六百九十四、地球温暖化防止を含めた地球破壊防止運動を

平成二十七乙未
四月二十六日(日) 丸山茂徳説が万一正しくても化石燃料は停止しなくてはならない
先週の金曜に午後半休を取り東工大の丸山茂徳氏の講演を聴きに行つた。地球温暖化の原因は二酸化炭素ではなく水蒸気だといふ。この説は一理あるが、弱点も多い。地球の平均気温変化の理由は多数あり、そのほとんどは未知である。雲が原因だから二酸化炭素ではない。そんな二者選択をしてはいけない。丸山氏の説では12年半の周期で太陽の活動が弱まるさうだ。すると平均気温は下がるが昼間の最高気温は上がる。その影響を考慮しても今後平均気温が上がらない保障はない。そればかりか海水の酸性化など二酸化炭素増大による影響は計り知れない。
だから化石燃料の使用停止を含めた地球破壊防止運動を今後進めるべきだ。

四月二十八日(火) 今こそ西洋文明の停止を
人類は次の世代になつたとき地球環境を同じに保たなくてはいけない。江戸時代までの日本はさうだつたし、戦後も昭和三十年代は限りなくこれに近かつた。ご飯は薪で炊くし、室内のこたつや火鉢は炭を用いた。発電は水力の比率が高く小学校では日本の電気は水主火従と習つた。昭和三十九年の東京オリンピックの当時の生活に戻ることは不可能ではない。一人だけ周囲と異なる生活をするのは大変だが皆で同じ生活をするのは楽である。

四月二十九日(水) 丸山説の悪質なところ
丸山説の悪質なところは、それが二酸化炭素を増やしてよい理由にまつたくならないことだ。例へば昭和の初期に結核が毎年少しづつ悪化する患者がゐたとする。まだ抗生物質が出る前である。結核は国民病だつた。たまたま先月咳が多量に出てその原因は普通の風邪だつた。だからといつて結核の用心を止めてよいことにはならない。そんなことをしたら一気に悪化し死に至るだらう。丸山説は太陽の活動の周期を述べただけで二酸化炭素を増大させてよい理由にはならない。

四月三十日(木) 循環と移動は違ふ
丸山説では太陽の中期の活動周期に合はせて気温が変化する。だから人類活動により気温が変化してもよいと考へたら大間違ひである。太陽の活動周期は循環である。活動が弱まつてもいづれ復活する。人類が化石燃料を燃やすことで二酸化炭素が増大することは移動である。二度と元には戻らない。地球環境は化石燃料を意図的に燃やすことは考慮されてゐない。丸山氏はせつかくキリスト教文明と仏教文明の違ひから講演に入つたのだから、西洋文明とは別の立場から化石燃料の禁止を主張すべきだ。

五月六日(水) 大量の二酸化炭素
これだけ大量の二酸化炭素を放出して、地球に影響がないといふことはない。温暖化はその一つに過ぎない。万一丸山説が正しいとしてもこの先、影響が次々と現れるだらう。影響にはすぐ現れるものと、暫くしてから現れるもの、長期に亘つて影響するものがある。人類は数世代前まで化石燃料をほとんど消費しなかつた。今後もそうすべきだ。(完)


メニューへ戻る 前へ 次へ