八百四十七(乙) 国内に反日勢力をでっち上げる反日パンフレット(在日韓国朝鮮人への反感を煽る)

平成二十八年丙申
六月四日(土)
昨日の朝パンフレット1ページ目先頭にはヘイトデモ事前差し止めといふ大きな見出しとともに、1ページ目の有効面積(天気予報、目次、天声人語、広告を除く)の半分を費やした文章がある。これはよいことだ。私は国籍や出身国による差別は絶対に反対だから、たくさんの面積を使ふことには大賛成だ。
ところが社会破壊拝米新自由主義反日パンフレットの悪質なところは、ヘイトデモに反対するふりをして、日本人の在日韓国朝鮮人への憎悪を煽ることだ。
どこが煽ってゐるかと云ふと、このページに「在日コリアン」といふ語が2回、35ページ目(テレビ欄の一つ前の所謂三面)に5回出てくる。7回も書くと、これは何らかの意図があると考へなくてはいけない。多くの日本人の感覚では在日韓国人、在日朝鮮人と云ふと親しみを感じるが、在日コリアンと云ふと嫌な印象を受ける。単語の持つ口調は大切だ。

六月五日(日)
かつて北朝鮮は平壌放送といふ日本語によるラジオを放送してゐた。今でも放送局名を変へて存在するやうだが、今となってはアジアの平和に役立たないから聴いたことがない。しかし昭和48年には平壌放送を聴いたことがある。日本人拉致事件が始まる前の話だ。韓国からの日本語放送も聴いたことがあるし中国からの北京放送も聴いた。北朝鮮だけを聴いた訳ではない。ちなみに一番出来の悪いのが韓国だった。韓国は朴正熙による独裁政権で金大中氏拉致事件があり、台湾も蒋介石親子による独裁だから、日本での中国と北朝鮮への評判は良好だった。
日本の野党第一党の社会党は北朝鮮と強い交流があったし、日本共産党も断絶する前だった。北朝鮮は中国や日本から入った外来語に朝鮮語本来の単語がある場合はその使用を推奨したり、中国の文化大革命とは異なって知識人を有効活用するなど、アジアにおける共産主義の一つのモデルケースとして、日本でも注目された。当時、平壌放送はピョンヤン、チョソン、キムイルソン首相など、或る時期は朝鮮語読みになり、別の時期は平壌、朝鮮、金日成首相と日本語読みになるなど、どちらかで統一されてゐた。
朝鮮語読みの時代に、北朝鮮は韓国とコリョ連邦を結成することを提唱した。日本語読みの時代だったら高麗連邦だらう。当時は北も南もそれほど経済格差はなく、武力は北が勝り南は米軍駐留で帳尻を合はせる時代だったから、南はこの提案を呑むはずが無い。もし連邦を作ったら北が攻めてきても国内問題になってしまふからだ。

さて、日本にゐる韓国朝鮮籍の人たちが自分たちを高麗人或いはコリョ人と呼んでくれといふなら、これは筋が通る。しかしコリアンは英語をそのまま持ってきただけで外来語でも何でもない。外来語は一応日本語だが、コリアンは外来語ではないから日本語ではない。そんなものを使用してはいけない。何よりも語感が悪い。日本と韓国朝鮮人の仲を悪くしたい拝米新聞は、さかんにコリアンなる語を使ふ。

六月六日(月)
マッチポンプといふ言葉がある。自分がマッチで火を着けておいて、大騒ぎをしてポンプで消す。最近は悪質なマスコミがよく用ゐる手口だ。在日韓国朝鮮人が用ゐない在日コリアンなる語をさかんに使ふ。そのうち使ふ人も少しは出てくる。マスコミの悪質な記者は運動の取材と称してしばしば出入りするからだ。そして今回、地裁の仮処分に「川崎市臨海部は、在日コリアンと呼ばれる在日韓国・朝鮮人が多数居住する地域で」とあった。なぜあったかは仮処分申請に書いたからだ。
仮処分に書かれたからと云って、それをすぐに云ったのでは意図が読者に判ってしまふから、文章の中で七回、仮処分の要旨の中で一回の合計八回用ゐた。なぜ反日パンフレットは在日コリアンなる語をさかんに使ふのだらうか。日本人と在日韓国朝鮮人を対立させ、それで日本の社会を破壊して西洋化するためだとしか考へられない。(完)

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