九百六十二 暫定で民進党を応援
平成二十九丁酉年
四月十九日(水) 実行力のある人をトップに
今治市の獣医学部は典型的な政財癒着による濡れ手に粟の商法だから、絶対に阻止しなくてはいけない。それまでの間、暫定的に民進党を応援することにした。一日も早く再び安倍さんを応援できる日を楽しみにしてゐる。
民進党のすべきは、まづ大物で実行力のある人をトップに据ゑることだ。今の代表と幹事長はそのまま残して、総裁を設けるのがよい。国民は「お、自民党と本気で対決するな」と違った目で見るだらう。自民党のトップは総裁だからだ。
今、総裁に合ふのは都知事の小池さんと、前大阪市長の橋下さんだ。自民党との対決姿勢から小池さんが最適だが、引き受けてくれないだらう。一旦民進党を解党し全員が無所属になる。都議選立候補者が都民ファーストの会に入り、関係を熟成させた上で国民ファーストの会と名乗る方法もある。
橋下さんを総裁に担ぎ、日本維新の会の松井さんと連携する方法もある。今は合併しないほうがよい。選挙目当てと見られるからだ。橋下さんを総裁に仰ぎ維新の会と兄弟関係にあることをアピールして選挙に臨み、その後に合併し日本維新の会を名乗るのはよいことだ。

四月二十日(木) 産経新聞の輿論調査
お友達ならぬ森友達(森友学園、加計学園)の騒ぎが、必ずしも安倍内閣の支持率に影響してゐない。騒ぎの発生後に実施された輿論調査は産経新聞だけだ。産経新聞は今回の騒ぎで唯一安倍内閣を支持してゐるから、まだ結論は出せないが。
騒いだ割に自民党の支持率が下がらないのは、民進党は騒ぐ方向を間違へた。森友学園は、国民の財産が極めて安い価格で売却されたことを問題にすべきなのに、教育勅語など違ふ問題で騒いだ。
加計学園は獣医の年収はそれほど高くなく臨床に従事する割合は半分に過ぎず長年新設が認められなかったのに、表面的な人気だけで学生は集まると応募したところに認めるのは濡れ手に粟の商法であることを指摘して騒がなくてはいけない。前半部分が必要な理由は、国民は獣医の臨床比率は判らない。しかし実情を知った上で濡れ手に粟の商法だとなれば、これに多くの国民が嫌悪を感じるのは当然だ。
民進党の急務は自民党の支持率を下げることだ。今、解散を仕掛けられたら、産経新聞の輿論調査が正しいのなら民進党は壊滅する。

四月二十日(木)その二 解散対策
解散を防ぐには、森友達問題をもっと国民に宣伝すべきだ。安倍夫人とお付きの公務員を守秘義務違反で告発した人がゐる。これを見倣ひ、二番煎じではあるが民進党として或いは所属の全国会議員の連名で告発したらどうか。
併せて「解散したら2/3は取れないから憲法改正はできなくなる、安倍さんの憲法改正は口先だけだった」と民進党は選挙戦で大騒ぎすることをどしどし予告したほうがよい。
輿論調査をしないと自公維で2/3を取れるかどうかは判らないが、私は取れないと思ふ。あと都議選前に解散して候補者の公認ができるのか、公明党は都議選前の解散に賛成なのか。解散自体に問題は山積みだが、産経新聞の輿論調査への対応をまづ考へた。

四月二十一日(金) 単純唯物論どうしが選挙協力してはいけない
民進党は共産党と選挙協力をしてはいけない。両党のためにならない。かつて社会党、共産党が全国に革新知事、革新市長を誕生させた原動力は、国民の西洋式資本主義への反感だった。悪魔の思想である単純唯物論への反感が弁証法的唯物論に期待したと云へる。弁証法的唯物論と云ふと共産主義と同義に思ふ人も多く、さう云ふ人にとっては社会党の持つ文化守旧が中和したとも云へる。
米ソ冷戦終結と日本社会党の消滅ののち、国内の左翼はほとんどがサヨクになった。日本共産党は今まで孤高を保つのでまだ期待はしてゐた。しかし前回の民進党との選挙協力で、単純唯物論に転落したことが明らかになった。
単純唯物論は、西洋にあっては資本主義、アジアにあっては西洋猿真似となって現れる。私は民族と云ふ言葉をほとんど使用しないがベトナム戦争当時の云ひ方をするなら、民族性を保てるかどうかだ。民進党と共産党が選挙協力すると、両方とも単純唯物論になってしまふ。民進党は第二の保守政党、共産党は弁証法的唯物論と、別の道を歩み国民のために貢献べきだ。

四月二十二日(土) 私の姿勢は全然変はってゐない
少し前まで、私は安倍さんを全力で応援してきたが、今は暫定で民進党を応援することになった。しかし私の姿勢はまったく変はってゐない。つまり、政治と癒着して濡れ手に粟で儲ける連中は許さないと云ふことを続けてゐる。
菅野田による消費税増税は大手組合にとって都合がよい。日本は企業別労組と云ふ世界でも奇妙な組織になってしまった。そのため必要なところに労組がなく、不要なところに労組がある。だから民進党(当時は民主党)は消費税増税をごり押しした。まさに濡れ手に粟だ。
そして今回、今治市長なる男は、獣医学部の倍率が卒業後の年収や臨床業務への従事率とはかけ離れて高いことを悪用して、獣医学部を新設させようとした。これも濡れ手に粟だ。

四月二十三日(日) 前原さんの対案路線は不人気を呼ぶ
かつて前原さんは、代表だったときに対案路線を取った。あれは不人気の原因だからやってはいけない。国民が期待するのは、実行力のある政治家だ。小池さんと橋下さんは該当する。実行力で官僚や既得権と対抗することに国民は喝采を送る。
前原さんの対案路線は、実行力とは反対の口先路線だ。民進党は、自分だけ小利口(民主主義だ、自由だ、立憲主義だ、と既に達成されてゐることを叫ぶ)な人間(日本新党出身や官僚転身)と無利口(ユニオンショップや公務員組合の役員を無能なゆゑにそつなく務める)な人たちの集合体だから嫌はれる。
前原さんのすべきは対案を出すのではなく、政府提出法案を潰すことだ。それも旧社会党みたいに審議拒否や国会前デモで阻止のふりをするのではなく、本当に潰すことだ。これで人気が出る。(完)

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