二千九百八十六(うた)福性寺で、二つの講演会、外伝
乙巳(西洋地球破壊人歴2025)年
十一月九日(日)
福性寺の講演会迄まだ時間があったので、上中里駅迄往復してみた。狭い路地が残る落ち着いた街並みである。昔懐かしい針灸治療院があった。各種健康保険取り扱とあるので帰宅後に調べると、医師の同意書があり、慢性的な疾患で、医師による治療手段がないと判断された場合に限られ、保険施術期間中は他の病院や整骨院との併用はできないさうだ。
医師による治療手段が無いことなんてあるのか。あれば医師の側が針や灸を採り入れる筈だ。

 
針灸治療院

針と灸古き医療が足ばやに消へゆく姿古家が示す
前回梶原銀座へ来たときは、ほとんど閉店だった。今回は或る程度の店が開いてゐる。この違ひは、時刻だ。前回は十二時過ぎ、今回は一時半。今回なら、商店街を維持できる。任意団体「梶原銀座商店会」も活躍の余地がある。

重粒子線は、群馬大学など僅かしかないとのことだったが、松本の相沢病院にあるのは何だらうと帰宅後に調べると、陽子線治療だった。驚いたことに「2026年3月31日をもって相澤病院 陽子線治療センターを休止いたします」とある。詳しくは
2014年に、(中略)陽子線治療を開始いたしました。(中略)陽子線治療報酬の単価は、当センターの運営費用との乖離が大きく、(中略)高額な設備更新費用が必要な状況になっております。加えて(中略)全国の多くの病院が赤字経営を強いられております。(中略)人口減少と医療従事者の減少も相まって、地域医療全体が大きな課題に直面していることは明白です。

とある。影山先生のお話にも、人口減少で県立がんセンターの入院患者が減少してゐるとのことだった。

講演会が始まるまで時間があったため、お寺の裏の隅田川まで行った。梶原の渡しの説明板がある。川岸は静かだ。対岸に古びた塔がそびへ立つ。あそこは下水処理場だ。その向かうに高速道路の橋が、手前には都営住宅がある。

  
岸の説明版                     隅田川の下流側                   隅田川の上流側

福性寺が所属する真言宗豊山派は、よい宗派である。前に川崎大師の講習会に参加し、真言宗智山派にも同じ事を感じた。一方で、真言宗には感じない。智山派は、成田山や川崎大師など参詣者の多い寺が多く、予算が豊富なのだらうと思ったが、豊山派でも感じるとなると、二つの真言宗はよくて、古義真言宗が悪いのだらう。豊山派の宗務庁が護国寺にあることを、初めて知った。(終)

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