五百三十三、都知事選(その二、偏向マスコミの工作に騙されるな)


二月四日(火)「偏向マスコミ」
今回の都知事選はマスコミの変更が酷いだらう。さう予想したところそのとおりだつた。なぜそのように予想したかと言へばまづは朝日新聞船橋洋一で始まつた英語公用語騒ぎである。その前後にマスコミの偏向はひどかつた。あのときは小渕の急死で終了した。その次に女系天皇問題であのときもマスコミの偏向は酷かつた。次にグローバリズムの偏向が経済紙を中心に今でも偏向がひどい。そして鳩山政権のときに鳩山叩き、小沢叩きがひどかつた。そして消費税増税のときは財政危機を煽る記事が続いた。
これだけ続けば次は都知事選で細川候補を妨害することは明らかである。

二月五日(水)「細川優勢」
週プレNEWSの1月28日に次の記事が載つた。
自民党東京都連のT氏が明かす。
「自民党が独自に行なった世論調査の結果によると、現時点では細川(護煕)さんが優勢なんだ……。新聞やテレビ、インターネットによる世論調査では違う結果かもしれないけど、一般的な世論調査は調査対象が偏っていて精度が低いからアテにならないんだ。例えば電話調査の場合、今どき固定電話を設置している家庭で、それに昼間っから出て、なおかつ質問に答えてくれる層に聞いた結果ってことでしょ? 無作為抽出だといっても、事実上、中年以上の主婦か高齢者に偏った調査結果になってしまう」


なぜマスコミはこの情報を伝へないのか。まづは牧添優位で細川陣営の混乱を狙ふ。次に細川と宇都宮が接戦だとして票の分散を図る。既得権勢力といふのは本当に腹黒い連中である。宇都宮が接戦な訳がない。共産党以外で投票する人は極めて少ない。

二月六日(木)「既得権との闘ひ」
今回の都知事選は既得権との闘ひである。そして既得権との闘ひは過去に三回あつた。一回目は野党共闘による細川首相の誕生。立案したのは小沢氏だつた。二回目は小泉首相の誕生。これは小泉氏の功績である。三回目は鳩山首相の誕生。これも立案したのは小沢氏だつた。
今回第四回目となるかだうか。日本中が熱い視線を送つてゐる。マスコミだけが冷めたふりをしてゐる。

二月八日(土)「田母神候補を支持する幹部がゐる労組は正常」
うちの労組の昨日の執行委員会の後、飲みに行つた中華料理屋で副委員長クラスの人が田母神候補を支持すると言つた。私はこの発言に賛成である。左右が揃つた組織だけが健全である。
かつて日本社会党といふ政党があつた。そして右派から左派まで揃つた時代が一番よかつた。だから左右が分裂しその後の選挙で左派が激増したにも係はらずすぐに左右合同した。合同前に左派綱領の対案として民族独立を掲げた清水慎三氏が有名である。
戦前戦中は石原莞爾の東亜連盟幹部だつた浅沼稲次郎は右派に分類されることが多いが本当は中間派である。東亜連盟幹部には左派も多い。右派の大部分が後に民社党として脱党するが民社党の主張は自民党以上にタカ派と言はれた。

私が支持する一番は細川候補である。二番は田母神候補である。勿論田母神候補の原発大賛成の発言は絶対に反対である。あとこれまでのアジアの親善に有害な言動にも反対である。しかし二番目に桝添氏や宇都宮氏を応援しようとは思はない。多くの都民も同じ思ひであらう。桝添氏を応援するのは既得権派と組織票、宇都宮氏を応援するのは組織票である。

二月十日(月)「組織票と偏向マスコミは民主主義ではない。今こそ改憲を」
選挙結果が出た。今回は投票率が低く組織票に負けた。マスコミが盛り上がらないようわざと低調に記事を書いたのも響いた。民主主義とは投票者が私心を捨てて東京都の今後に責任を持つて投票しなくてはいけない。だから業界団体、ユニオンショップ組合費天引きのニセ労組の推薦を受けた候補は民主主義で選ばれた当選者ではない。
今こそマッカーサが押し付けたニセ憲法を改正し、組織による推薦、マスコミの干渉を禁止すべきだ。投票前に私心を捨てて後世に投票することを署名させてもよい。選挙期間中のマスコミの報道を一切禁止すべきだ。そのために選挙ポスターと選挙公報がある。こんな当り前のことさへ守られない。
その原因は西洋の猿真似である。猿真似をすれば必ず西洋より劣化する。一時的には勝つことがある。しかし西洋が対策を立てれば敗北する。戦前の軍部が典型だが戦後の日本経済も同じである。かつて経済は一流だが政治は二流と言はれた。今では経済は二流だが政治は三流である。今こそ西洋の猿真似をせずニセ憲法を改正し組織の推薦、マスコミの干渉を禁止すべきだ。

二月十一日(火)「次は既得権勢力に倍返しを」
原発反対と自然エネルギーだけだと世間からは偽善と思はれてしまふ。原発反対と省エネルギーで美しい日本を取り戻さうと主張すればプラザ合意以前の日本を知る世代からは共感を得られただらう。省エネを日本から世界に広めることを主張すれば若い世代にも支持は広がる。
細川候補の特長は、進歩派の細川氏と保守派の小泉氏が組んだことだ。進歩派とリベラルでは駄目である。進歩派と反日でも駄目である。かつて細川氏は保守派の小沢氏と組むことで首相になつた。石原元都知事は保守性とともに外形標準課税、中小企業向け銀行など進歩性も備へた。美濃部元都知事は革新性とともに反米独立といふ保守性も備へた。
今回の細川、小泉連合の動きが広まれば既得権勢力に倍返しも可能である。そのときは占領憲法を改正し、業界団体、労組、マスコミによる選挙干渉を禁止する一文を載せてほしいと思ふ。(完)


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