七百六十二 一年四ヵ月ぶりのスポーツジム

平成二十七乙未
十月二十六日(月) 健保組合四十周年
今月は健保組合が設立されて四十周年になる。それを記念して幾つか特典があつた。セントラルスポーツの使用料が千五百円以下の施設で一回無料になるといふものもあり、昨日行つてきた。十月中のみ有効である。来週の土曜(三十一日)は用事がある。といふことで一昨日、水泳用具一式を探した。ゴーグルはあったが帽子と水着がない。普段掃除をしない押入れの奥を探したのでほこりを吸つたためか、お昼後に調子が悪くなつた。一時間昼寝をしたら体に力が入らなくなつた。
かう云ふ日に運動をして事故になるといけないので様子をみた。午後四時に行くことにした。かつて使用したカバンがない。破れたので廃棄したのだつた。運動靴もどこに行つたか見つからない。再度の中止の危機を乗り越えて、さつそうと家を出た。

十月二十七日(火) 機械運動の男女差
ジムの機械は使用前に強さを調整する。男と女の標準位置に青と赤の丸が付いてゐる。例へば青が10Kg、赤が5Kgのとき、私は10Kgで行ふことが多い。一部12Kgや14Kgで行ふものもある。連続して7回、それを3度繰り返す。10Kgで連続10回以上できてしまふ場合は12Kgなどに上げる。1つだけ8Kgのものがあつた。左右の手を体の横に伸ばし、1/4円を描いて前方に押しつぶす運動で、この動きは普段やらないから筋肉が弱い。最初10Kgでやつたが5回が限度だつた。
男女に差があることを機械運動は示す。今回は1年4ヶ月ぶりである。健保組合にスポーツセンターがあつた時代は毎週のように通つたから青より強くても10回以上はできた。だからといつて数値が高いほうが偉い訳ではない。それだと象は世界で一番偉いことになる。世の中には役割分担があり、昭和末期までは男女とも守つてきた。プラザ合意の円高で化石燃料が安くなると、男女どちらでもできる仕事が増えた。一方で化石燃料は地球温暖化と引き換へである。人類はよくても多数の野生生物が滅びる。否、人類でも水没する地域や暴風雨や水不足、疫病、食糧危機で大変なことになる。金持ちはよくても庶民は大変なことになる。

十月二十八日(水) 市立のスポーツセンター
健保組合のスポーツセンターに行き出したのが今から二十三年前で、最初は機械運動だけだつた。使用料が五百円でその後、プールにも参加するようになつた。スタジオはヨガやナチュラルヨガや気功など宗教性があるのでは(実際にはなかつたが)に一回づつ参加した。今から五年前に直営センターが廃止された。それからはセントラルスポーツに行くようになつた。こちらは1500円で健保から半額の補助が出る。直営センターもさうだがプール、風呂がある。市立のスポーツセンターは300円でプール、風呂はない。しかし毎回行くには身丈に合ふように思ふ。

十月二十九日(木) ザイザル
鼻アレルギーがあるので、医院でザイザルを処方してもらふと翌日眠くなる。セントラルスポーツへの出発が午後四時になつたのは、今考へるとこれが原因だつた。眠くなるばかりか感情の細かい働きが鈍くなる。アレジオンといふ薬を処方してもらふこともあり、こちらは効くまでに数日掛かるが眠くならない。(完)

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