七百四十五 1.祝安保法案成立、シロアリ民主党への怒りのほうが強かつた、2.山本太郎氏への評価、3.喪服は黒でよいか

平成二十七乙未
九月十九日(土) 安保法案成立
昨日は参議院本会議で議長不信任案と首相問責決議案、衆議院本会議で内閣不信任案の討論と採決をインターネットで部分的に見た。全部見ない理由は、特にシロアリ民主党の時間を引き延ばしのための議論が明白だから、聞いても時間が無駄である。そのようななかで名前は判らないが共産党(たぶん議長不信任案)と公明党(内閣不信任案)の発言がよかつた。参議院では発言時間の制限が記名投票で可決したにも係らず、シロアリ民主党に持ち時間を超えて延々と話し議長の注意も無視する人がゐた。話の中身がよいのならまだ判る。話し方が立派ならまだ判る。中身がなく話し方もどこかツッパリのようで不愉快だつた。この人のとき見るのを1回目に止めた。

五日前の参院特別委員会で、山本太郎氏が日米安保条約のことを売国条約と発言し、委員長から注意され訂正する場面があつた。私は売国条約といふ表現に賛成である。本来は軍事同盟である。軍事に限ればよいのにアメリカの内政干渉に屈して、次々に政策を受け入れてきた。そしてついに船橋洋一の英語公用語論とその直後の首相私的懇談会による英語第二公用語論が現れた。これなんか安保条約がななければ絶対に出てこない話である。売国条約といふ表現で何の問題もない。なほ安保条約を売国条約にしたのは日本側の責任である。山本氏はそこまで言及すればよかつた。

九月二十二日(火) 山本氏の牛歩戦術は表層では反対だが本質では賛成
まづ山本氏が牛歩戦術を取つた。理事会で与野党が牛歩は、やらないなどを協議したはずだ。だから合意内容に反することは信義に反する。だからまづは山本氏に反対である。しかし本来、議長は投票しない人が1分以内に投票しない場合は棄権と見做すと宣言すればすむ話だ。今回も議長はしばらく注意を促したりしたあとで2分以内に投票するよう伝へ、おそらく同じ会派であらう、別の人が山本氏に注意に行つた。議長或いはそれを補佐する事務局は何をやつてゐるのかといふのが初日の感想である。
後日、別のことを考へるようになつた。理事会とは何か。必要なことは本会議で決めればよい。山本氏が牛歩を取り、棄権と見做す議長と、後日懲罰委員会に掛ける他の政党があつてもよい。この場合に事務局や秘書が議員に教へてはいけない。自分の判断で行動できなくてはいけない。
理事会、事務局、秘書がゐなければ行動できない議員は議員の資格はない。長年の無能な議員どもの慣習としてこれらができた。山本氏の行動は貴重である。今後、事務局は運営への口出し禁止、秘書は議場立ち入り禁止、理事会は廃止で試しに議会を運営してほしいものである。無能な議員を淘汰することができる。

九月二十三日(水) 喪服
山本氏が本会議に喪服で出席した。そのことに賛成でも反対でもない。不思議と全く感想がなかつた。数日して葬祭業の関係者が神聖な喪服を政争の道具にしたといふ批判を目にした。そのときはなるほどと思つたが、やはり実感が伴はないまま四日が経過した。そしてその理由が判つた。黒い喪服は本来の喪服ではない。
今から十五年ほど前だらうか、黒い喪服は本当に日本古来の喪服なのか疑問に思つたことがある。一つはスーツ型の喪服である。しかし着物型に替へたとしてもやはり違和感がある。半年くらい前にその疑問が解けた。日本では古来、白が喪服だつた。黒に変へるから参加者の信仰心が消失する。今の葬儀は取引先や会社の上司へのごますり参加の性質が強い。さうなつてしまつた理由は一つには喪服にあるのではないか。
私が疑問を感じたきつかけは、礼服で白のネクタイをすると結婚式、黒のネクタイをすると葬式。このような方法が昔からのやり方のはずがない。だから山本氏が喪服で来て何の問題もない。(完)


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