に言及したのは、今回の両党の連携プレーだ。民進党が1月20日を引き出し、共産党は三人の大臣訪問が昨年八月下旬から九月上旬だったことを引き出した。
実際には、共産党が反単純唯物論に戻ることは不可能に近い。レーニン、スターリン、毛沢東、ポルポトの過ちを正さなくてはならないのだから。しかし少し工夫すればそれほど困難ではない。ベトナム戦争のときのベトナム労働党(現、ベトナム共産党)を見習へばよい。
民進党は短期では都民ファーストの会と連携するとともに、共産党はその間に反単純唯物論に反対する党に進化すべきだ。都民ファーストの会と合流した民進党が将来、反単純唯物論の共産党とどう連携すべきかは、そのときの状況による。
都知事選で、美濃部、石原、小池と三氏が勝利した要因を分析するとこのやうになる。蓮舫さんは、早く都民ファーストの会と協議を開始すべきだ。これで党内の不協和音は解消する。(完)
追記七月二十八日(金)
昨日午前、蓮舫さんが代表を辞任すると云ふニュースが突然流れた。そして午後に記者会見が開かれた。都議選が終った直後に辞任したのなら判る。しかし国籍問題の資料を公表し、野田さんの幹事長辞任を発表し、その後で辞任となると、せっかくの安倍追い込みの流れに水を差してしまふ。
しかしその心配は無用だった。防衛相の稲田さんが辞任した。これで相討ちだが、ここでレバレッジを働かせようではないか。蓮舫さんが都知事選敗北で辞任したのだから、もう一人の都知事選敗北男も辞任させようではないか。
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