九百三十八 授業で憲法9条暗記競争をさせる人間は教師失格だ

平成二十九丁酉年
二月四日(土)
産経ニュースによると
兵庫県の中学教諭は、戦後の謝罪外交に区切りを付けようとした平成27年の安倍首相による戦後70年談話を「過去を水に流すのはいいのか」と批判。授業では、日本国憲法の重要性を理解させるため、前文と9条の条文暗記に取り組み、合格者には美術部の生徒が作成したワッペンを贈呈したことを紹介した。
この人は教師失格だ。まづ貴重な授業の時間を前文と9条の暗記なんかに使ってはいけない。日ごろから授業時間の有効活用を考へれば、こんな無駄なことに時間を使ふはずがない。普段から退屈で無駄な授業をするから、前文と9条を暗記させるなんて発想が出て来る。

二月五日(日)
この教師への批判について産経ニュースは
ただ、こうした憲法の一部だけ暗記させることについて、教育評論家の石井昌浩氏は「憲法の前文と9条だけを暗記させるのは幅が狭い。憲法が社会や政治で果たす役割や、全体像を教えて生徒の視野を広げるべきではないか」と話している。

まったくそのとおりだ。米製憲法に賛成の人もこのくらいは批判しなくてはいけない。問題は米製憲法には賛成の人と反対の人がゐる。それなのに授業で前者の意見を押し付けてよいのか。
私は日本の平和運動が変質する前までは、今の憲法に反対ではなかった。例へば畑革新知事の時代は埼玉県庁に「憲法を暮らしに生かそう」と書かれた垂れ幕があった。私は「生かそう」では不十分で畑さんは社会党右派だから仕方がないと思ったが、本人は「守ろう」を進化させたのが「生かそう」だと言っていて、それは一理あった。しかし総評と社会党が消滅し平和運動が変質した後は日本死ねの民進党と、「働かずにたらふく食べたい」「だまってトイレをつまらせろ」を編集方針とする社会破壊拝米新自由主義反日パンフレットの言動があまりにひどいので、今は憲法改正派になった。今回のニュースも同じだ。私がまだ米製憲法賛成派だとして今回のニュースを聞いたら、それだけで憲法改正派になる。それほどひどい授業内容だ。

二月六日(月)
この授業は、悪い授業例として紹介されたのではない。日教組の教育研究全国集会で紹介された。つまり日教組はこんな授業が模範例だと思ってゐるらしい。日教組は最近批判したばかりだが、ひどい組織に転落したものだ。

二月七日(火)
日教組はニセ労組シロアリ連合なんかに加盟するから悪くなる。ニセ労組シロアリ連合は世界でも日本だけの企業別労組、しかもユニオンショップの大企業がほとんどだ。全国の基本産業で働く人たちを不利にする消費税増税なんかに加担し、失業者や非正規雇用者も切り捨てる。そんなことさへ判らない人間が偉さうに前文だ、九条だと教へるのだから驚く。
ここで基本産業は地元産業と呼んでもよい。しかし地元産業の中には全国展開するところもある。だから基本産業と呼んだ。幕末に日本と世界で金と銀の交換比率が異なるため、外国人が大量の銀を持ち込み金を流出させ大儲けをした。今の貿易は海外との人件費の差、或いは新製品を思ひつく僅かの差(人類の歴史から見れば1年や2年はわずかな差だ)を利用して大儲けするだけだ。だから幕末の悪徳外国人と変はらない。そんなことさへ気が付かない人間は教育に携はってはいけない。(完)

二月十日(金)追記
この授業はあまりに悪質なので追記すると、
戦後70年談話を「過去を水に流すのはいいのか」と批判。

私は日中韓が友好関係を築いてほしいと願ふが、それを妨害する連中がゐる。かつて保守は米ソ冷戦下でアメリカ側に付くためだったが、これには別に反対ではない。スターリンの粛清や毛沢東の文化破壊を考へれば当然のことだ。私は当時の帝国主義(第二次ベトナム戦争のときのアメリカと、第一次ベトナム戦争のときのフランス)と西洋猿真似が日本社会を次々に破壊する現実を見て親共の立場だったが、だからといって当時の親米も理由のあることだ。
ところが冷戦終結後に奇妙な連中が出現した。連中のやることは米英猿真似と日本社会破壊だけだ。その一環としてやたらと従軍慰安婦と南京事件を騒ぎ立てる。
もっと重大な事件がある。第二次世界大戦前は世界の大部分を西洋列強が植民地とした。戦後も同じで第一次ベトナム戦争やスエズ騒動などが続発した。これらを無視して日本だけを取り上げて「過去を水に流すのはいいのか」と批判するのが西洋帝国主義の手先となったにも関はらずそのことに気付かず平和を叫ぶ連中だ。


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