八百十九 朝日新聞の小さな偏向文章、塵も積もれば山となる
平成二十八年丙申
二月二十六日(金)
二つの偏向
二十四日の社会破壊拝米新自由主義反日新聞(自称朝日新聞)は小さな偏向文章が二つ載つた。一つは天声人語だ。
土俵をつくることと相撲を取ることは、分けて考えなければならない-民主党の枝野幹事長が10年以上前にそう言っていた。
これはつまらない引用だ。土俵をつくることと相撲を取ることを分けるのは当り前だ。わざわざ枝野を引用する話ではない。しかもここから先の文章が偏向した展開になつて行く。
二月二十八日(日)
土俵とは憲法を指す。(中略)どの政党が政権を取っても従うべき定めだ。これに対し、相撲を取るとは、政権の座や政策の中身をめぐる各党の競い合いを意味する。二つを区別せよとはどういうことなのか。
まづ、土俵をつくることと相撲を取ることを区別するのが当り前だが、それは分類の方式にもよる。当事者で考へれば、土俵をつくるのは職人、相撲を取るのは力士だから区別するのが当り前だ。日本中を探しても、二十四日の天声人語を書いた一人を除き同意しない人はゐないだらう。
組織で考へれば、土俵をつくることと相撲を取ることは、どちらも公益財団法人日本相撲協会の業務だから区別すべきではない。地方巡業なら土俵を造る費用は興行主の負担になる。つまり何を基準にするかだ。こんなことも判らず、屁理屈をこね回すのが反日新聞の売文屋だ。
三月四日(金)
自民党が改憲という新たな土俵づくりを目指すなら、民主党との合意が欠かせない。なぜなら仮に民主党政権ができた場合も、その土俵に乗ることになるのだから。従って国政選挙という相撲を取るにあたっては、憲法を争点にしてはいけない、というのが枝野氏の主張だった。
これは奇妙な主張だ。選挙で憲法を争点にしないと、いつ争点にするのか。それではシロアリ民主党が得意な詐欺手口と変はらない。シロアリ民主党は、官界のシロアリを退治することで消費税増税分の財源をねん出するとして選挙に臨んだ。ところが菅直人といふペテン師(鳩山氏の表現)が突然、消費税増税を云ひ出した。憲法を争点にしないとはかう云ふやり方だ。
選挙のときは何も云はない。選挙が終つたら突然改憲を云ひだして可決してしまふ。反日新聞はそんなやり方でよいと思つてゐるのか。
三月六日(日)
「自民党が改憲という新たな土俵づくりを目指すなら、民主党との合意が欠かせない。」も奇妙だ。共産党、おおさか維新の会、社民党、生活の党と山本太郎となかまたち、日本のこころを大切にする党、日本を元気にする会、新党改革、無所属クラブとは合意しなくてよいのか。全党と合意することは不要だが野党第一党とは合意が必要だと考へてゐるのなら、それは矛盾した話だ。少数政党を合はせると野党第一党を超えることもある。そもそも与党で2/3を超えれば可決できる。
可決できるのに野党第一党と合意しなくてはいけないといふのは、これこそ憲法に違反する。社会破壊拝米新自由主義反日新聞(自称朝日新聞)は、シロアリ民主党と体質が同じだから、シロアリ民主党を持ち上げただけだ。偏向のひどさがよく判る。
社会を破壊することで改革をしてゐるふりをしてガス抜きするとともに欧米化を図り、それでゐて自分たちの既得権は守り抜く。かういふ偽善者を撲滅するためにも、今回は憲法を改正しよう。
三月十日(木)
集団的自衛権の行使を認める安倍内閣の閣議決定と安保法制は、野党から見れば、現行憲法という土俵を解釈変更によって掘り崩した暴挙に他ならないからだ▼民主党はじめ野党5党は(中略)一本にまとまれば影響は大きい▼「野合」批判もあるだろうが、「立憲」という大義は小異を捨てるに値する。
私は本来安保法制に反対だ。ところがシロアリ民主党を始め野党は、反対の仕方が悪い上に、マスコミに踊らされた偽善勢力が大騒ぎをするから、賛成に転じた。
憲法改正にアメリカが反対する理由は何もない。ところが現憲法を守旧したい連中がアメリカに働きかけるおそれがある。安保法案によつて、この後の憲法改正は日米安保条約に影響するものではないことを示せる。賛成派と反対派を比較すれば、賛成派のほうが日本のためになる。
社会破壊拝米新自由主義反日新聞(自称朝日新聞)は、安保法案と憲法改正の区別がつかないらしい。安保法案が違憲だとしたら、憲法改正で違憲状態を解消できるとは思はないのか。そもそも今の自衛隊は法的に存在しても憲法の条文を読めば違憲だ。その状態は放置してよいのか。駐車禁止の場所に、一番目に車を止めた人は合法で、二番目に止めた人は違反だといふようなものだ。
社会破壊拝米新自由主義反日新聞(自称朝日新聞)の偽善、守旧、既得権維持の下心が現れた実に醜い文章だつた。売文屋とはいへ、ひど過ぎる。
三月十一日(金)
では次の記事に移らう。私はNHK解散視聴料廃止論だから、NHK会長の籾井氏とは正反対の立場だ。ところが一部の偏向マスコミが、取るに足らないことで籾井氏を批判するから、私は籾井氏支持になる。社会破壊拝米新自由主義反日新聞(自称朝日新聞)はNHK籾井会長不適切発言撤回 衆院総務委といふ見出しとともに次の文章で始まる記事を載せた。
NHKの籾井勝人会長が23日の衆院総務委員会の答弁で、聴覚障害者への別称を使い、発言を撤回する場面があった。
この文章をキー入力するとある現象に気付いた。「障害者」に変換しようとすると私のパソコンは「障碍者」「障がい者」「障害者」の順に出て来る。正しくは「障碍者」だが常用漢字ではないから、戦後は「障害者」と書くやうになつた。しかし害といふ字は悪い意味を持つ。障碍者に対してこんな悪い字を使つてよいと思つてゐるのか。
野党議員がNHK子会社の幼稚取得問題について質問したことに対し
籾井氏は「こういう大問題をみんなに対して、『つんぼ桟敷』のようなことにすることはない」などと聴覚障害者への蔑称を用いながら語った。
私くらいの年代だと『つんぼ桟敷』といふ単語は使はない。籾井氏は私より十三歳年上だからこの語を使ふこともあらう。「つんぼ」は差別用語だが「つんぼ桟敷」は差別用語ではない。「害」は悪い意味だが「障害者」に悪い意味はないのと同じだ。
とはいへ使はないに越したことはない。年代の差で無意識に使つた場合に、周囲から指摘されて取り消せば何の問題もない。取り消さなかつたら記事にすればよい。籾井氏が取り消したにも関はらず記事にする。24日の社会破壊拝米新自由主義反日新聞(自称朝日新聞)は二つの偏向文章をさりげなく入れた。(完)
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