二千七百九十三(うた)上野動物園、根津権現、よみせ通り、次の旅行切符購入
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
六月七日(土)
仕事終了後に、上野動物園へ行った。バードハウスが15日で終了する。「ありがとう、バードハウス展」を見るためだが、展示量は少なかった。とは云へ、建物が古くなく、しかし昭和59年に完成し40年経過し、建物を見る価値はあった。最初は閑々亭の向ひの斜面を降りた古い鳥舎みたいなものを予想してゐたからだ。
飼育係の話がバードケージ前であると云ふので待ったが、無かった。前も小獣館であると云ふので行ったが、無かった。対応の悪さと云へば、去年の夏に生ビールを注文したら、量が足りないらしい。もたもたしたあげく別の従業員の助けで、隣から継ぎ足して完成した。受け取る時に、小生が「一つは終はったのかな」と云ったが、無視をした。この場合、何か相槌を入れなくては失格だ。それまで行く度に、自販機でアイスクリームを食べたが、このとき以来、動物園協会からは一切買はないことにした。
民間と独占事業異なりて不充分さがいつでも目立つ
年間パスポートがあるので、池之端側に出て、外で買ひ再入園したことはある。そのパスポートも、今月末で終はりだ。
動物園を出たあと、不忍通りで道路拡張を物語る光景を目にした。木造三階建のはん亭は、道路拡張でか変形してしまったが、似た建物を見た。その理由が下記写真で判った。はん亭はずいぶん前なので、前回拡張は根津駅と池之端の間、今回拡張は根津駅と権現裏門の間だった。
根津の街大震災も空襲も焼けず残るも年ごとに　古き家並み狭き路地これぞ昭和の香り漂ふ
反歌　 はん亭は削るに惜しく道路なぞ曲げるか狭くその周囲のみ
旧山の湯の路地を経由して、根津権現に移設工事中の鴎外荘を見た。移設ではなく、新築に見えた。裏側へ廻ると、先程見た側が移設、その後方に幅の狭い新築がある。

　
道路拡張で一軒だけ残る　　　　　　　　　　　　　　　根津権現境内の鴎外荘工事中

権現を横から出たあと、不忍通りが少し右に折れるところから裏道へ入った。最近はこの経路が多い。そしてよみせ通りから定期券有効区間まで歩いた。今から帰宅するには、早すぎるからだ。
赤羽駅みどりの窓口で、次回旅行の切符を買った。この切符は、乗る列車が一本なのに複雑で、係員はタブレットで調べたが分からず、奥へ行って助役か駅長に訊いたかして出て来た。その後も紆余曲折があったが解決し、しかし帰路が高崎南浦和で大人の休日倶楽部の割引にならない、と云ふ。
(ここから閲覧注意、運賃計算が複雑)
小生が「高崎南浦和は距離が少し足りないからね。長岡で切って、長岡南浦和にしたら」と云って解決した。これは、乗車区間が関西や東北など大掛かりではないためで、大掛かりなら遠距離低減で往路か帰路の片方を長くしたほうが有利だ。
帰宅後に調べると、何と高崎南浦和を無割引にしたほうが20円安い。なるほど今回の旅行は、直江津と長岡を回る為に、遠距離低減がかなり効くことが分かった。とは云へ心情では、大人の休日倶楽部無割引よりは、低減効果が少ないほうがまだいい。
上野動物園から定期券区間迄帰路を歩いた理由は、「乗って楽しい列車」の指定券を大人の休日倶楽部割引で予約しようとすると、乗車券を未購入だからエラーになる。乗車券を購入しようとすると、みどりの窓口でも上記のやうに大変なのだから、えきねっとで何回試みても出来ない。予約せず満席になるといけないので、無割引で購入した。割引との差額は250円だ。そのため、動物園からの帰路は歩いた。
似た話に、介助費用として一回の乗車で10円割増しがある。あれは筋違ひで、手数料を徴収して介護保険で負担すべきだ。だから往復20円分を回収するために、十回に一回は片道を歩く。鴎外荘の進捗と、街の変化を見る目的もある。
実は今回の場合、南浦和から直江津長岡経由上毛高原と、上毛高原から南浦和に分けると一番安い。それを云はうとも思ったが、今回は遠距離低減がそれほどとは思はなかったのと、長岡から新幹線に乗り大宮で降りる時に、自動改札は通れない。窓口に乗車券二枚と特急券を出すのが面倒なので、長岡で区切った。
小生の切符は複雑だが、隣の窓口も券が八枚あり、複雑だった。みどりの窓口は、複雑な人が来る。あと、お年寄りなどが来る。だから廃止してはいけない。
複雑なので、みどりの窓口の係員も日付けを間違へた。再発券のあと「東Ｃ　Ｒ　20　/　/　」のスタンプを押し、手書きで番号と日付けを入れた。これはクレジットカードの引き落としを新しい券へ移すもので、乗車変更とは異なる。乗車変更とは一回限り手数料無しで、二回目からは払ひ戻し新規購入になる。
この日は、家電店に寄ることにしてあった。そこでも5分ほど見たあと10分ほど店員に訊いたが、帰宅すると母がデイサービスから戻る時間ぎりぎりだった。(終)
(6.08追記)今回の上野動物園旅行の前に、二十年位前の道路地図を見ると、根津権現の裏側にある児童遊園に「権現遊園」と書いてある。今は廃止され、神輿庫と駐車場になった。

メニューへ戻る うた(一千三百三十二)へ うた(一千三百三十四)へ