三百三十八、民主党と未来の党への要望


平成24年
十二月二十六日(水)「民主党は官と野田を除名に」
民主党の新執行部が決まつた。野田の退陣は当然で多くの冷たい視線を浴びての退陣であつた。新執行部がまづすべきことは、菅と野田の除名である。せつかくの政権交代を台無しにした。国民のことをまつたく考へない醜い政治屋は除名にすべきだ。

十二月二十六日(水)その二「未来の党は阿部さんを共同代表にしてはいけない」
阿部知子さんが社民党を離党したときに、うちの友誼組合で「阿部さんがゐなくなると社民党とのパイプがなくなる。困つた。」と心配する労組があつた。我々ももちろん阿部さんを支持する。しかし未来の党の共同代表になつてはいけない。
未来の党は小沢氏を共同代表または副代表にすべきだ。昔、金丸氏が闇将軍と呼ばれたが世間の評判はよくなかつた。小沢氏は闇で差配をするよりは表に出たほうが似合ふ。合併のときに一兵卒でがんばると言つたことは、一兵卒でやつた結果、大敗を期し、これは現執行部の責任である。まだ結党して間もないから執行部の入れ替へは必要ないが、小沢氏を加へる必要はある。

十二月二十七日(木)「民主党は連合と手を切れ」
菅や野田がなぜ消費税増税教の狂信徒になつてしまつたかは、背後の圧力団体の票に眼が眩んだからだ。連合は大企業のユニオンシヨツプ、ペイオフ、第二労務部のニセ労組の集まりである。一般の国民とは感覚が異なる。だから「中の上」が得をする政策を押し付けた。今回の増税騒ぎは官僚、ニセ労組連合、大手マスコミの合作である。
だから高校授業料問題でも、所得制限を設けよといふ自民党の提案に耳を貸さずカネに余裕のある人達にまでばらまいた。連合の僅かな票と引き換えに多くの国民の票を失つた。民主党はニセ労組連合と手を切るべきだ。

十二月二十七日(木)その二「飯田哲也氏は真のエコロジストになれ」
私が労働運動に係はつたのは、今から三十年前に埼玉県立図書館で宇井純氏が「労働情報」誌に寄稿したものを読み「労働情報」をそれ以降毎年購読したからであつた。当時は信州大学教授の清水慎三氏が発行人、前総評議長の市川誠氏が編集人だつた。労働運動家には、職場の既成の労働組合から始めた人、学生運動から始めた人、自身の争議から始めた人などがゐるが、私はエコロジストから始めたことになる。
だから宇井純氏、小出裕章氏とは考へ方が似てゐる。根底に現代文明批判がある。ところが飯田哲也氏は上昇志向が強すぎる。比例代表の順位を巡つて現役候補ともめたことは記憶に新しい。現役を優先させるのは当り前だ。例へ自分は当選しなくても党の代表代行なのだから幾らでも国会議員を通して影響を及ぼせるではないか。もめたことを大きく新聞が報道したため10議席は失つただらう。
宇井氏は万年助手といはれ小出氏も万年助手を継続中である。エコロジストはまづ上昇志向を捨てるべきだ。さうすれば多少不便でも車を使ふのは止めよう、冷暖房を無駄に使ふのは止めようと考へるようになる。

十二月二十八日(金)「嘉田由紀子氏も真のエコロジストではない」
今朝嘉田さんの演説を二つYoutubeで聴いてみた。一つ目は今回の総選挙の演説で、演説は最初の20秒が一番大切である。この部分に工夫が足りないが話自体は可もなく不可もない内容だつた。
もう一つは「日本は2発の原爆によつて軍国主義から抜け出せた」といふものでそんなことをいふ人間は政治家失格である。まづ原爆は人類史上最悪の犯罪である。それを軍国主義を抜け出すことと同じ程度に相対化してはいけない。軍国主義といふが戦前の列強は植民地を持つか、これから植民地を獲得しようとするかどちらかだつた。植民地を既に持つ側は既得権維持を狙つて平和を唱へるから、一見これから植民地を獲得しようとする側が凶暴に見へる。しかし既得権側も植民地獲得時には狡猾で凶暴だつた。それなのに後者だけを軍国主義と名付け、しかも原爆と同等に扱ふことは極めて不適切である。アメリカウイスコンシン大学の大学院に留学したことが、かういふ発言に繋がるのだらう。
嘉田さんは政治家失格だし真のエコロジストではない。本日、未来の党が二つに分裂するさうだが嘉田さんとは分かれて正解である。

十二月二十九日(土)「安住の無責任発言」
民主党は反野田派の海江田氏が代表に当選した。投票前の読売新聞によると
党分裂を招いて衆院選で惨敗した野田氏や岡田副総理ら「主流派」への強い反発が背景にある。
輿石幹事長に近い参院幹部は、「昨年8月の代表選で海江田氏が勝っていれば、民主党はこんなことにはならなかった。消費増税を決めることもなく、小沢一郎元代表が党を出ていくこともなかった。今回のような大敗はなかったはずだ」と述べ、主流派の党運営のまずさを指摘した。


まつたくそのとおりである。菅と野田は政権交代の意味を理解できなかつた。こんな低級な男を代表にすればかうなることは判つてゐた筈だ。
これに対し、安住淳幹事長代行は衆院選中、「造反や離反が繰り返される民主党から脱皮をして、筋肉質の政党になった」などと強調した。衆院選後も岡田氏が今月18日の記者会見で「与党の自覚が十分にない議員もかなりいたことが反省点だ。選挙は最終的には自分の責任だ」と語った。
民主党内には、岡田氏ら主流派のこうした発言が、非主流派を代表選に向けて結束させるきっかけになったと見る向きが多い。増子輝彦政調会長代行は19日の両院議員総会で、「離党した方、(衆院選で)落ちた方はぜい肉であり邪魔だったのか」と批判した。


これは増子氏が正しい。安住と岡田はとんでもない連中である。

十二月二十九日(土)その二「未来の党の分党」
未来の党が分党した。マスコミは例によつて小沢氏側を批判する記事を大量に載せた。私は環境保護主義者だし「労働情報」誌に賛同広告を載せる唯一の国会議員が阿部さんだから嘉田さんと阿部さんには近いが、二人を共同代表といふのは無理がある。小沢氏側が最大勢力なのに嘉田代表に近い飯田氏が代表代行、その上に阿部氏が共同代表では世間の常識と懸け離れ過ぎてゐる。円満分裂といふことでなの両方にがんばつてほしい。
重要なことは今回落選した人達は次回も出馬すべきだ。さうすれば同情票も集まる。

十二月三十日(日)「偏向マスコミ」
未来の党が結成されたときに飯田氏が質問を受け、小沢氏と組んだことを支持者のなかでいふ人は100人のうちで2人くらいだと言つた。ところがマスコミは小沢氏と組んだことが原因だ、原因だ、としつこく何回も報道した。
今回の分党でも嘉田氏側、小沢氏側のどちらが言ひ出したかについて双方の意見が食ひ違ふことについて、そのことは双方で言はないことにしてあると嘉田氏は発言してゐる。それなのにマスコミは小沢氏が乗つ取つた、追ひ出した、としつこく書きまくる。これでは正常な選挙は実施できない。先の衆議院選挙はマスコミが偏向してゐたといふことで無効にして、やり直したら結果は今とはまつたく異なるだらう。

小沢氏に反省点があるとすればもつとマスコミに露出し過激な発言を行ふとよい。石原氏も橋下氏も過激な発言が国民の人気を呼ぶ。(完)


日本未来の党(分党前)の敗因を探る

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